春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
3.60
  • (555)
  • (1130)
  • (1517)
  • (156)
  • (33)
本棚登録 : 8532
感想 : 990
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488451011

作品紹介・あらすじ

小鳩君と小佐内さんは、恋愛関係にも依存関係にもないが互恵関係にある高校一年生。きょうも二人は手に手を取って清く慎ましい小市民を目指す。それなのに、二人の前には頻繁に謎が現れる。名探偵面などして目立ちたくないのに、なぜか謎を解く必要に迫られてしまう小鳩君は、果たしてあの小市民の星を掴み取ることができるのか?新鋭が放つライトな探偵物語、文庫書き下ろし。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 小市民を目指す高校1年生の、頭のいい小鳩くんといつもその後ろに隠れている小佐内さんのペアは、恋愛関係ではなく互恵関係。目立たない高校生活を望んでいるが、いろいろな問題が降りかかってきて、小鳩くんはつい推理をして解決してしまう。一見、ほのぼのした日常の推理もののように見える。ところが、小佐内さんの自転車が盗まれたことが解決していないなあ、そのまま泣き寝入りなんだと思っていると、最後の短編で思い切り打っちゃられるのだ。米澤穂信さん、なかなかやるね。

  • 評価は星3としたが3.5ぐらい

    古典部シリーズが好きな人は小市民シリーズもハマると聞いたので読んでみました。
    正直、読む前から期待値を上げすぎました笑
    たしかに古典部シリーズに相通ずるものもありました。
    「互恵関係」とはまた面白い設定を思いついたことです笑

    決定的に違うのは奉太郎は、千反田の好奇心を満たすための答えを出す(推理が本当に当たっているかどうかは曖昧)のにたいして、小鳩くんはしっかり理詰めで謎を解いていく点です。
    どちらも日常ミステリなので、その辺は好き嫌いが分かれると思います。

    ただ読んでいて、小鳩くんが謎を解決するにあたって納得いかないところもあったので個人的には古典部シリーズの方が好みです。

    しかし、小市民シリーズも古典部シリーズとはまた違った魅力がありました。
    また読み進めていきたいです。

  • 2020/11/02読了
    #米澤穂信作品

    小市民シリーズ第一弾。
    小賢しい小鳩と執念深い小佐内さんが
    過去を捨て小市民になろうとするも
    日常の謎に直面し本性が露わに。
    ライトな謎解きが爽やかで良い。
    2人の過去も気になる。

  • 人の死なない日常ミステリーは嫌なドキドキ感がないから安心して読めるので好き。

    「小市民」になろうとしている小鳩くんと小佐内さんの二人の何とも言えない距離感が面白い。この先もこの距離感を保っていくのかも気になるし、
    小市民になるのを忘れて素の自分に戻ったときの小佐内さんのギャップもすごい。小佐内さんの過去が非常に気になる。

    • まろんさん
      子リスのような小佐内さんが、
      いちごタルトと自転車を盗まれてから見せる豹変ぶりがすごいですよね!
      続きが気になっているんですが、イナカの図書...
      子リスのような小佐内さんが、
      いちごタルトと自転車を盗まれてから見せる豹変ぶりがすごいですよね!
      続きが気になっているんですが、イナカの図書館には置いてなくて
      古書店にもなかなか出回らないので読めないでいます(>_<)
      2012/09/29
  • 小市民シリーズ1作目。
    スタイルは古典部に似ています。
    結構な大事件になった。
    今後も主人公は周りに流され、色々なことをやるんだろうな。
    本当の自分を隠すのって大変ですよね。

  • 小鳩君と小山内さんは高校一年生。

    小柄で愛らしい見た目に反して、俊敏で鋭い頭脳を持つ小山内さんと、地味で大人しい見た目だが小山内さんと話が合わせられる頭脳を持つ小鳩君。
    二人は、平凡で目立たず波風を立てずに生きる〈小市民〉を目指して、互恵関係にあるのだが…


    既に人気シリーズとなっていた〈古典部〉シリーズを読み始めた頃に、こちらもシリーズ化されていると知り、読んだのに登録してなかった。

    小山内さんの案内で甘いスウィーツが登場するものの、〈古典部〉よりも二人の高校生活は影が濃く、苦味が強いような。

  • これ、面白かったなあ。
    タイトルとカバーのデザインから、ただのお気楽ライトノベルだと思っていたのですが。
    小市民を目指す男女2人はカップルではないのにその目的を同じくする同志でありしょっ中行動を共にしてお互いをリスペクトしている。
    こんな相手がいたらさぞ楽しい高校生活だろうと想像するのだけれどご本人達はなかなか悩みが多いよう。

    作品の表現の中でなかなかライノベ読者層には理解できないのではないかと思う言葉がチョクチョク出てくる。
    その違和感が私のような年配者には面白い。

    そして彼らが小市民デビューする前はどんな学生だったのか、とても興味があるが現状では作品の端々に浮かぶ表現を拾って想像するほかないけれどそれもまた一興かもしれません。

  • のんびり読んでいたら最後の章でスピードアップ!
    2人の過去に何があったのか?あれこれ妄想しながら次の本も読もうと思う。

  • 高校入学と同時に目立つことを避け、“小市民”に
    なることを目標にする小鳩くんと小佐内さん
    小鳩くんは探偵を気取りたくないのに謎が舞い込み、小佐内さんは放課後のスイーツが楽しみたいだけなのに……
    恋愛も依存もない男女の互恵関係、謎多き小佐内さんが可愛い

  • 船高に入学した小鳩くんと小佐内さん。
    彼等はある決意を持って高校へ入学していたが。
    教室から消えたポシェットの行方
    二枚の稚拙な絵の秘密
    洗い物のないココアの作り方
    試験中に割れた瓶の謎
    そして、小佐内さんの盗まれた自転車が呼ぶ事件

    何やら秘密がある二人の言動が楽しい。
    「ぼくたちは別に、自分を誤魔化してるんじゃない。自分の短所を直そうっていうんだ、多少は無理もあるさ。」
    そうか、短所なのか。
    やっぱり、最後には思わずニヤリとして、続きが気になって仕方がなくなる。

全990件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1978年岐阜県生まれ。2001年、『氷菓』で第5回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞を受賞しデビュー。11年『折れた竜骨』で日本推理作家協会賞、14年『満願』で山本周五郎賞を受賞。『満願』は同年の年間ミステリランキングで三冠をとるなど、話題を呼んだ。近著に『王とサーカス』『真実の10メートル手前』『いまさら翼といわれても』『Iの悲劇』『本と鍵の季節』『巴里マカロンの謎』などがある。

「2021年 『黒牢城』 で使われていた紹介文から引用しています。」

米澤穂信の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
伊坂 幸太郎
宮部 みゆき
ZOO
乙一
米澤 穂信
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×