春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
3.60
  • (531)
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  • (1462)
  • (147)
  • (31)
本棚登録 : 7887
レビュー : 959
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488451011

作品紹介・あらすじ

小鳩君と小佐内さんは、恋愛関係にも依存関係にもないが互恵関係にある高校一年生。きょうも二人は手に手を取って清く慎ましい小市民を目指す。それなのに、二人の前には頻繁に謎が現れる。名探偵面などして目立ちたくないのに、なぜか謎を解く必要に迫られてしまう小鳩君は、果たしてあの小市民の星を掴み取ることができるのか?新鋭が放つライトな探偵物語、文庫書き下ろし。

感想・レビュー・書評

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  • 小市民を目指す高校1年生の、頭のいい小鳩くんといつもその後ろに隠れている小佐内さんのペアは、恋愛関係ではなく互恵関係。目立たない高校生活を望んでいるが、いろいろな問題が降りかかってきて、小鳩くんはつい推理をして解決してしまう。一見、ほのぼのした日常の推理もののように見える。ところが、小佐内さんの自転車が盗まれたことが解決していないなあ、そのまま泣き寝入りなんだと思っていると、最後の短編で思い切り打っちゃられるのだ。米澤穂信さん、なかなかやるね。

  • 評価は星3としたが3.5ぐらい

    古典部シリーズが好きな人は小市民シリーズもハマると聞いたので読んでみました。
    正直、読む前から期待値を上げすぎました笑
    たしかに古典部シリーズに相通ずるものもありました。
    「互恵関係」とはまた面白い設定を思いついたことです笑

    決定的に違うのは奉太郎は、千反田の好奇心を満たすための答えを出す(推理が本当に当たっているかどうかは曖昧)のにたいして、小鳩くんはしっかり理詰めで謎を解いていく点です。
    どちらも日常ミステリなので、その辺は好き嫌いが分かれると思います。

    ただ読んでいて、小鳩くんが謎を解決するにあたって納得いかないところもあったので個人的には古典部シリーズの方が好みです。

    しかし、小市民シリーズも古典部シリーズとはまた違った魅力がありました。
    また読み進めていきたいです。

  • 2020/11/02読了
    #米澤穂信作品

    小市民シリーズ第一弾。
    小賢しい小鳩と執念深い小佐内さんが
    過去を捨て小市民になろうとするも
    日常の謎に直面し本性が露わに。
    ライトな謎解きが爽やかで良い。
    2人の過去も気になる。

  • 人の死なない日常ミステリーは嫌なドキドキ感がないから安心して読めるので好き。

    「小市民」になろうとしている小鳩くんと小佐内さんの二人の何とも言えない距離感が面白い。この先もこの距離感を保っていくのかも気になるし、
    小市民になるのを忘れて素の自分に戻ったときの小佐内さんのギャップもすごい。小佐内さんの過去が非常に気になる。

    • まろんさん
      子リスのような小佐内さんが、
      いちごタルトと自転車を盗まれてから見せる豹変ぶりがすごいですよね!
      続きが気になっているんですが、イナカの図書...
      子リスのような小佐内さんが、
      いちごタルトと自転車を盗まれてから見せる豹変ぶりがすごいですよね!
      続きが気になっているんですが、イナカの図書館には置いてなくて
      古書店にもなかなか出回らないので読めないでいます(>_<)
      2012/09/29
  • 小市民シリーズ1作目。
    スタイルは古典部に似ています。
    結構な大事件になった。
    今後も主人公は周りに流され、色々なことをやるんだろうな。
    本当の自分を隠すのって大変ですよね。

  • 船高に入学した小鳩くんと小佐内さん。
    彼等はある決意を持って高校へ入学していたが。
    教室から消えたポシェットの行方
    二枚の稚拙な絵の秘密
    洗い物のないココアの作り方
    試験中に割れた瓶の謎
    そして、小佐内さんの盗まれた自転車が呼ぶ事件

    何やら秘密がある二人の言動が楽しい。
    「ぼくたちは別に、自分を誤魔化してるんじゃない。自分の短所を直そうっていうんだ、多少は無理もあるさ。」
    そうか、短所なのか。
    やっぱり、最後には思わずニヤリとして、続きが気になって仕方がなくなる。


  • 古典部と並ぶ
    穂信、青春ミステリ
    小市民シリーズ。
    いやー、おもしろかった!

    小鳩くんと小佐内さんの
    それぞれのキャラがよかったなー。
    お互いをよく理解し合っていて信頼もしてる。
    2人は恋愛関係にはないけど、
    こんな感じ、いいなぁって何度も思った。

    「慣れぬ人にはわからない違いがある」
    小鳩くんのセリフ。
    思わず手帳にメモ。
    それだけ相手をわかってるってことだよね。

    否定を表す首の振りかた、目線の行方に
    登場人物の感情がよく表れていて
    1作目にして
    すっかりシリーズのファンになっちゃった。

    自分の学生の頃を思い出し
    学校生活にありそうな
    ちょっとした事件の謎解きも
    一緒に考えながら読んでも楽しい。

    今年、約10年ぶりに
    『巴里マカロンの謎』が発売されて
    小市民シリーズファンのみなさんが歓喜してたのを
    ネットで何度も目にした。
    早く読みたい…!
    小鳩くんと小佐内さんの関係もが
    どうなっていくのかも気になる…!




  • 身近な題材で、ここまでワクワクさせてくれると思うと、米澤穂信は素晴らしい。
    読者層も多岐に渡るのも頷ける。

    さてさて、内容ですが
    印象深かったのが、おいしいココアの作り方。
    まさに探偵となって謎解きする楽しさを体験できた。

    夏期も楽しみです。

  • 古典部シリーズと比べて推理の対象が小規模(なくなったポシェットを探したり、美味しいココアの作り方を推理したり…)なのは、この物語の主役が小市民を自負しているからだろうか。小鳩くんと小佐内さんの雰囲気はとても緩やかで可愛らしい。私も彼らと同じく小市民でありたいので、共に小市民クラブ活動をしたいくらいだ。

  • 「小市民」として穏やかな生活を送るために、お互いを楯にし合って、
    面倒なことには首をつっこまない。

    おもしろい関係だけど、自分に能力があるのがわかってて、
    なんだかちょっと嫌味な感じ?と思いつつ
    おいしそうなクレープやいちごタルトに目を奪われつつ読んでいたら。。。

    「小市民」たることに小鳩くんより熱心だった、影の薄い小佐内さんが
    大事ないちごタルトを乗せた自転車を盗んだ犯人に遭遇して
    小動物のような容姿からは想像もできないような
    本性を現し始めるあたりから、俄然おもしろくなってきます!

    小佐内さんの過去に何があったのか、次を読まずにいられない♪

    • まろんさん
      torachanさんおすすめの本だったから、はりきって読んじゃいましたよ~♪

      ココアはもちろん飲みたくなりました!
      そして、うちのレンジで...
      torachanさんおすすめの本だったから、はりきって読んじゃいましたよ~♪

      ココアはもちろん飲みたくなりました!
      そして、うちのレンジで牛乳パックがまるごと温められるか試し!

      。。。安いレンジだから高さが足りなかった(ノ_・。)

      パフェと栗きんとんは図書館に置いてなかったので、ブックオフに向けて
      さがれ~さがれ~の呪文唱え中です(笑)
      2012/05/18
    • 雀宮さん
      小鳩くんの事、これって中2病ってやつ?なんか嫌味・・・とか思いながら読んでました(笑)
      小佐内さんの本性見えてくると、振り回されて面白いで...
      小鳩くんの事、これって中2病ってやつ?なんか嫌味・・・とか思いながら読んでました(笑)
      小佐内さんの本性見えてくると、振り回されて面白いですよね(^^)
      2012/05/28
    • まろんさん
      雀宮さん、こんばんは!

      そうそう、まさに中2病って感じですよね。小生意気な感じが(笑)

      小佐内さんは、中盤までの影の薄さから、
      まさか「...
      雀宮さん、こんばんは!

      そうそう、まさに中2病って感じですよね。小生意気な感じが(笑)

      小佐内さんは、中盤までの影の薄さから、
      まさか「とてつもない執念深さ」を隠していたとは
      予想だにしてなくて、びっくり!
      過去にどんな執念深さを発揮していたのか、興味津々です♪
      2012/05/28
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著者プロフィール

1978年岐阜県生まれ。2001年、『氷菓』で第5回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞を受賞しデビュー。11年『折れた竜骨』で日本推理作家協会賞、14年『満願』で山本周五郎賞を受賞。『満願』は同年の年間ミステリランキングで三冠をとるなど、話題を呼んだ。近著に『王とサーカス』『真実の10メートル手前』『いまさら翼といわれても』『Iの悲劇』『本と鍵の季節』『巴里マカロンの謎』などがある。

「2021年 『黒牢城』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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