春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
3.60
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本棚登録 : 6637
レビュー : 886
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488451011

作品紹介・あらすじ

小鳩君と小佐内さんは、恋愛関係にも依存関係にもないが互恵関係にある高校一年生。きょうも二人は手に手を取って清く慎ましい小市民を目指す。それなのに、二人の前には頻繁に謎が現れる。名探偵面などして目立ちたくないのに、なぜか謎を解く必要に迫られてしまう小鳩君は、果たしてあの小市民の星を掴み取ることができるのか?新鋭が放つライトな探偵物語、文庫書き下ろし。

感想・レビュー・書評

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  • 人の死なない日常ミステリーは嫌なドキドキ感がないから安心して読めるので好き。

    「小市民」になろうとしている小鳩くんと小佐内さんの二人の何とも言えない距離感が面白い。この先もこの距離感を保っていくのかも気になるし、
    小市民になるのを忘れて素の自分に戻ったときの小佐内さんのギャップもすごい。小佐内さんの過去が非常に気になる。

    • まろんさん
      子リスのような小佐内さんが、
      いちごタルトと自転車を盗まれてから見せる豹変ぶりがすごいですよね!
      続きが気になっているんですが、イナカの図書...
      子リスのような小佐内さんが、
      いちごタルトと自転車を盗まれてから見せる豹変ぶりがすごいですよね!
      続きが気になっているんですが、イナカの図書館には置いてなくて
      古書店にもなかなか出回らないので読めないでいます(>_<)
      2012/09/29
  • 身近な題材で、ここまでワクワクさせてくれると思うと、米澤穂信は素晴らしい。
    読者層も多岐に渡るのも頷ける。

    さてさて、内容ですが
    印象深かったのが、おいしいココアの作り方。
    まさに探偵となって謎解きする楽しさを体験できた。

    夏期も楽しみです。

  • 古典部シリーズと比べて推理の対象が小規模(なくなったポシェットを探したり、美味しいココアの作り方を推理したり…)なのは、この物語の主役が小市民を自負しているからだろうか。小鳩くんと小佐内さんの雰囲気はとても緩やかで可愛らしい。私も彼らと同じく小市民でありたいので、共に小市民クラブ活動をしたいくらいだ。

  • 「小市民」として穏やかな生活を送るために、お互いを楯にし合って、
    面倒なことには首をつっこまない。

    おもしろい関係だけど、自分に能力があるのがわかってて、
    なんだかちょっと嫌味な感じ?と思いつつ
    おいしそうなクレープやいちごタルトに目を奪われつつ読んでいたら。。。

    「小市民」たることに小鳩くんより熱心だった、影の薄い小佐内さんが
    大事ないちごタルトを乗せた自転車を盗んだ犯人に遭遇して
    小動物のような容姿からは想像もできないような
    本性を現し始めるあたりから、俄然おもしろくなってきます!

    小佐内さんの過去に何があったのか、次を読まずにいられない♪

    • まろんさん
      torachanさんおすすめの本だったから、はりきって読んじゃいましたよ~♪

      ココアはもちろん飲みたくなりました!
      そして、うちのレンジで...
      torachanさんおすすめの本だったから、はりきって読んじゃいましたよ~♪

      ココアはもちろん飲みたくなりました!
      そして、うちのレンジで牛乳パックがまるごと温められるか試し!

      。。。安いレンジだから高さが足りなかった(ノ_・。)

      パフェと栗きんとんは図書館に置いてなかったので、ブックオフに向けて
      さがれ~さがれ~の呪文唱え中です(笑)
      2012/05/18
    • 雀宮さん
      小鳩くんの事、これって中2病ってやつ?なんか嫌味・・・とか思いながら読んでました(笑)
      小佐内さんの本性見えてくると、振り回されて面白いで...
      小鳩くんの事、これって中2病ってやつ?なんか嫌味・・・とか思いながら読んでました(笑)
      小佐内さんの本性見えてくると、振り回されて面白いですよね(^^)
      2012/05/28
    • まろんさん
      雀宮さん、こんばんは!

      そうそう、まさに中2病って感じですよね。小生意気な感じが(笑)

      小佐内さんは、中盤までの影の薄さから、
      まさか「...
      雀宮さん、こんばんは!

      そうそう、まさに中2病って感じですよね。小生意気な感じが(笑)

      小佐内さんは、中盤までの影の薄さから、
      まさか「とてつもない執念深さ」を隠していたとは
      予想だにしてなくて、びっくり!
      過去にどんな執念深さを発揮していたのか、興味津々です♪
      2012/05/28
  • もともと好きな作家ではあるけれど、古典部シリーズを読んだ折に、ラノベっぽいシリーズものより、もうちょい重い単体もののほうが好みだと思い、小市民シリーズには手を付けずにきました。読んでみたら、なんすかこの、決して爽やかとは言いがたい青春の楽しさは。

    どういう理由なのか、高校入学と同時に小市民を決め込むことにした小鳩くんと小佐内さん。目立たず地味でいようと努めているのに、ふたりを襲う日常の謎。

    ふたりが「恋愛関係にも依存関係にもないが互恵関係」という不思議。小鳩くんの側からしか書かれないので、小佐内さんのほうにも恋愛感情はないのかと訝しみつつ読みましたが、途中からそんな感情はこのふたりには邪道だとすら言いたくなります。

    ちっこくて、控えめで、たまに察してちゃんで、時に背後霊のような小佐内さん。しかしその実……なキャラにもう首ったけ。彼女の過去に何があったか知りたいし、この先どうなるのかを見届けなければ。正義感あふれる堂島くんも外せません。

    お一人様一個限りのタルトって、ピースやと思ったらホールかいとツッコミを入れたくなったりも。小佐内さんとハンプティ・ダンプティへ行きたい。

  • 著者の作品では「満願」以来の読了。こちらは対照的に人の死なない日常の謎解きテイストの作品。タイトルから、今の季節に向いているのではと思い読んでみた。いちごタルトが美味しそう。ココアの章での謎解きこその日常のできごとに隠された物語が映し出されていると感じる。小さくて、可憐で儚い印象の小佐内さんと、高校生らしからぬ大人びた話し方の小鳩君。二人の関係とキャラクターが良い味に表現されているのが良い。各章の謎解きが日常の出来事から明かされ、まとまりのある終わり方でスッキリとする。二人の過去が気になるし、続編に期待。

  • 古典部シリーズにはまって、小市民シリーズも読んでみることに。
    こちらもサクッと読めた。

    小山内さんは見た目とは裏腹に、ものすんごい性分を持っているのが面白い。相手を油断(?)させるには充分な外見と控えめな行動なのに、一旦ブーストかかると凄い(笑)
    完膚なきまでに遂行するからには、行動力だけでなく頭も相当に切れるんだろうな。
    お互いがエンジン&ブレーキの役割をしているようだ。

    常悟朗は過去が少し明らかになったけれど、小山内さんの過去も気になる。次も読みたい!

  • 小山内さんのギャップ萌え。小動物的見た目なのに中身は狼って。いまだかつてこんなにギャップがある登場人物はいただろうか?
    小鳩君と小山内さんが恋愛関係にないっていうその関係性も好き。
    健吾は良い子だなぁ、ちゃんと小鳩君の中身見てるのね、変な人って自分が変だと理解しているから、他人はそんな自分を理解出来ないものだと知っている。小鳩君の場合は知らしめされたか。
    なので、そんな小鳩君には健吾という同性の友達がいるのは心強いんじゃないかと。認めてくれる人がいるって大事だよね。

  • ミステリー小説にしては読みやすくて良かった。甘いものが大好きな小山内さんがかわいい。
    小山内さんの過去が気になる。

  • イチゴタルトを持ってコンビニに入らなかったなんて、信じられない!自分の事のようにショックです。

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著者プロフィール

米澤 穂信(よねざわ ほのぶ)
1978年、岐阜県生まれの小説家、推理作家。金沢大学文学部卒業。
大学在学中から、ネット小説サイト「汎夢殿(はんむでん)」を運営し、作品を発表。大学卒業後に岐阜県高山市で書店員として勤めながら、2001年『氷菓』で第5回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞を受賞し、デビューに到る。同作は「古典部」シリーズとして大人気に。2011年『折れた竜骨』で第64回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)、2014年『満願』で第27回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。『満願』は2018年にドラマ化された。直木賞候補にも度々名が挙がる。
その他代表作として週刊文春ミステリーベスト10・このミステリーがすごい!・ミステリが読みたい!各1位となった『王とサーカス』がある。2018年12月14日、集英社から新刊『本と鍵の季節』を刊行。

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