さよなら妖精 (創元推理文庫)

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  • 東京創元社 (2006年6月11日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (362ページ) / ISBN・EAN: 9784488451035

作品紹介・あらすじ

1991年4月。雨宿りをするひとりの少女との偶然の出会いが、謎に満ちた日々への扉を開けた。遠い国からはるばるおれたちの街にやって来た少女、マーヤ。彼女と過ごす、謎に満ちた日常。そして彼女が帰国した後、おれたちの最大の謎解きが始まる。謎を解く鍵は記憶のなかに――。忘れ難い余韻をもたらす、出会いと祈りの物語。『犬はどこだ』の著者の代表作となった、清新な力作。解説=鷹城宏

みんなの感想まとめ

出会いと別れ、そして記憶を巡る物語が描かれています。舞台は1991年、ユーゴスラビアからやってきた少女との交流を通じて、高校生たちが世界の情勢に目を向ける様子が印象的です。彼女の帰国後、残された言葉や...

感想・レビュー・書評

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  • 「王とサーカス」からの太刀洗女子の逆読み。

    米澤さんの「儚い羊たちの祝宴」や「満願」は、とても好きな作品です。
    そして、このデビューに近い「さよなら妖精」
    初出は2004年。著者の米澤穂信は1978年生まれですから、25、6歳の頃の作品になるのかと思います。そう考えると、驚くほど練れた、深い考察させる小説だと思いました。

    遠い東欧の地、ユーゴスラビアから来た少女との数か月。
    彼女が日本を去った後、残された言葉の端々から、彼女の国とその現状を考えていく物語となっています。

    物語の始まる1991年、旧ユーゴスラビアでは崩壊が始まり、やがてボスニア・ヘルツェゴビナ戦争へとつながっていきます。
    遠い国の出来事だったはずの戦争が、日本の高校生たちの思考を一挙に世界情勢へと向かわせる。印象的な展開でした。

    サラエボオリンピックが開催されたのは1984年。
    当時オリンピック会場だった場所が、のちに荒廃した姿で報道されていたのを、ぼんやりと覚えています。しかし、その背景にあるユーゴスラビアという国の特殊な成り立ちまで、考えることはありませんでした。

    本作のミステリーは、帰国した彼女が少しでも安定した場所にいてほしいという願いから生まれる推理でもあります。
    言ってしまえば、淡い希望のミステリーです。

    今読んでもとても素晴らしい作品ですが、発表当時は少し読者層が難しかったかもしれません。
    高校生を主人公にした物語としては重厚で、ミステリーとしては社会性が強い。
    社会派として読むには、どこか軽やか。

    その微妙な位置にある作品だったのではないか、そんな気もしました。(今まで読んでいなかった言い訳を考えたわけですねm(_ _)m)

    日本の高校生達が、一人の少女の存在から
    世界の情勢へと思考を広げていくという、
    太刀洗さんのデビュー作としても
    素敵な作品でした

    • おびのりさん
      確かに 一回行かないとわからないもんね

      そして チームによって雰囲気違うのも
      わかった
      確かに 一回行かないとわからないもんね

      そして チームによって雰囲気違うのも
      わかった
      2026/03/16
    • みんみんさん
      レビュー見過ごしてた笑笑
      レビュー見過ごしてた笑笑
      2026/04/15
    • おびのりさん
      あらまあ ありがとう
      あらまあ ありがとう
      2026/04/15
  • おびのりさんの本棚から。
    土瓶さんに読む順番を教えて頂きました*( ᵕ̤ᴗᵕ̤ )*


    ( ° ཫ ° )・∵. グハッ!!
    これは難しいっ!

    最初は学園の『日常の謎』みたいな本かなぁ?と思って読み進めましたが、そんな単純な本じゃございませんでした。

    序盤は日本の高校生たちの前に現れた異国の少女「マーヤ」との交流が描かれており、特に派手に事件が起こることもなく、日本の日常が描かれております。

    マーヤはユーゴスラビアから日本に来ており、主人公はユーゴスラビアに興味を持ち調べていきます。その過程で読者も次第に当時のユーゴスラビアがどのような国か、どんな問題を抱えているのか知っていきます。


    劇的なカタルシスが得られる本ではないので、私みたいに物語として本を読む人にはちょっと物足りないのですが、おびのりさんのレビューを改めて読むと、やっぱり読み方が私とは全然違うなぁと改めて感動しましたm(_ _)m

    私のお星様二つは、私の頭が悪いだけですm(_ _)m
    作者様は凄いですm(_ _)m


    ----


    昨日、新撰組のドラマが二夜連続放送ということで、いつもは寝てる時間ですが、ちょっと興味があって観てみました*( ᵕ̤ᴗᵕ̤ )*

    何か土方歳三のイメージが強烈に違いすぎて( ̄▽ ̄;)
    近藤勇と、山南敬助は割とイメージ通り。
    斎藤一は誰これ!?レベル(^◇^;)
    永倉新八、出番が少ないっ(~_~;)
    沖田総司は雪さんが出た方がいいよっ!
    芹沢鴨、チャラっ!(笑)

    いつもは9時半頃寝てるのですが、今日は観るのやめようかなぁ。どうしようかなぁ。。。

    私の仕事は兎に角数字の計算が多いので、午後から眠くなりそうな予感( ̄▽ ̄;)

    • kuma0504さん
      新撰組、NHK「片思い」で45分だけ飛ばして観ました。

      昔から土方歳三ほどいろんなタイプで描かれた者はいない。司馬遼太郎、子母澤 寛、北方...
      新撰組、NHK「片思い」で45分だけ飛ばして観ました。

      昔から土方歳三ほどいろんなタイプで描かれた者はいない。司馬遼太郎、子母澤 寛、北方謙三、あ、漫画「ゴールデンカムイ」と云う変わり種もあった。全部別人のように違います。でもみんな強い。まぁ、ので、これもありだな。驚くほどのアクロバット式剣術面白かった。
      イメージ違うと言えば芹沢鴨強すぎ。
      松平容保吹っ飛びすぎ。
      まぁ続きはいいかな。
      2026/03/28
    • bmakiさん
      どんぐりさん

      私は結構読みにくい本多いんですよね。。。知識が無いから難しい本が読めません(^◇^;)
      おびのりさんはレビュー読んでる...
      どんぐりさん

      私は結構読みにくい本多いんですよね。。。知識が無いから難しい本が読めません(^◇^;)
      おびのりさんはレビュー読んでるだけで、読書レベルが私とは全く違いますから(*´꒳`*)

      そうなんですよね、新撰組も何が本当なのかは知りませんが、自分の持っているイメージとはだいぶ違いました(^◇^;)
      2026/03/29
    • bmakiさん
      くまさん

      土方歳三は色々なタイプで描かれているんですね。私はもっと、軍師とか策士とか、そんなイメージを持っていたので、あれ?何かちょっ...
      くまさん

      土方歳三は色々なタイプで描かれているんですね。私はもっと、軍師とか策士とか、そんなイメージを持っていたので、あれ?何かちょっとイメージ違う??って思っちゃいました。
      芹沢鴨強すぎますよね!?
      もっと嫌なヤツイメージバリバリでした(笑)
      言葉遣いがあまりにも今どき過ぎるのも、何かイメージが合いませんでした(^◇^;)

      後半録画はしましたが、まだ見ていません(^^;;
      2026/03/29
  • ミステリーというより青春小説。
    ユーゴスラビアについてめちゃくちゃ勉強になった。
    ソ連が崩壊したあと、東欧のほうで小さな国が沢山生まれた…というより元に戻った。私が生まれたときには既に“ソ連”の一部だった土地は本当は別の国だったのだと初めて知った。
    ところが、ユーゴスラビアではそれから激しい内戦が始まった。ユーゴスラビア、サラエボという地名を何故良く知っていたかというと、確かその数年前に“サラエボ・オリンピック”があったからなのだ。あのクマちゃんをマスコットにした平和の象徴、オリンピックを行なった国が、内戦で国も人もボロボロになっている…目の前のテレビの画面の光景が信じられなかった。
    サラエボは元々“ボスニア・ヘルツェゴビナ”という国の首都だったのだと初めて知った。“ボスニア・ヘルツェゴビナ”“セルビア”“クロアチア”という国が独立したというニュースをなんとなく覚えている。
    そして私の頭の中ではいつしか“元ユーゴ=ボスニア・ヘルツェゴビナ”に変わっていたのだが、元ユーゴは“ボスニア・ヘルツェゴビナ”“クロアチア”“セルビア”だけでなく、“スロヴェニア”“モンテネグロ”“マケドニア”という合計6つの国だったのだ。知らなかった。
    “マケドニア”なんて世界史の初めのほうに出てこなかったっけ?調べてみたら、あのマケドニア王国のほとんどの地域は現在のギリシャであるらしく、ギリシャから「マケドニアという国名を使うな!」と文句を言われたらしく、今は“北マケドニア”と戒名しているらしい。それからモンテネグロ。内緒だが、私はアフリカの国だと思っていた\(^o^)/って笑っている場合ではない。実はモンテネグロと日本は2006年まで戦争状態にあったらしい!1905年、日露戦争の時、モンテネグロはロシアを支援するために戦戦布告したが、実際に戦闘状態になることはなく、その後の講話条約も結ばず、忘れたまま一旦モンテネグロと言う国が無くなり、2006年、モンテネグロがセルビア・モンテネグロから独立してモンテネグロ公国になった際にやっと日本と休戦協定が結ばれたとのこと(え、終戦じゃなくて休戦なの?)。
    日本に生まれた日本人の私は、自分の生まれた国が100年後もそのまま同じ国であると思っているし、自分が日本の国の国民であることに何の疑問も持っていないが、そうではない国の人々も世界には沢山いるのだな。
    それから、独立のための内戦は“愛国心”のみが理由ではない。元々豊かな国が貧しい国と一緒になって「損をしている」という気持ちも大きな動機なのだと、人間とは結局、現金なものだと、ユーゴからきたマーヤが教えてくれた。
    それにしてもこの小説の舞台“海無し県の観光地”。「どこだ?」と調べたら、どうも作者の米澤さんの出身地、高山市がモデルらしい。高山には3回くらい行ったことがあり、いい所なのは知ってるが、どうしてユーゴスラビアからわざわざ高山だったのか?そこが謎だ。

  • 読み終えて感じたのが、なんかほろ苦いなという
    感じでした。日常の謎を追い求めて、買って読んだのだが、謎の部分が薄かったなと、個人的に
    は感じました。どちらかというと、ユーゴの事
    を深く追い続けてた、社会派ミステリのような
    ストーリーじゃないかと思いました。
    テーマが大きいからこそ、ちょっと身構えして
    しまう。でも、当時まだデビューしてまもなかった著者の手腕が光った逸品だと実感しました。

    • 土瓶さん
      そうですね。今作は謎解きはほぼ無かった印象でした。
      日常の謎をお求めならやはり古典部シリーズか本と鍵の季節のシリーズでしょうか。小市民シリ...
      そうですね。今作は謎解きはほぼ無かった印象でした。
      日常の謎をお求めならやはり古典部シリーズか本と鍵の季節のシリーズでしょうか。小市民シリーズはもう既読のようですので。
      可燃物もですね。羨ましい。読みたい。
      儚い羊たちの祝宴や満願もお勧めですよ^^
      2024/08/10
  • ユーゴスラビアから来た少女と、彼女と出会い友誼を結んだ学生達の交流と別れを描いたミステリ小説。

    日常系ミステリを挟みながらの少女と学生達の和気藹々としたお話と、ユーゴスラビアへ帰国した少女の謎を追う話を並行して読み進める構成。メイン登場人物が絞られており、登場人物が増えすぎると誰が誰だかわからなくなる自分としては読みやすかった。

    国際情勢も交えたミステリというのはまた新鮮で、謎解きと一緒に色々と考えさせられる物語でした。なかなか心に残るラストです。

  • 米澤穂信の初期作品。
    元々は『氷菓』シリーズの最終章として書かれた物だけアリ、どことなく古典部のような雰囲気で、高校生特有のみずみずしさとさわやかさ、そしてその背後にある世界観の不穏さがバランス良く配置され、更にマーヤの日本の習慣や言葉などからの謎解き要素も含まれている所も面白かったです。
    マーヤと他のメンバーが過ごして行くにつれてユーゴスラヴィアの治安が悪化していき、それにつれてマーヤの雰囲気もシリアスな物になっていき、守屋やいずるの彼女を戦火に帰したくないという思いがとても切なかったです。送別会のシーンでの守屋とマーヤのシーンは心がキュッとなりました。そして彼女が亡くなったことを知るシーンはとても切なかった。守屋はもしかしたらマーヤのことが好きだったのかも知れないなぁと思ってしまった。
    太刀洗万智シリーズが始まったきっかけともなった出来事であるため、同シリーズを読み返したら他の発見もあるかも知れないと思いました。

    この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
    守屋路行:中村悠一
    マーヤ:石見舞菜香
    太刀洗万智:茅野愛衣
    白河いずる:佐藤聡美
    文原竹彦:阪口大助
    額田広安:吉野裕行

  • マーヤの抱えるものに対して、それを助けたい気持ちと未知の世界への欲求もあって共に行きたいと志願する守屋が少し痛い。気持ちはわからないでもないが、高校生という若さを感じる。
    後半、マーヤはユーゴスラビアのどの共和国に帰ったのか?推理が繰り広げられるが、私の知識が無さすぎてついていけず、wiki検索。6つも国家があり、さすがに参考文献もなかなかの量である。

    マーヤは結局生きているのか?
    手紙の中の露骨な言葉に驚きつつも、首が撃たれたとなるとしばらく苦しんだのか、それとも当たりどころが良く即死できたのか。
    呆気ないながらも、自身の平和ボケを感じる読後感。

  • あれれ、おもてたんと違う!
    タイトルからして笠井潔のバイバイエンジェルのオマージュだと思うのだけれども…。
    章の頭に日時入れるのも、ヴァンダイン、笠井潔を意識してる事は間違いないはず…。しかし…。

    やっぱり、おもてたんと違う!
    ぐぬぬ、まさかの日常ミステリーをかましてくるとは…。
    ほのぶー、そりゃないぜ。

    とはいえ、90年代のバルカン半島のネタをぶっ込んでくる辺り、ペダンティック感を出してはいるわな。
    これはこれで当時の米澤穂信氏の魂を削った小説なのであろうよな。
    俺もオシムのユーゴは泣いたよ…。

    話は変わるけれど、日常ミステリーで人が死ぬって辛すぎんか?
    殺人ミステリーの死は華があるよ、報われてるっていうとおかしいけど。やっばりトリックのネタであり、ある種の記号感があるから悲しみとは切り離せるのだけれど…。
    この物語の死は救いがないよな…。
    トリックなき死はさすがの名探偵もお手上げだわな…。

    まあ、おもてたんとは違ったけれど、これはこれで良い作品かと。
    さて、ネクスト穂信は王とサーカスで決まりだな。
    次はたのむぜ、HONOBU!!

  • 太刀洗万智シリーズというのかな?これも。
    んー、いまいち好きになれない太刀洗万智だが、やっぱここでもヤな感じが遺憾なく発揮されている。ユーゴスラビアから来たマーヤとの出会いと別れ。ユーゴ内戦でマーヤの運命はどうなるのか?マーヤが滞在していた頃を振り返ってユーゴの中の何処なのか?どうしているかを知る。そしてマーヤとの出会いから振り返る事で物語が始まる。
    ネタバレだけど、マーヤは戦争で死んでしまった。無念だけどそれが現実。ということで終るんだけど。やっぱ気楽に読める古典部シリーズの方が好きかな~。

    Amazonより-----------------
    1991年4月、雨宿りをするひとりの少女との偶然の出会いが、謎に満ちた日々への扉を開けた。遠い国からはるばるおれたちの街にやって来た少女、マーヤ。彼女と過ごす、謎に満ちた日常。そして彼女が帰国した後、おれたちの最大の謎解きが始まる。謎を解く鍵は記憶のなかに――。忘れ難い余韻をもたらす、出会いと祈りの物語。米澤穂信、デビュー15周年記念刊行。初期の大きな、そして力強い一歩となった青春ミステリの金字塔を再び。

  • 自分の原点を探る旅にて久々に再読。

    当時スッキリの加藤浩次の強力なオススメで(笑)
    米澤穂信を初めて知った作品です。



    政治家になるため
    遥かユーゴスラヴィアから日本にやって来た少女マーヤと
    日本の高校生たちとの
    たった二ヶ月の触れ合い。

    そしてユーゴスラヴィアでの武力衝突に巻き込まれていくマーヤ。

    かくして物語は
    彼らがともに過ごした日々と、
    その中に散りばめられた
    日常の謎を追いかけてゆく…。


    ミステリーの枠で語られる作品ですが、
    そんなジャンル分けはどうでもいいくらい、
    切なく胸に深く突き刺さる、
    強烈な読後感を残す作品です。



    人を惹き付ける容姿と、
    その凛とした姿勢が魅力的なマーヤのキャラによって
    物語にどんどん引き込まれていきます。



    マーヤと出会うことで
    少しずつ変わっていく
    何をやっても熱くなれない主人公・守屋。


    守屋にとってマーヤは
    堅い殻で包まれた心を破ってくれる
    唯一のミューズであり、

    外の世界を見せてくれる救世主であり、

    異国から来た妖精以外の何者でもなかったんだろう。



    圧倒的な文化の違いによる
    越えられない壁が
    本当に切なくて無力感を感じて
    やりきれない(>_<)


    そしてマーヤと学生たちが
    町を探索するシーンが
    フラッシュバックのように
    今でもふと蘇ってきます。



    自分たち読者一人一人が
    マーヤの積み上げた強さを
    少しずつでも見習うことができれば、

    いずれ何かが見えるかもしれない。


    この争いの絶えない世界を
    少しずつでも変える
    きっかけになるかもしれない。


    そう思わせてくれただけでも
    (普段考えることもない戦地の現状を考えるきっかけになっただけでも)


    この小説を読んで
    本当に良かったと思います。



    染みに汚れた紫陽花のバレッタ。

    そこに込められた一筋の希望と
    マーヤの切実な願いを
    日本という豊かな国に暮らす自分たちは
    決して忘れてはならない。



    古典部シリーズの原点とも言えるし
    ミステリーファンだけでなく
    本当に多くの読書家の皆さんに読んでほしい
    ほろ苦い傑作です。

    • アセロラさん
      こういう異文化を知ることが出来る本って、好きです。ものすごく切なそう…。
      本当に、今こうやって豊かな生活を享受できている事を感謝したいです...
      こういう異文化を知ることが出来る本って、好きです。ものすごく切なそう…。
      本当に、今こうやって豊かな生活を享受できている事を感謝したいですね。当たり前とは思わないように。

      それにしても、加藤浩次って、読書する人だったんですね…(失礼)
      もともと好きでしたが、好感度(勝手に)アップしました(笑)
      2013/02/23
    • 円軌道の外さん

      1ヶ月仕事が休みナシだったんで
      遅くなりました(汗)

      コメントありがとうございます!

      スッキリの加藤は
      元々米澤さんがブ...

      1ヶ月仕事が休みナシだったんで
      遅くなりました(汗)

      コメントありがとうございます!

      スッキリの加藤は
      元々米澤さんがブレイクする前から
      彼の作品のファンだったらしく、
      確か文庫本の解説も書いてたんじゃなかったかな?

      あの傍若無人なキャラで
      読書家という
      ギャップに萌えますよね(笑)



      この小説は本当に切なさいっぱいだけど、
      自分たちが暮らす
      日本という国が
      どれだけ恵まれていて
      今の生活が
      決して当たり前ではないということを気づかせてくれます。

      また機会があれば
      触れてみてくださいね(^_^)v


      2013/04/08
  • 読んでるうちにどうにも「氷菓」を思い出してしまった。

    人が殺されることのない「日常の謎」
    うーん、米澤さんの作品いつも静かなのよね。いいのか悪いのか、盛り上がりみたいなものがないまま終わってしまった。

    タイトルからして、切なくなるんだろうなって結末はわかっていて
    静かなまま進んで、静かなまま終わってしまった。

    推理の展開の仕方の部分と、米澤さんが研究してたユーゴスラビアの要素
    を混ぜ込んだ…そこから
    「一歩踏み込む勇気」みたいな学生の無力感のモヤモヤも出でくる。
    この思春期のモヤモヤ感が私の中には未だにあってモヤモヤがムズムズで…

    一連の話が入ってこないまま
    私も傍観者に…なってしまった…

    ひとまず「王とサーカス」に進みます。

  • 青春ミステリー。
    ミステリー色はほぼ無い。
    青春もの、と言っていいでしょう。
    著者の「氷菓」シリーズを連想はさせるが、重い。

  • ユーゴスラビアを検索して調べてみたりしました。今のウクライナの戦争を思ったりしました。物語は、マーヤと仲間と、日本の観光しながら、日本のものを学びながらと、ほのぼの進んでいきます。ですが、考えさせられる深い問題がありました。
    ユーゴスラビアからきたマーヤとの日々。マーヤは政治家になるための留学でした。友達にいろんなことを聞いて、メモするマーヤ。友達と楽しく過ごす日々。大切な仲間たち。小さな恋心。でも、マーヤと、友達は、見ているものが違いすぎた。
    面白かったです❣️

  • 冒頭から引き込まれる
    まさかユーゴスラヴィアの少女と出会うことから始まるなんて

    米澤穂信さんの高校生はふつうに生意気で自意識過剰なくせに幼さがあるのが面白い

    ユーゴスラヴィアの現代史を知ることもできた

    藤柴市は岐阜の高山市のようだった

  • 君と一緒ならどこまでも生きていける気がした。頭の中では何でも出来る気がした。何かを成し遂げられる気がした。でも現実はそんなものじゃなかった。何かって?何かってなに?何にも答えられない。残るは思い通りにはならなかったほろ苦さ。そして自分の無知さに恥ずかしくなる。高校生の守屋くんには世界は広すぎて。少し触れた世界は彼に手をさしのべることはなかった。
    日常の謎解きミステリなんだけど、それだけでは
    終わらせない読後感。

  • 「さよなら妖精」(米澤穂信)を読んだ。
    
実は「王とサーカス」を読もうとしたのだが、主人公がこの「さよなら妖精」の登場人物であると書いてあったので、息子の本を借りて先に読むことにしたのだ。
    
太刀洗万智がいいね。
(「映像研には手を出すな!」の金森さやか的なのが好みなので)
    
物語は爽やかな読みごごちで進むが、事が起こった後(旧ユーゴスラビアとマーヤに関して)の物語はズッシリと重たい。
昔読んだ「「サラエボのチェリスト」(スティーヴン・ギャロウェイ:佐々木信雄 訳)を思い出したりしつつ。
この世の戦争という悲劇をいかにとやせん。
    
『哲学的意味がありますか?』(本文より)というマーヤの口癖も何気に胸に残る。

  • 紛争地帯を扱った小説はあまたあるが、ほとんどは紛争地に侵入してスパイ活動やテロをする冒険物が多い中、こんなに身につまされて切ない小説には初めて出会った。世界は歪んでいる。今の幸せに浸り切っていいのか?でも、日々の生活に流されていく日本に住む私達。
    歴史好きな観点からもユーゴの分裂の背景を知れて勉強になった。印象深い良い本だった。

  • ユーゴスラビア紛争の史実を交えながらのストーリーで勉強になった。
    世界に目を向けるといつも必ず戦争や紛争が起きている。自分に繋がりがないとそれを考えようともしない。考えたところで自分に何ができるのか。主人公の葛藤がよくわかります。

  • 真実の10メートル手前を先に読んでしまったので、太刀洗万智シリーズを読むことにした。
    心にぐーーーーぅときました。
    藤柴市に住む高校生の、守屋路行が主人公。
    同級生の太刀洗万智と歩いていると、見覚えのない異邦人、マーヤと出会う。
    ユーゴスラビア連邦共和国からきたマーヤは、他国との繋がりを学ぶために日本に来たという。
    そんなマーヤと共に守屋達が過ごす2ヶ月間を描いた作品です。
    前半部分は、とにかく日本の文化(郵便ポストの〒マーク、紅白大福の彩りの意味等々)に興味を示しまくるマーヤを中心に、日常に秘められた謎を解いていくミステリ。
    心穏やかでない真相もありますが、それすら他国の飾らない姿がみれたと喜ぶマーヤ。
    何故マーヤはそれほどまでに異国の文化に興味を示すのか、物語の後半でマーヤの故郷ユーゴスラビアの歴史に沿って明らかになっていきます。
    ユーゴスラビアは六つの国の共和国から成り立ち、共和国設立までにもたくさんの周辺国が複雑に絡み合っている歴史があります。
    しかし、そんな共和国の中にも経済格差はあり、ユーゴスラビアから独立しようとする国もあり、独立戦争が勃発してしまうのです。
    そんな危険な状態にも関わらず、マーヤはまたらユーゴスラビアに戻り、6つの共和国を一つに束ねるために7つ目の文化を築こうという強い意志を持っているのです。
    マーヤが帰国する直前、守屋はなんとかマーヤの力になりたいと、一緒に自分も連れてって欲しいと懇願しますが、マーヤの強い意志により断られてしまいます。
    マーヤの故郷は六つのうちどこの国なのか、そしてマーヤは無事なのか、不透明なまま守屋達は大学に進学し、一年が経過します。
    そんなある日、太刀洗から話があると守屋に連絡が来ます。
    マーヤは大刀洗だけには故郷を明かしていて、手紙を送っていたのです。
    文原からもらった資料を白河と自分の推理で解き明かし、故郷は見事に的中(ボスニアヘルツェゴビナ)していて、それならもう何ができるかわからないけどとにかく行くしかないと再度決意した矢先、衝撃の事実が太刀洗から明かされます。
    手紙の返信はマーヤの兄からであり、その手紙にはマーヤは敵の狙撃兵に撃たれて死んだと記載がありました。
    太刀洗はその事実を、とにかく優しい友人達に打ち明けられず、一人で抱えていたのです。
    マーヤの謎に対する推理に、「あの子のことは忘れたい」といって頑なに加わらなかった理由がそこにありました。
    太刀洗の、「わたしを冷たく見積りすぎじゃないの!」という言葉に、一人で悲しみを抱えていた太刀洗の苦悩が伺えました。
    簡単に大切な人の命が消える、戦場の残酷な現状が、この物語には隠すことなく反映されていて、悲しい?苦しい?切ない?なんとも言えない言語化できない感情を抱きました。
    大切な人の世界は無くなったが、守屋達の世界はこれからも続いていくという締めくり、これから彼等はどう世界に向き合っていくのか?
    凄い作品に出会いました。

  • マーヤのキャラは良いけれど
    苦悩する主人公には共感できず
    酒盛りする場面も突飛に感じ
    今作に至っては大刀洗が意地悪ですらあると思った。

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著者プロフィール

1978年岐阜県生まれ。2001年『氷菓』で「角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞」(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞し、デビュー。11年『折れた竜骨』で「日本推理作家協会賞」(長編及び連作短編集部門)、14年『満願』で「山本周五郎賞」を受賞。21年『黒牢城』で「山田風太郎賞」、22年に「直木賞」を受賞する。23年『可燃物』で、「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」でそれぞれ国内部門1位を獲得し、ミステリーランキング三冠を達成する。

米澤穂信の作品

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