犬はどこだ (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 3191
レビュー : 388
  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488451042

感想・レビュー・書評

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  • 軽快なタッチの文体で楽しく読めた。

    主人公の紺屋の一人称で話が進むと思いきや、助手のハンペーが捜査をするパートもあった。それぞれが別の依頼を捜査しながらも、最終的には1つの事件として繋がっていくのだが、読者は、かなり早い段階で2つの依頼の繋がりに気付くのに対して、探偵2人は、すれ違ってばかりでなかなか気付いてくれない。その辺がヤキモキして、思わず一気読みしてしまった。

    それにしても紺屋は人に恵まれてる。
    仕事を紹介してくれる友人に、無給に近いのに助手をしてくれる後輩、それに兄思いの妹。
    きっと探偵業で食いっぱぐれる事はないでしょう。本業の犬探しの仕事はあまり無いかもしれないけれど。
    シリーズ物ということだが、まだ続編は出ていない模様。早く続編が読みたい!

  • 寝る前に1章ずつ読もうと思っていたのに、後1章後1章…と気付けば一気に読んでしまっていた。
    この現代に有り得そうな怖い話。

  • 本著者としては初めての人が死ぬミステリー。

    主人公は銀行を辞め、いなくなった犬を探す事を本業に調査事務所を開業した、紺屋長一郎。

    だが、早々に入ってきた仕事は失踪人を探す事。仕事がないので引き受けるが、別に古文書の出所調査も依頼され、調査するうち二つの事件が微妙に絡まっていく。

    主人公の「俺」と部下として雇い入れた、通称「ハンペー」の二人の視点で物語りは進む。

    調査の重要な資料となる「ログ」がどんなものか、インターネットを少しかじったくらいでは解らないのではと思う。

    ウィキペディアによるとS&Rシリーズとなっているが、現在出版は一作だけらしい。登場人物のキャラがはっきりしているので、続編がでるといいかなと。

  • 開業したての探偵事務所に持ち込まれた失踪人探しと古文書解読の謎をめぐるミステリー。

    失踪人探しを請け負う探偵事務所所長の淡々とした語り口と、ハードボイルド探偵にあこがれる助手が探偵のイメージと違う古文書解読にいじけながらもきっちりと取り組む様子が面白いです。

    事件は中盤から一気にサスペンス度が上がった感じ。そしてラストのたたみかけもいいです。インターネットの知識や歴史的な内容も織り込むなど普通のミステリとは違うアイテムを使っているあたりも興味深かったです。

    徐々に事件の全体像が見えてくるごとにホラー的な怖さも感じました。何とも言えないラストも印象的です。

    2006年版このミステリーがすごい!8位

  • ハードボイルド色が強い小説。
    米澤穂信らしさは随所に出てる。
    ミステリーとしても面白いし、一人の男が奮起する話としても面白い。
    そして、まさかのラスト。そうきましたか〜って唸った。
    シリーズの続編が待ち遠しい。

    • なぎさん
      fukurooさん
      私もコレは好きでした。のんきな感じの前半と、どんどん震えてくる後半。最後は思わず「犬はどこだ~!」って叫びたくなります...
      fukurooさん
      私もコレは好きでした。のんきな感じの前半と、どんどん震えてくる後半。最後は思わず「犬はどこだ~!」って叫びたくなりますよね。
      登場人物も好きなので、続編が出たら必ず読みます。
      2010/05/14
  • 久々に読んだ米澤さんの作品。こんなにいろんな角度から楽しめるものを書いてたとは思いませんでした。二つの調査が重なっていくミステリーのプロットの面白さ。ほんの小さなことで躓いた時の人間の脆さや、同類を求める気持ちとその傲慢さなど、心理面を描いた面白さ。主に紺屋とハンペーによる掛け合い漫才の面白さ(個人的に笑いのピークはハンペーの読書嗜好)。それぞれがちゃんとでるとこをわきまえて前面にでてきます。そしてラストの無力感と緊張感は他にはちょっとない。米澤さんの最近の、できれば大人向けの作品があれば読んでみたいです。

  • 解説にもありましたが、2人の探偵それぞれの
    一人称で語られるストーリーの交差に加え、
    ネット上のチャットでの会話、ネット上での記事、
    日記、書物...と記述があちこちに飛びまくるのに、
    読みにくさが全くない!
    シンプルなストーリー構造だからとの言えそうですが、
    凄く工夫をして丁寧に書かれているんだろうなー。

    結末の善し悪しは兎も角、次作をしっかり匂わす
    あたりも巧妙。
    面白かったー。

  • 読み終わり、思わずタイトルを見てニヤリとしてしまう本。タイトルに釣られて読み始め、作中で犬があまり出てこないことに意気消沈しながら読み進めていたら、最後の一文でああ~!となった。犬を愛している人には少し勧めにくいけど、ヤバくて強めの女が好きな人には胸を張っておすすめできる。

  • 久々の米澤作品。犬さがしをしたいのに、思わぬ事件に巻き込まれた探偵の話で、コメディ…かと思いきや、なかなか恐ろしい方向に転がっていくストーリーと、繋がっていくエピソードが面白くぐいぐい読めた。主人公の紺屋やハンペー、妹やその旦那のキャラも良かったけど、探されていた桐子、こういう女性がとても好き。

  • 2019.8.18-245

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著者プロフィール

米澤 穂信(よねざわ ほのぶ)
1978年、岐阜県生まれの小説家、推理作家。金沢大学文学部卒業。
大学在学中から、ネット小説サイト「汎夢殿(はんむでん)」を運営し、作品を発表。大学卒業後に岐阜県高山市で書店員として勤めながら、2001年『氷菓』で第5回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞を受賞し、デビューに到る。同作は「古典部」シリーズとして大人気に。2011年『折れた竜骨』で第64回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)、2014年『満願』で第27回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。『満願』は2018年にドラマ化された。直木賞候補にも度々名が挙がる。
その他代表作として週刊文春ミステリーベスト10・このミステリーがすごい!・ミステリが読みたい!各1位となった『王とサーカス』がある。2018年12月14日、集英社から新刊『本と鍵の季節』を刊行。

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