犬はどこだ (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 3191
レビュー : 388
  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488451042

感想・レビュー・書評

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  • 犬探し専門の探偵社<紺屋S&R>に舞い込んだ失踪人捜索と古文書解読、それぞれの依頼がひとつの真実を炙り出す様は読み応え充分。序盤は探偵活劇的展開だったが、中盤からはネット社会の闇(18年現在では少々古く感じるが)が話を大きく転換させる。伏線をバリバリ回収していく終盤はミステリーらしさ抜群だが、少々出来過ぎなのがやや残念かも。しかし、序盤のイメージとは随分かけ離れた意外な着地点であった。「儚い羊たち〜」や「満願」にも通ずる後味とも言える。読了時に和文と英文両タイトルの様々な意味合いが判明するので乞う御期待!

  • 今まで読んだ高校生が主人公の古典部や小市民のシリーズと違い、主人公は大人。事務所を開いたばかりの新米探偵。犬探し専門のはずが、失踪人の捜索にあたることになる。一方で、押しかけ助手のハンペーは、古文書解読の謎に挑むことになる。全く別の依頼だが、二つの情報を合わせることで見えてくるものがあるという構成。主人公もいいが、それ以上にハンペーの性格付けが面白い。多分、頭はいいのだけれど、色々考えすぎて就職せず、体力に自信はあって、ハードボイルドに憧れるという、屈折しすぎて一回りしちゃったような設定が楽しい。

  • 私立探偵と、その雇われの探偵と。二人の探偵物語が軽妙に、読者を引き込みつつ展開し、そしてクロスし、迎える結末。真相と、ああやはり米澤穂信だな、という読後感。たまらないね。

  • 読み始めてすぐに、どっかで読んだことある・・・と思い。
    途中で確信。読んだわ。
    でも展開が思い出せないし、もう1回読む。
    最後まで全然思い出せなくて汗、楽しく読めた。

    シリーズ化されそうな内容だけど、続きはあるのかな。
    探してみよう。

  • 犬探すだけの話だったら流石にキツイなあ、と思ったけど、むしろ話が広がり過ぎじゃねって位おっきくなっててそれなりに楽しかった。

  • 配置場所:摂枚文庫本
    請求記号:913.6||Y
    資料ID:95100023

  • 2018/01/11

  • 犬探しのために始めた調査事務所。
    いつしか調査の対象は犬から人へ。
    タイトルの「犬」には複数の意味がある。
    野犬に、名犬ハンペー、迷犬桐子…
    にしても、梓がカッコ良すぎ!

  • これもまたすごかった。オチの方向性はまあだいたいそうなんだろうな、という感じだけど、中身はすごく…

  • まだ若い、挫折経験のある「私立探偵」が、初仕事として人探しと古文書由縁調査の2件をこなす中で、事件は組み合わさって複雑な背景を見せていく。
    インターネット社会の「暴力」がリアル社会まではみ出てくる恐ろしさまで描写している。まだ「チャット」「サイト」の時代だが、最先端のネット社会の住民は既に洗練されたルールとマナーで動いていたようだ。
    作品中に出てくる「ウォッチサイト《天網恢恢》」の筆は、滑らか且つ洞察的で説得的。
    <blockquote>構ってクンは放置すると電波系粘着に進化することもある(p229)</blockquote>

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著者プロフィール

米澤 穂信(よねざわ ほのぶ)
1978年、岐阜県生まれの小説家、推理作家。金沢大学文学部卒業。
大学在学中から、ネット小説サイト「汎夢殿(はんむでん)」を運営し、作品を発表。大学卒業後に岐阜県高山市で書店員として勤めながら、2001年『氷菓』で第5回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞を受賞し、デビューに到る。同作は「古典部」シリーズとして大人気に。2011年『折れた竜骨』で第64回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)、2014年『満願』で第27回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。『満願』は2018年にドラマ化された。直木賞候補にも度々名が挙がる。
その他代表作として週刊文春ミステリーベスト10・このミステリーがすごい!・ミステリが読みたい!各1位となった『王とサーカス』がある。2018年12月14日、集英社から新刊『本と鍵の季節』を刊行。

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