秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)

著者 :
制作 : 片山 若子 
  • 東京創元社
3.78
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本棚登録 : 4582
レビュー : 457
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488451059

作品紹介・あらすじ

あの日の放課後、手紙で呼び出されて以降、ぼくの幸せな高校生活は始まった。学校中を二人で巡った文化祭。夜風がちょっと寒かったクリスマス。お正月には揃って初詣。ぼくに「小さな誤解でやきもち焼いて口げんか」みたいな日が来るとは、実際、まるで思っていなかったのだ。-それなのに、小鳩君は機会があれば彼女そっちのけで謎解きを繰り広げてしまい…シリーズ第三弾。

感想・レビュー・書評

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  • 前作を読み終えて約一年。やっと、この本を読むことができた。(これは全く余談だが…マーケットプレイスで希望の値段になるのを待っていました(^_^;)古本とは思えない状態の良さに大満足。)
    自称小市民達の互恵関係を夏の終わりに解消して2学期が始まり、それぞれの人生を歩み出した。と思いきや、なんだか色々繋がっていそうな気配。これから下巻でその謎解きが読めるかと思うと楽しみで夜も眠れそうにない。相変わらず小市民になりきれない自称小市民の二人が可愛くて怖い(笑)一冊。
    さて、下巻を読もうか…。

  • 「小佐内さんが火をつけてまわってる可能性があるのに,じっとはしてられない」

    たしかに,あの小佐内さんならやりかねない。

    春期・夏期を経て,彼女の狼としての習性を知っている読者なら,
    たとえそれが連続放火という大きな事件であっても小佐内さんが黒幕に思えてくる。

    しかし,

    「やり方が露骨だ。小佐内さんのやり方じゃない」

    彼が言うなら,きっとそうなのだろう。

    『秋期限定栗きんとん事件 上』。

    事件の表面だけが提示されて,中で何が起こっているのか全然わからない。

    ぼくが思うに,これは下巻を読むことで片がつく。
    (そして,下巻へ)

  • 夏季限定からどうなるんだろうと思って読んでみたらちょいとビックリ展開だった。

    瓜野くん、小山内さんの言葉の節々に出てくる猟奇的な雰囲気に気付けないのは・・・恋ゆえなのか??
    そして彼はどこまでも青くて危なっかしい。

    小鳩くんの思考回路はもう意識的に抑えようとしていないのかな。あくまでも口には出さないようにして、考えるだけに留めている感じだ。
    そして小市民らしく青春を謳歌している様子だけれども、こちらはこちらでまた自分を抑えて無理している様子。
    小山内さんとの互恵関係のときは思考パターン・考え方を抑えていたけれど、仲丸さんとの付き合いではまた違うもの・・・個性を抑えているような。
    下巻も早く読みたい!

  • 小市民シリーズ第3弾 
    前作で決別した彼らがどう絡むのかと楽しみにしていたら、お互い彼氏彼女が出来てしまい戸惑うばかり。でも戸惑いも最初だけでこれはこれで面白い。新聞部の瓜田くんイラっとするなー。放火犯は誰なのか。下巻が楽しみ。

  • 小山内女史、なかなか小悪魔です。瓜田くんの口説き文句、高校生としては素直で好感度大。小鳩くんは小市民のふりをしながら告白され、あっさりOKのリア充ライフ。放火魔の正体は誰なのでしょう…

  • 小佐内さんの悪女っぷりに引き込まれた。
    小鳩君という箍がなくなって狼暴走中なのか?
    このままで終わる訳がないし栗きんとんも出てきてないので早々に下巻へ。

  • 春期、夏期とは違ったアプローチから入った秋期限定栗きんとん事件。

    導入部分はなかなか感情移入できずに苦しかったけれど、物語の後盤(小鳩君が事件に関心を持ち始めたところ)から徐々にエンジンがかかってきた模様。おそらく序盤、中盤はお得意の伏線を張り巡らせている段階なのかな。

    印象的だったのは、小鳩君と小鳩君の彼女の一方的なやり取り。
    (あれは腹に一物持たざる男性でも遭遇する場面ではなかろうか)
    彼女は自分が面白いと感じたことをただ「うんうん」と聞いてほしいだけで、しかし小鳩君は話の先(オチ)が読めてしまい言いたくてうずうず。
    デートの休憩場所に小山内さんと行った<桜庵>や<ベリーベリー>を候補にあげて彼女が拗ねてしまい、そんな乙女の心の機敏を全く理解できない小鳩君。
    ああ、愉快愉快。

    けれど米澤さんが高校生の甘い恋愛模様だけを書いて終わるはずがなく、上巻の最後に衝撃の真実が明かされる。
    小鳩君はいつも女性に振り回されているなぁ。

  • 小市民シリーズ、三冊目。
    前の話で関係を解消した二人に、それぞれ新たなパートナーがつく。
    小鳩君はクラスでも目立つほうの女子仲丸さん(名前も覚えていなかった)からの告白で、小山内さんは新聞部の部長の堂島君に夏の事件について記事を書かないようお願いに行った時にたまたま同席していた一年の瓜野君に告白されて、互いに小市民を互いのパートナーと志そうとする。そんな二人の周りでは最近連続放火事件が起こり始める。
    新聞部で一旗挙げたい瓜野君は放火事件を追いかけていく。その中で浮かび上がる小山内さんの不可思議な行動。
    小鳩君も数件目の放火された車があの夏の事件で使われた車であることからもしかしたら、と知恵働きを開始する。果たして放火魔に小山内さんは絡んでいるのか。
    というところまでがこの巻の話。
    やっと二人のキャラが好きになってきた。小鳩君のように知恵が働くわけではないけれど、きっと仲丸さんとの付き合いの中で私も同じ気持ちになりそうだ。そして小山内さんを“スウィーツ好きなただの可愛い女の子”と扱う瓜野君にひやひや。

  • それぞれ別の人と付き合うことになった小鳩君と小山内さん。
    どちらもそつなくこなしてる感があるなぁ。

    健吾は新聞部なんだ。(だから「夏期〜」で色々詳しかったのかな。)
    健吾の言うことは正しい。ただダメ出しするだけじゃなく、理由もキチンと説明してるし。及び腰なんじゃなくて、身の丈をわきまえてるんだろうな。
    なんだか、健吾がどんどん格好良く思えてきた。

    瓜野は自分で責任をとれる範囲で行動するべき。

  • 甘そうなシリーズ?いえちっとも甘くありません。
    このシリーズは本棚に並べて楽しめる!
    冬期限定はなんでしょうね。

  • 「小市民」のシロップに幾重にも覆われた栗は、マロングラッセになりきることができるのか。それは、食べてみればきっと分かる。

    一方、狐は迷いながらも、火中の栗に手を出そうとするのであった…。どうなる小鳩!!

  • 小鳩くんが普通の人として人生を歩みなおし始めた様で、
    やっぱり普通には歩めてない話。をニヤニヤと読むための本。

  • 上巻ということで半分だけ物語は進んだ感じ。まだまだこれから…ですね。小佐内さんの闇が深い。友達にはなりたくないタイプf^_^;今回も連続放火など不穏な事件が起こりつつ、二股だの、瓜野くんだのと色々なことが絡み合ってます。どうなるんだこれどうやって結末を迎えるだこれ、と思いながら一気読みでした。引き続き下巻へGO!

  • 米澤穂信の「小市民」シリーズの最新作。
    春・夏ときて、今作は秋をテーマとした一冊であるが、物語の中では主人公の小鳩くんが2年せいから3年生になるまで、約1年間の時間が流れている。

    春・夏と比べて、筆者の文体が読みやすく、よりワクワクするものになっていると感じた。

    この作家さんに日常生活にからめた、ちょっとした推理物語を書かせたらピカイチだ。

    今回も、過去の作品と同様に、物語は新聞部の活動という日常に近いところから始まるが、気づけばストーリーにのめり込んでしまっていた。

    正直、犯人は序盤の段階で見えてしまっていたが、筆者もそれを感じてか、謎解きの最後には「犯人の名前なんてどうだっていいけど」と小鳩くん・小佐内さんに言わせているのがちょっと面白かった。

    あとは、瓜野くんが完全に噛ませ犬になってしまっているのがちょっとかわいそうだった。


    冬はいつ出るのでしょうか?笑

  • 小市民シリーズ第3弾。前巻で交流を断絶した2人。再び出会うのはいつだ…?

  • すっかり季節も秋めいてきたってことで。まあ、シリーズ通して一定のトーンは保たれてます。あとは雰囲気が好きかどうかってだけ。で、自分的にはそこまでって感じ。本上巻だけで止めようとまでは思わんけど。

  • ものすごく頭が切れるのに、目立つことを嫌って平々凡々を装う高校生、小鳩くんと小佐内さんを主人公にした、いわゆる日常の謎シリーズだったはず、これまでは。春期限定を冬に、夏期限定を春に読んだから、今度こそドンピシャの季節に読もうと。冒頭で9月に読むべきだったかと悔やんだら、わりとオールマイティーな季節進行。

    不穏な空気のまま終わった夏の後、小鳩くんと小佐内さんが脇役に回る。おおっ、ふたりにそれぞれ交際相手が。何がイラつくって、小鳩くんが、つきあい始めた仲丸さんに話を合わせるところ。デートはそれなりに楽しかろうが、そんなつきあいかたをしても長く続くとは思えず。小佐内さんにいいところを見せようと、連続して起こる放火事件の解明にしゃかりきになる瓜野くんもなんかヤダ(笑)。いつまで小市民ぶるのか、ふたりとも。

  • 面白くないとは言わないが、テンポが悪すぎる/ 主人公のもったいぶった性格も相当イライラする/ これをかっこいい主人公として書いているなら相当のアホだ/ ヒロインのクズっぷりも西之園萌絵クラス/ とにかくイライラしながら読むことになるし、本巻についてはミステリ部分もいまいちすぎる/ 本命の放火より、ヒロインの復讐の方がまだまし/ ミステリはそのほとんどが種明かしまで引っ張るしもったいぶるのは常だが、この主人公は異常/ 前半チャラいし、おまえキャラ変わってるじゃねえか、と/ 

  • 32:00:00

  • さくさく読める、日常の謎青春編。
    小市民シリーズと知りながら、本三作目から読み始めたが、前段(誘拐事件?)がわからなくても楽しめる。

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著者プロフィール

米澤 穂信(よねざわ ほのぶ)
1978年、岐阜県生まれの小説家、推理作家。金沢大学文学部卒業。
大学在学中から、ネット小説サイト「汎夢殿(はんむでん)」を運営し、作品を発表。大学卒業後に岐阜県高山市で書店員として勤めながら、2001年『氷菓』で第5回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞を受賞し、デビューに到る。同作は「古典部」シリーズとして大人気に。2011年『折れた竜骨』で第64回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)、2014年『満願』で第27回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。『満願』は2018年にドラマ化された。直木賞候補にも度々名が挙がる。
その他代表作として週刊文春ミステリーベスト10・このミステリーがすごい!・ミステリが読みたい!各1位となった『王とサーカス』がある。2018年12月14日、集英社から新刊『本と鍵の季節』を刊行。

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