秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫)

  • 東京創元社 (2009年3月12日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (244ページ) / ISBN・EAN: 9784488451066

作品紹介・あらすじ

ぼくは思わず苦笑する。去年の夏休みに別れたというのに、何だかまた、小佐内さんと向き合っているような気がする。ぼくと小佐内さんの間にあるのが、極上の甘いものをのせた皿か、連続放火事件かという違いはあるけれど……ほんの少しずつ、しかし確実にエスカレートしてゆく連続放火事件に対し、ついに小鳩君は本格的に推理を巡らし始める。小鳩君と小佐内さんの再会はいつ? 解説=辻真先

感想・レビュー・書評

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  • ★5 小鳩君と小山内さんの一年間の軌跡、これからの互恵関係はどうなるか… #秋期限定栗きんとん事件

    上巻のレビューはこちら
    https://booklog.jp/users/autumn522aki/archives/1/4488451055

    ●小市民シリーズにはなかった情熱
    今回、小市民たちと対比で登場した瓜田君。本シリーズには無縁だった「情熱さ」に溢れていて名脇役でしたね。序盤からずっーーと走り回っているのですが、何から何まで空回りしている彼。本シリーズの読者としては、若干興醒めキャラな感じもするのですが、成果を出したいという若い気持ちにほだされてしまいますね。私はこれからの彼を応援したいですね。

    ●カッコイイー! 堂島部長
    本作では狂言回し役の堂島健吾くん、部長として大活躍ぶりが超クール。きっと社会に出たら頼りになる上司として、部下に頼られる存在になるに違いない。

    彼は小市民の二人を一番理解しているし、さらに二人の幸せを一番願っている存在。普段は多くは語らないけど、発言するときは本質をついてくる。こんな友人がいたら、悩んでいる人も満たされた人生を送れることができるんでしょう。

    ●謎解き
    連続放火事件の犯人、その背景は何だったのか… 読み進めていくうちに、なんとなく犯人像は見当がついてくるのですが、決め手になるロジックがわからない。

    さすが小鳩君、思った以上にスケールが大きく、もちろんロジカルな解法で納得感が満載。そして小山内さんの狼っぷりも健在で、したたかさと意志の明確さには感服いたしました。

    ●美味しいスイーツ
    今回はあまりスイーツ三昧ではないですが、マロングラッセと栗きんとんのくだりは痺れましたね~ 序盤で小山内さんと瓜田で語られたとき、彼らがどこまで美味しいマロングラッセに変化できるのかと思ってましたが… 期待していた通りの結末で良かった。やっぱり栗きんとんがイイね。

    ■ぜっさん推しポイント
    どうすれば恋人をつくることができるのか?いま思い出すと恥ずかしいことばかりなんですが、若かりし頃の私は、いろんな雑誌を読んでモテるのに必死でした。優男にも関わらず強引にアプローチしたり、たいしてお金も持っていないのに見栄を張ったり。でも無理したアプローチではモテることはなく惨敗ばかりで、なにより自分に嘘をつくのは楽しくないんですよね。

    本作を読んでいると、自分がうまくいかなかった若い頃を思い出しちゃう。自分の本性を出せて、言いたいことを言って、それでも一緒にいて楽しい人なんてなかなかいません。結局は本質は変わらないし、強いところがその人の一番の魅力なんですよね。

    • autumn522akiさん
      松子さん、コメントありがとう~。こんちわです^^

      そりゃもう必死でしたよ、若いときは経験も知識も乏しいから、
      とにかく自分に自信がな...
      松子さん、コメントありがとう~。こんちわです^^

      そりゃもう必死でしたよ、若いときは経験も知識も乏しいから、
      とにかく自分に自信がないんですよね。そして空回りばかりでした。

      ちなみに今でも余裕はないですよ>< ひぃ
      2024/05/14
    • 松子さん
      あきさん、こんにちは^_^
      ひぃってさせてごめんなさいっ笑
      昔好きだった人に振り向いて欲しくて頑張っておしゃれしてた頃を思い出しました〜(^...
      あきさん、こんにちは^_^
      ひぃってさせてごめんなさいっ笑
      昔好きだった人に振り向いて欲しくて頑張っておしゃれしてた頃を思い出しました〜(^^)
      2024/05/15
    • autumn522akiさん
      わかるっ、頑張っちゃってましたよね~^^
      わかるっ、頑張っちゃってましたよね~^^
      2024/05/15
  • うぎゃースッキリしてもうたー(スッキリが悪いみたいな言い方)

    すみません、いきなり話逸れます(いつものこと)

    最初から真犯人は分かってました
    特に理由なく分かってました
    ミステリーマニアとしての膨大な経験値が直感的に真犯人を嗅ぎ分けちゃうのよ
    悲しい
    だいぶ悲しい
    あの頃の純真な心に戻してほしい

    はい、話戻ります

    いやもう、そう来るのよね
    このラストはもう完璧やわ
    主人公二人のキャラが完璧に活かされた見事すぎるラスト

    米澤穂信さんすごいね

    ミステリーとしての謎解きの伏線回収もお見事なんだけど、二人の為人がわかってると、そこへの動機づけというか、結末に納得感しかないのよね
    二人ともほんとにおかしなことやってるんだけど、二人ならこうなるだろうなってスルッと納得できちゃう

    これってめちゃくちゃすごいことなんよ
    人物と出来事が解離してないの
    フィクションでちゃんとこれが出来てるって実は相当すごいことなんよ

    力のある作家さんだとあらためて思い知らされました
    直木賞も近いな( ̄ー ̄)ニヤリ

    え?もう取ってるの?(確信犯)

    • ひまわりめろんさん
      まきちゃ

      あ、でもそんな言うほどは
      そもそもあんまり当てようとしてないから

      『厚労省』もそのうち読みたいなとは思ってるんよねいや『黒牢城...
      まきちゃ

      あ、でもそんな言うほどは
      そもそもあんまり当てようとしてないから

      『厚労省』もそのうち読みたいなとは思ってるんよねいや『黒牢城』だわ!
      2025/01/12
    • ひまわりめろんさん
      ユッキー

      そりゃあるわ!そこそこ頻繁にあるわ!連休なしで年500冊はあり得ないやろさすがに
      でも心配してくれてありがとうね(*^^*)
      ユッキー

      そりゃあるわ!そこそこ頻繁にあるわ!連休なしで年500冊はあり得ないやろさすがに
      でも心配してくれてありがとうね(*^^*)
      2025/01/12
    • ひまわりめろんさん
      土瓶さん

      ほのぼの表紙の学園ミステリーですが、このシリーズもけっこう黒いよ
      土瓶さん

      ほのぼの表紙の学園ミステリーですが、このシリーズもけっこう黒いよ
      2025/01/12
  • 上巻で溜まったフラストレーションを
    見事に爆発させてくれました!

    常悟朗の推理力も、
    小佐内の復讐とその原因も、
    健吾の献身も、
    上下巻に分けた事すら全てが
    ハマってたました。

    まだまだこの世界に浸っていたいけど、
    高三の受験が始まってしまうんだね。

  • 小市民シリーズ終了。
    他人に知られないように才能を隠していた二人が、最後に覚醒したかのように力を発揮する。別々な人と付き合っていたのが、ともに隠した才能により別れることになり、又、元の鞘に戻る2人。
    内容も復讐の仕方もダーク過ぎて、個人的にはあまりハマらなかった。放火犯を追いかける瓜野君の独り善がりの言動、陰から見え隠れする小山内さんの言動、長期に亘る放火犯の不可思議な犯行。これが高校生向けになるかというと、どうだろう。
    親友と思った小鳩君の友人からも厳しい一言。基本的な言動がダークなので、小市民を目指したというところが最大の問題なような気がする。

  • ハラハラし通しで一気読み。何となーく放火犯の予想がつくものの「いや、でもまさか」という気持ちも。結局一緒に作戦展開する小鳩くんに対する健吾くんの思い、クライマックスの小山内さんの狼感、栗きんとんでハッピーエンドよかった。

  • まだまだ底が知れない小佐内の怖さが全開。

    本作からシリーズ最新作の冬期限定〜は、出版まで15年近く経っているので、どういう展開になるのか楽しみ。

  • 放火犯の追及に小鳩くんや小佐内さんがなんやかやと関わっていくのはお約束の感じ。2人が、ただの小市民でいるわけがないのだ。新聞部の部長になった瓜野がどんどん深みにはまっていくようで不穏な雰囲気になっていく。まあ、放火事件は結局小鳩くんの工作で解決するのだが、この推理力や細工の手際よさは尋常じゃないよね。仲丸さんと上手くいくわけがない。小佐内さんも瓜野に痛烈なしっぺがえしをして別れることになる。これも小佐内さんお得意の復讐だ。えぐい、本当にえぐい。本当の小市民たちがかわいそうだ。
    小鳩くんと小佐内さんは、元の鞘に収まるしかないんだよね。やっぱりこの2人は異常だよ。普通の人間はついていけない。まあ、筋をばらしてしまったが、細かいところの推理とか動きとかの機微が面白いので問題なし。その辺がこのシリーズの読みどころかも。

  •  船戸高校新聞部の部長になった瓜野は、市内で頻発する放火事件を追っていた。そして小鳩も放火事件の独自に犯人捜しを。小佐内も動く…

     といっても今作では。推理型名探偵小鳩も行動型ハードボイルド探偵の小佐内も物足りない。そして結局のところ、小鳩も小佐内「小市民」にはなり切れない。二人の関係も一周してまた元通りになる。ちょっと、つまらないかな。

  • 小市民にはなれないね。2人とも。
    いけ好かない後輩くんだったけど、最後はちょっと哀れ。
    2人ともお互い以外とはうまくいかないのかー。

  • 遂に結末を迎える連続放火事件の真相
    犯人は誰なのか、小佐内さんは事件にどう
    関わっているのか、そして、1番の注目ポイントは、常悟朗と小佐内さんの関係は復活するのか
    そこが見どころです。
    瓜野くんのワンマン感が事件に繋がったと言われても仕方がありません。
    私は読んでて、最初はあまり瓜野くんのことがあまり好きになれませんでした。
    でも、最後の小佐内さんとの、会話の部分で、少し可哀想だなと共感する部分もありました。

  • 前回の栗きんとん(前編)の後編。
    謎の連続放火事件の解決編。小佐内の行動が明らかに犯人のムーブだったのでまさかと思いながら読んでいたのでドキドキしながら読んでいました。瓜野は可愛そうだと思いつつも、まぁ明らかに逸脱していたし人の気持ちよりも真相を優先して人を振り回していたので仕方ないところもあったのかなぁと思いました。犯人の正体は自分が一番信じていた友人の氷谷で放火の法則性がなんと自分が作った新聞自体でそれに瓜野自身が当てたと思いきやそれが放火を助長させていた事や、解決の記事が部下によって瓜野がからかわれていることを流されて皮肉として幕を閉じられてしまうのがとても米澤穂信みを感じてとても良かったです。そして小佐内が彼を罠にはめた理由がとても残酷できついけど彼女らしいなぁと思いました。
    前回のトロピカルパフェ事件で離れてしまった彼らがこの事件を通じてお互いがお互いのことを必要としていたことにたどり着くのがとても良かった。お互い違う人と付き合いながらも結局はお互いの所にたどり着くのはもう互恵関係以上の関係だと思いました。次で最新作の『巴里マカロン』でどんな話が紡がれるのかが楽しみです。

    この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
    小鳩常悟朗:福山潤
    小佐内ゆき:黒沢ともよ
    堂島健吾:日野聡
    瓜野高彦:斉藤壮馬
    仲丸十希子:種田梨沙
    五日市公也:広瀬裕也
    氷谷優人:内田雄馬

  • この物語はスッキリして片がつく。小山内さんが瓜野くんを論破してスッキリ。氷谷くんかぁでスッキリ。怪しすぎ笑。小山内さんと小鳩くん、遠回りしたねでスッキリ。仲丸さんの存在意義がわかってスッキリ。

  • 『小市民シリーズ』第三弾の下巻。

    小鳩と推理力でまたもや犯人逮捕に繋がったし、小佐内はしっかり復讐を果たしていた。
    結局瓜野は踊らされてただけ?
    小鳩と小佐内の互恵関係も復活して益々続きが楽しみです。
    いや互恵関係どころか恋人関係になったのか?
    次は冬季という事でラストになるのかもしれません。
    二人の関係がどうなっていくのか気になります。

  • 秋期ではお互いに離れて、別の人とも付き合ってみたことでかえってお互いのよさに気づいた感じ。お互いにそれまでの感想を言ってるところがよかった。
    放火魔事件ももちろん面白かったのだけど、マロングラッセと栗きんとんを工程から2人の性質に例えているところがおもしろい。
    できる人から見たら、せめてできるところに気づいてくれる人じゃないとそりゃ楽しくないでしょうねと思う。

  • 久々の「小市民シリーズ」、そして上下巻、
    楽しめました。
    いやでもこんな高校生いるかな?

    いないわ、
    絶対いない。

    小佐内さんと小鳩くん両人の共通の友人である
    元新聞部部長である健吾が
    小鳩くんに言うひとこと——

    「お前は結局、小市民じゃないんだよ」

    ほんとにそう。
    わたしもずっと心の中でそう突っ込んでいた。
    確かシリーズ初めの頃はこの「小市民」という
    ほんわかした、優しい感じのワードに心地よさを感じて読み始めたはず。

    だけど中身は全然違ってた。
    久しぶりに読んで、
    「ああ、そうだったわ。忘れてたけど、
    この二人、只者じゃなかったわ!」と
    思い出す。

    普通の人間である瓜野くんや仲丸さんが
    読み進むうちに途方もなく気の毒に思えた。

    ラストではまた、二人が関係を再開させることになる。
    離れていた時間を経て、
    さらにブラック度が増しそうな予感。
    甘いお菓子を前に繰り広げられる会話が
    なんだかとても怖い。
    この二人に違和感を持つか、
    おもしろいと受け取るかは人それぞれ。

    わたしは今はギリギリのところに立っている状況。

    最新刊まで読んで、その答えを見つける!

  • 連続放火事件は、毎月の決まった曜日に発生し、ある法則性も読者に提示される。
    犯人も上手くミスリードされた。
    小鳩君と小山内さんとの関係性が上手く物語に反映されていたなー
    小山内さんの復讐心は恐ろしい!
    ラストの小山内さんの一言が印象的

  • 小鳩くんと小山内さん。
    互いの隠しきれない本能への信は揺るがない。離れていても最強だなと思った。

    連続放火事件の犯人を捕まえるため、瓜野くんと小鳩くんの視点で交互に語られていく。ラストまでドキドキは止まらず、存分に楽しむことができた。
    瓜野くんが少し?かなり?かわいそうだったけど。
    さすが小鳩くん。そして小山内さんはやっぱり最強。
    再び互恵関係を結び、二人一緒に栗きんとんを食べるシーンにホッとする。
    あと2冊、楽しみたい。

  • 前作「夏季限定トロピカルパフェ事件」で“互恵関係”を解消した小鳩常悟朗と小佐内ゆき。高校2年になった二人は、それぞれ異性と付き合い始める。そんなおり、市内ではあいついで放火事件が発生。小佐内の恋人となった新聞部1年生の瓜野は、放火事件の共通点を見い出し、校内新聞紙上で犯行を予測するのだが…

    メインストーリーである放火事件は、ミスリードを効かせているものの、真相は想定の範囲内でやや拍子抜け。一方、学園ものならではのボーイミーツガールあり、部活動内の対立あり、恋愛関係含んだかけひきありで、人間ドラマは楽しめた。〈小市民〉の二人よりも、新聞部長堂島のキャラクターが男気あって好感度高い。

    “らしさ”溢れる最後の一撃も強烈。あの人が無事立ち直れると良いけど…
    甘いものと復讐を愛する小佐内ゆき。目指す生き方を栗きんとんのレシピに例えるくだりもよき。
    作者によると春夏秋が“序破急”の構図で描かれたという本〈小市民〉シリーズ。次の“冬”は一体どういう展開を迎えるのか?期待したい。

    このミステリーがすごい! 10位
    本格ミステリ・ベスト10 11位
    ミステリが読みたい! 13位

    〈小市民〉シリーズ
    1.春季限定いちごタルト事件
    2.夏季限定トロピカルパフェ事件
    3.秋季限定栗きんとん事件
    4.巴里マカロンの謎
    5.冬季限定ボンボンショコラ事件

    • moboyokohamaさん
      小鳩さんと小山内さんの関係がとても気になります。
      小鳩さんと小山内さんの関係がとても気になります。
      2024/05/30
    • mysnaviさん
      moboyokohamaさん、コメントありがとうございます。今後二人はどうなっていくのか、ほんと気になりますよね〜。「冬季限定…」に期待して...
      moboyokohamaさん、コメントありがとうございます。今後二人はどうなっていくのか、ほんと気になりますよね〜。「冬季限定…」に期待してます。
      2024/05/30
  • 「小市民」シリーズ第3弾の下巻にして解明編。

    約1年にわたり繰り広げられてきた放火事件が、
    ついに決着。事件を追い続けた瓜野君の運命、
    そして、別々の道を歩んだ小鳩君と小山内さんの
    行く先やいかに。

    シリーズを追うごとに面白くなっていく日常の謎ミステリー。スリリングかつ安心感があり、読後感がとても良かったです。可哀想な人もいましたが笑

    2025年4月には、アニメの2期として、本作と「冬期限定ボンボンショコラ事件」が控えており、(次作「巴里マカロン事件」も読んだ上で、)3月までには
    何とか全作を読み終えたいところです。

  • 小市民シリーズ3作目(の下巻)

    結局は、⚪︎⚪︎君の空回り。
    分かってはいたけど、
    小っ恥ずかしい…

    でも、こんな青い高校生もいるよねって、
    頷いてしまう。

    次はようやく冬期限定。
    シリーズものは1作目から読まなければ
    面白さは半減ですね

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著者プロフィール

1978年岐阜県生まれ。2001年『氷菓』で「角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞」(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞し、デビュー。11年『折れた竜骨』で「日本推理作家協会賞」(長編及び連作短編集部門)、14年『満願』で「山本周五郎賞」を受賞。21年『黒牢城』で「山田風太郎賞」、22年に「直木賞」を受賞する。23年『可燃物』で、「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」でそれぞれ国内部門1位を獲得し、ミステリーランキング三冠を達成する。

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