- Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488451066
感想・レビュー・書評
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劇中でそれなりに時間が経っているので、一度袂を分つことになったバディが、それぞれの経験を経てまた一緒になる感があり、終盤にかけてテンションが上がった。
小佐内さんが犯人風なのはあからさまなミスリードだし、犯人のキャラが犯人でないなら存在する意味がないので、謎解きとしてはわかりやすい。
登場人物の多くが拗らせた厨二病で、読む年代によって感じ方は変わってくると思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
<小市民>シリーズの3作目。 前回は一夏の苦い事件が描かれたけれど今作は秋冬春夏と季節を一周、時間的に大きく進んでゆく一方でなんと例の二人に恋人が!! <小市民>らしい高校生活を送っていたはずなのに巷で起こる連続放火事件に狼の影がチラつき、狐は首を突っ込んでしまう・・・。
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小市民シリーズ第3巻。小左内さんと小鳩くんの2人の関係が、より深いものになっていくのが心地よかった。恋愛もののようだけどそうではなく、しっかりミステリーで、でも、青春の感じ、恋愛の要素も入って、大満足。2人の残りの高校生活とその後がどうなるのか、ぜひ知りたい。
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真犯人はコイツだろうという予想は当たるのだが、そこに至るまでの推理力は小鳩くんには敵わない。高校生とスイーツという皮を被っているが、人は死なないもののやることが不穏すぎて…。瓜野は本当に不運な男だ。選んだ相手が悪過ぎる。小山内さんでなければここまでボロ雑巾のようにされなかったろうに。自分の事しか考えていないので自業自得なのだが。外れたけど、トマト嫌いのくだりは面白かった。理詰めで考えるだけでない、女性に多いであろう気分で決めること。巴里マカロンも続けて読まねば、と思うが、気分で違う本を選んでしまいそう。
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犯人も動機も、瓜野がどういうミスリードをやらかしているかもなんとなくわかってしまった。
まあ、物語上小佐内さんは犯人じゃないだろうなという前提があったからだけれど。
北条がどうかかわってくるのかだけ最後まで分からなかったが、関係ないのかよ。
それにしても、登場人物たちはどうしてみんな偉そうなんだ?
健吾を除けば、好きになれる人がいない。
仲丸は小鳩に対して人間失格だなんてどの口が言うんだ。
小佐内さんは裏から手を回すようなことをして何様なんだ。
彼氏に対する不満を直接伝えもせず、嫌がらせをするなんて最低だ。
報復が過剰すぎる。
小鳩も小佐内さんも、前の恋人と比較して一緒にいる人を決めるなんて、失礼だと思わないのか。
誰しも経験のあることだとは思うが、それを悪びれもせずオープンに語るのはおかしい。
共感できる人間的魅力は皆無で、痛快な物語でもない。 -
最後の一行でやられました
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そして話は下巻に突入。
小山内さんにいいところを見せようと功名心に逸る瓜野くんと、事件と小山内さんの関わりをいつしか心配してしまう常悟朗、それぞれの事情のもとに連続放火犯を追う二人。
う~む、恐るべし、小山内ゆき。。
常悟朗が『小山内さんのやり方じゃない』と呟く以上、このシリーズの読者はそれを信じながらも、では何故…、では誰が…と進むお話。
最後の放火の場面に続き、そして語られる真相は、え~そうなのか…、いやいや…って、なかなかひねりが効いた内容で堪能した。
常悟朗と仲丸さんのパートは本線とはあまり関係なさそうに見えてたけど、<小市民>に拘る常悟朗(と小山内さん)にとっては、結構重要な意味を含んでいたのだな。
最後の章で語られる二人の会話は、ちょっとしょっぱい幸福感。
この「秋季限定」の上下巻だけでなく「春季限定」と「夏季限定」もあわせて、<小市民>たりえなかった二人の長い話を読んだ感。
それにしても、やはり、恐るべし、小山内ゆき。。。 -
一年間かけて栗きんとんか、マロングラッセかを決める。
とっても要約すると、そういう話だった。