巴里マカロンの謎 (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
4.22
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本棚登録 : 706
レビュー : 39
  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488451110

作品紹介・あらすじ

ここにあるべきではない四番目のマカロンの謎、マスタードが入った当たりのあげパンの行方。なぜかスイーツがらみの謎に巻き込まれがちな、小鳩君と小佐内さんの探偵行。「小佐内先輩が拉致されました!」「えっ、また?」お待たせしました、日々つつましく小市民を目指す、あの互恵関係のふたりが帰ってきます。人気シリーズ11年ぶりの最新刊、書き下ろし「花府シュークリームの謎」を含めた番外短編集。四編収録。

感想・レビュー・書評

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  • 小市民の星を目指す小鳩くんと甘いものに目がない小佐内さんのスイーツ巡り兼日常の謎シリーズ、なんと11年ぶりの新刊だそうで、一番驚いたのはそこかもしれない、ですね…いつの間にそんな。

    ただ時間が経ったからといっても独特の感性とポリシーで普通の高校生らしさを追求する二人にはまったく古さは感じられません。それは彼らがちょっと変わっているから、というだけでなく、少しばかりの時間に左右されないしっかりとしたスタンスのあるキャラクタだからかな、と思ったりします。

    展開するひとひねりある物語も作者らしいシニカルさが添えられていてしっかりと楽しめます。見た目はかわいらしい甘味のようで、中身はしっかりとビターな苦味が含まれている。打算もあれば悪意もある現実から目をそらさず、それでも表面的には清く正しく小市民を目指していこうという決意の行く末を見守るばかりです。

    とはいえ、今回一番好きなのは比較的平和なお話、「伯林あげぱんの謎」です。当人には災難でしたが、ある意味とてもロマンティック(?)な絵面と起こったことのギャップのひねり具合がとても好きでした。

  • なんと11年ぶりの最新刊!もうそんなに経つのか。。。
    小市民たるべく互恵関係をむすぶ小山内さんと小鳩くんだが、相変わらずトラブルに巻き込まれては謎を解き明かしていく。
    小鳩くんの自戒じゃないけれど、謎は謎のままにしておいた方がいいこともあるんだろうか。パティスリー・コギの娘の秋桜ちゃんの停学事件でそんなことを思った。謎を解くということは、日常に隠された悪意や敵意を露わにしてしまうことでもある。
    真相がいつもちょっとビターなところがこのシリーズの良さなんだよな。初めて読んだときは可愛らしいイラストやスイーツとのギャップに驚いたっけ。
    それにしても、冬季限定、ではないところが気になる。

  • 人気シリーズと言うことでキャラクターの魅力は十分すぎるほど、でもそれだけではなくて途中途中に謎や気になること、不思議なことが細やかに配置されていて、うまく読みすすめる推進力になってるなと、素晴らしいですね。

  • 11年ぶりの新刊!嬉しい!!!

    見事な連作になっていてうれしくなってしまった。

  • ある意味、これまでの作品の中で小市民の星になりたいという二人にピッタリな短編集でした。

    好きな作品は「巴里マカロンの謎」、いかにも小山内さんらしく解決を見ることができる一部(私?)のファンが喜びそうな「花府シュークリームの謎」

    しかし、小市民を目指しながら、中々なれないねぇ。
    どれも好みでお腹空いてしまった(≧∀≦)

    そして、できることであれば、次巻は早めに出してください!
    お願いします、切実。

  • 久しぶりの新作!
    どれも面白かった!

  • このシリーズはそれほど好きでもなかったけど、今回は洒落た感じでよかった。新たな登場人物パティシエの娘に関わる四つの謎。

  • 小鳩くん、小佐内さん、おかえり! 「冬」ではないからかややあっさりした味わいだけど、軽く瑞々しい食感の中にほろ苦さが効く塩梅は11年経っても変わらず見事。何よりまたふたりに会えただけでもうれしいよ。

  • ただ美味しいお菓子を食べに行くだけの二人の小市民的放課後に魅力的な不可能状況や不可解な現象を添えてくれる米澤さん。
    小鳩くんの探偵的思考&嗜好も健在。
    一見、犯人当てのような見た目だけどフーじゃなくてハウがベースっぽい「伯林あげぱんの謎」が私的ベスト。

    毎回、犯人は割とどうでも良い感じなんだけど、たびたび味方なはずの小佐内さんがトリックメイカーなところもなんか不思議な個性で好き。

  • 11年ぶりの新作。あまりにも前に読んだので、前巻までの内容は正直忘れてしまっていた。けど、読み進めていく内に小佐内さんと小鳩くんのキャラクターを思い出して来た。
    新キャラの古城ちゃんが良い。小佐内さんと小鳩くんの側にいると純粋無垢さが際立つというか(笑)良い子だなぁと思うし、お父さんが不倫してた事実は今後も知らないでいて欲しい。知らなくて良いことなんてたくさんあるから。
    最後の章で古城ちゃんが理不尽な目に遭って可哀想だった。けど、それが瑠璃子と和解の一歩を踏み出すきっかけになったなら、結果オーライかな?瑠璃子は良い人そうだけど、いかんせん不倫してた女だからなぁと思うとモヤモヤするものがある^^;

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著者プロフィール

米澤 穂信(よねざわ ほのぶ)
1978年、岐阜県生まれの小説家、推理作家。金沢大学文学部卒業。
大学在学中から、ネット小説サイト「汎夢殿(はんむでん)」を運営し、作品を発表。大学卒業後に岐阜県高山市で書店員として勤めながら、2001年『氷菓』で第5回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞を受賞し、デビューに到る。同作は「古典部」シリーズとして大人気に。2011年『折れた竜骨』で第64回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)、2014年『満願』で第27回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。『満願』は2018年にドラマ化された。直木賞候補にも度々名が挙がる。
その他代表作として週刊文春ミステリーベスト10・このミステリーがすごい!・ミステリが読みたい!各1位となった『王とサーカス』がある。2018年12月14日、集英社から新刊『本と鍵の季節』を刊行。

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