大鞠家殺人事件 (創元推理文庫)

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  • 東京創元社 (2025年1月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (480ページ) / ISBN・EAN: 9784488456092

作品紹介・あらすじ

昭和18年、大阪・船場。
陸軍少将の娘は商家の長男に嫁いだ。
吊るされた男、池に突き立った日本刀、酒樽の死体。
一族を襲う惨劇は衝撃の終幕を迎える――

正統派本格の歴史に新たな頁を加える傑作
第75回日本推理作家協会賞/第22回本格ミステリ大賞 受賞作

大阪の商人文化の中心地として栄華を極めた船場。戦下の昭和18年、婦人化粧品販売で富を築いた大鞠家の長男に嫁いだ陸軍少将の娘、中久世美禰子。だが夫は軍医として出征し、一癖も二癖もある大鞠家の人々のなかに彼女は単身残される。やがて当主の死を皮切りに、相次ぐ惨劇が一族を襲うが……本格推理の真髄を突く、第75回日本推理作家協会賞、第22回本格ミステリ大賞受賞作。著者あとがき=芦辺拓/解説=杉江松恋

感想・レビュー・書評

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  • 少し前にブックレビューをたくさん見かけた推理小説で、気になっていた。終戦間際の大阪船場の衰退しゆく商家が舞台。それだけで読んでいて楽しい。一家のメンバーが奇っ怪な殺され方を次々にしていくのだが、和風レトロな時代が合う。御寮人さん、いとさん、こいさん、丁稚、手代、番頭、の世界。赤紙招集、復員兵、憲兵…そこにキャラ濃いめの探偵も現れるんだけど、いまいちなキャラだなと思っていたら…なるほどね。

    他の人のレビューを見ていると、探偵役の登場が唐突だとか、ほかのシリーズのキャラクターが出てきてその本を読んでないといまいち共感できないとかあったけど、そんなことはないと思う、単体で十分楽しめた。犯人は何となくこの人かなと思ってた人だったしトリックもオーソドックスなのでサプライズはそこまでないけど、既定路線をこの世界観で楽しむという楽しみ方が正解だと思う。面白かった。映像化されそう。

  • 朝ドラ×殺人事件
    王道なのには気づいてるんだけど、ロケーションのせいかすごくユニーク。でもやっぱりむかーし読んだホームズみたいな江戸川乱歩みたいな気味悪さ。けどカラッとしてる朝ドラ感。楽しめました

  • [こんな人におすすめ]
    *疑問点が解消されないとイライラしてしまう人
     この本は読んでいる途中に感じる違和感、伏線っぽいと感じる描写から一見強引に見える展開までさべてのことには理由と意味があるかについて丁寧に説明されています。隙のないミステリー小説が読みたい人におすすめです。
     映画だと印象的な場面の多くがカットされそうなので、実写化するなら連続ドラマでお願いします。欲を言えばNetflixで。

  • 少し詰め込まれすぎている印象だったけど、昭和初期当時の雰囲気が伝わってくる懐古感ある作品だった。それにしてもこれを書くにあたっての調査は大変だったろうなあと思う。作家さんというのはすごい。

  • 戦局が悪化の一途をたどる中、船場の商家の一族を次々襲う惨劇は過去の跡取り息子の失踪や暗い時代背景も相まって、犯人の悲愴な覚悟を意識せずにはいられなかったな。
    犯人の表の顔と裏の顔のギャップが辛い…。
    犯人より探偵役を当てる方が難しかったかも。
    最初は独特の船場言葉の言い回しが読みづらくてなかなか進まなかったが、蓋を開けてみれば推理より船場に生きる人々の骨太な生き方が心に残る。
    読了後にプロローグを読み返すと時代の移り変わりのノスタルジーと悲哀が胸に迫ってやるせなかった。

  • 戦中の大阪、船場を舞台に商家の中で繰り広げられる連続殺人を題材にした本格モノ。
    戦中の知識があるとより楽しめる内容だと思うが、あくまで捕捉的なものなので本格モノとして楽しむ分には誰でも大丈夫。
    メタ的な視点や、海外ミステリのオマージュ要素が多く、かつそれが一応筋の通った形で織り込まれてるのが良かった。

  • 明治末期から昭和初期の大阪の華やかな様子、戦前戦中の不穏な空気が読みやすい形で味わえる。探偵のスピンオフはないのかな。

    追記。探偵が出てくる本:少女探偵は帝都を駆ける、殺人喜劇のモダン•シティ

  • 面白かった。
    読みやすかったです。

  • 雰囲気は好き。
    しかし、なぜ急に現れた友人がすべてを暴くことができるのか?

  • 時代は昭和の戦時下、舞台は大阪商人文化の中心地・船場。一癖も二癖もある者達が揃った大鞠家の長男に嫁いだ陸軍少将の娘・中久世美禰子。夫が軍医として出征した後、大鞠家に単身残された美禰子の前で繰り広げられる惨劇。
    船場商人の気位の高さやお家の跡取り問題を巧みに取り入れながら、緻密に張られた伏線は本格推理小説としての読み応えも抜群。

    丁稚、番頭、女子衆、御寮人などにノスタルジーを感じ、独特の船場言葉にどっぷり浸っての謎解き。そこにクリスティやヴァンダインといった外国のミステリも絡めていく展開はミステリ好きにはたまらない。

    肝心の殺人のトリックはうまくいき過ぎの感はあるものの、小さな謎のピースが全てはまって行く最終盤は見事。
    時代背景、戦争がもたらしたもの、そして犯人の動機など切なさとやるせなさも残るミステリでした。

  • 凄く良かった。
    言葉もキレイでどこか懐かしく、それぞれの時代の描写も面白い。
    こんなにうまいこといくのかな?って言うくらいキレイにまとまってた。

  • 最初は大阪の商人文化にまつわる言葉(丁稚とか奉公とか…)が馴染まず、その独特の言葉(というより方言)回しも頭に入って来づらく、読むのに時間がかかった。
    けれど、流石のリーダビリティで中盤からはすらすら読めた。トリックが秀逸だったり、どんでん返しがあるとかそういうわけでは無いけど、精巧に作り込まれた世界観の中で動く登場人物が凄く魅力的に感じられました。

  • 面白くはあったが、出来過ぎのストーリーと思います。
    ネタバレなるから書かないけど!

  • 国内 小説 ミステリ このミス 文庫

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著者プロフィール

一九五八年大阪市生まれ。同志社大学法学部卒業。
一九八六年、「異類五種」が第2回幻想文学新人賞に佳作入選。
一九九〇年、『殺人喜劇の13人』で第1回鮎川哲也賞受賞。
代表的探偵「森江春策」シリーズを中心に、その作風はSF、歴史、法廷もの、冒険、幻想、パスティーシュなど非常に多岐にわたる。主な作品に『十三番目の陪審員』、『グラン・ギニョール城』、『紅楼夢の殺人』、『綺想宮殺人事件』など多数。近著に『大鞠家殺人事件』(第75回日本推理作家協会賞・長編および連作短編集部門、ならびに第22回本格ミステリ大賞・小説部門受賞)。

「2022年 『森江春策の災難』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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