ぼくらはアン (創元推理文庫)

  • 東京創元社 (2025年5月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (416ページ) / ISBN・EAN: 9784488461218

作品紹介・あらすじ

あるけど、ない。ないけど、ある。
社会からいないことにされても、
助け合って生きてきた五人の子供たち。
彼らの人生は殺人事件によって一変する。

ドラマ化原作『密告はうたう』著者、新境地たる傑作長編。

弁護士事務所で働く青年・諒佑は、幼馴染みの誠の捜索を依頼される。毎年必ず集まると約束していた日を目前に、誠はなぜ姿を消したのか。諒佑は誠と出会った18年前を回想する。無戸籍、ヤクザの家、不法滞在など複雑な境遇に生まれた5人の子どもたちの人生を変えた殺人事件。誠を捜す諒佑は、奇しくもその事件の真相に迫ろうとしていた。警察小説の旗手、新境地たる傑作長編。解説=若林踏

みんなの感想まとめ

社会の影に隠れた無戸籍児や不法滞在者、ヤクザの家に生まれた子どもたちの物語が描かれています。彼らの複雑な境遇と、助け合いながら生きる姿が心に響きます。特に、彼らの人生を一変させる殺人事件が発生し、物語...

感想・レビュー・書評

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  • なかなか好きだな。
    社会派的な物語の中にミステリとして伏線を張るのは面白かった。
    無国籍や出自による差別などを描きながら社会派とミステリとしての面白さを描くのはいい。

    3138冊
    今年37冊目

  • ヤクザの子(誠)、無戸籍の兄妹(諒佑と美子)、不法滞在のタイ人の娘(マヨンチット)の四人組。自分のせいではなく、ないことになっている子供たちの話。二十四歳の諒佑のもとに、二週間ほど行方がわからなくなっている誠を探せという依頼がくる。ちょうど諒佑は、クリスマスには必ず四人で集まるのに、誠から、今年は行けないかもという連絡をもらっていたこともあり、捜索に乗り出す。そこから十八年前へ戻り、六歳の時の誠と諒佑の出会いから、身近な人の死を次々経験する四人の成長を追う。匿ってくれていた老人が、何者かに殺され、弁護士がそののちの面倒を見ることになる。そして現在。老人を殺したのは誰か。そして誠に、何が起こっているのか。無戸籍である自分が、これからどう生きるかについて悩みながら、諒佑は誠の足取りを追う。

  • テーマとしては惹かれる要素がたくさん詰まっていたのだけれど、なぁんというか、親子で時代劇の口調で話すとか仲間内の冗談とか、本来だったら微笑ましく思うところ? が自分には正直面白く感じられなくて困った。途中もやけに長いなとか思ってしまって、私には合わなかったです。

  • これは素晴らしい一冊でした!無戸籍児、ヤクザの息子、不法滞在者という枠組みから外れた子ども達のハードな環境ながらも懸命に生きていく姿を見守りつつ、読み応えのある骨太なミステリー要素もあり大満足。伊兼さん、これまで知りませんでした。嬉しい作家さんとの出会い。とってもおすすめの作品です。

  • ちょっと冒険入ってる。あるのに見えないもの、見ようとしない?もの、たくさんある。

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著者プロフィール

1978年東京都生まれ。上智大学法学部卒業。新聞社勤務などを経て、2013年に『見えざる網』で第33回横溝正史ミステリ大賞を受賞しデビュー。2015年に『事故調』、2021年に「警視庁監察ファイル」シリーズの『密告はうたう』がドラマ化され話題に。本作は地方検察庁を舞台としたミステリ『地検のS』『地検のS Sが泣いた日』と続く「地検のS」シリーズの最終巻にあたる。他の著作に、『巨悪』『金庫番の娘』『事件持ち』『ぼくらはアン』『祈りも涙も忘れていた』などがある。

「2022年 『地検のS Sの幕引き』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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