百万のマルコ (創元推理文庫) (創元推理文庫 M や 3-4)
- 東京創元社 (2007年3月22日発売)
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感想 : 72件
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- Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488463045
感想・レビュー・書評
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一休さん?
とんちのような謎掛けの短い話の集まった一作。
一話が普通よりも短いだろうから(何せこのページ数で13作もあるのだから)あっと言う間に読み終われる。
それかっ!と思わず膝を打ってしまうこともあった。
(悔しいが…)。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「百万(嘘つき)のマルコ」が獄中で物語る異国の奇妙な風習の数々と謎。謎は…とんちというかなぞなぞというか。答えを聞くと「あっ!そっか!」ちょっとダマされた気がするけど、上手くダマしてくれるので、気分良し。 「東方見聞録」を土台にして、こんなにきらびやかで豊かな物語が紡がれるとは!作者の壮大なホラ話に乾杯!読んでる間中、マルコと一緒に、ここではない場所を旅してる気分になります〜♪好き好き♪ 印象に残った話は「能弁な猿」「輝く月の王女」「雲の南」に「ナヤンの乱」と「一番遠くの景色」かな。マルコとのクイズ合戦で、投獄仲間たちもだんだん鍛えられてくるけど、でもマルコには人間の器でさえ叶わないというところが、ものすごく好きだ。