- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488464011
感想・レビュー・書評
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独特の世界観。
登場人物のやりとりにニヤッとしてしまうのは伊坂作品あるある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
切ないの一言。人を想う物語でした。人は生まれ変わるなら、この人生に大きく傾倒する必要はないのかもしれない。それでも、だからといって、軽く見ていいものではないのだろう。その考え方は心の支えにするだけなのだろう。人の宗教観や考え方はそんなもので、やっぱり、自分が感じる理不尽に憤ってしまう。そんな物語。かな。
久々に伊坂さんの作品を読んだけれど、おしゃれー。会話おしゃれー。行動おしゃれー。最高ですよ、
神様を閉じ込めるところなんて、全身を包み込む心地よさに溺れてしまった。それと、それが話に重要な鍵であるかどうかは無関係に、タイトルを作品内で関連させるのは好き。無意識に感嘆の息をついてしまう。
ミステリーというわけではないけれど、終盤には驚く展開も待っていて、退屈という文字が読者の辞書から消える。楽しいというよりは、良い小説でした。 -
伊坂幸太郎さんの作品の中でも1、2位を争うくらい好きかも…。
琴美と河崎とドルジの物語が、どうやって椎名と交わるんだろうって思いながらドキドキして読んでた。そして悪魔の河崎の正体が明らかになったときは、ホントしてやられた気分だった。憎き伊坂幸太郎。
それにしても伊坂作品はどうしてこう僅かながらに残る良心を呼び覚ましてくれるんだろうね。読むと今まで発現してなかった優しさ遺伝子が活性化してるんじゃないかな。ブータン、行きたいよブータン。死んだら生まれ変わるだけ。もっと気楽に、テキトーに、人生を送りたいな。 -
なんだか切ない作品だった。不穏な感じがずっと続いて、いつ展開が変わるんだろうと思いつつ読み進めていったら結構な後半で急に種明かしされて、悲しくなって終わった。
ボブ・ディランをあまり知らないのと、琴子があまり好きではなかったので、うまく作品に入り込めなかった。 -
予想通りに話が進んでいくので、そうだったんだ!と、言うドキドキはない。
河崎の立場での心情も少しほしかったと思う。 -
現在と過去を行き来しながら二人の人物の視点から物語が進んでいく。読んでいくうちにどんどん引き込まれる。自分が予想した結末とはぜんぜん違う結末を迎えた。とても面白い。
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読みやすく、軽快な文章が心地良い。
読後感もサッパリしており、伊坂幸太郎らしい小説だと思う。
あと、ブータンが好きになる。
なんとなく気分の上がる小説を読みたい時に読んで欲しい作品。
軽く読めるので、普段本を読まない人にもオススメ。