屍人荘の殺人 (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
3.69
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本棚登録 : 11965
感想 : 1030
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  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488466114

作品紹介・あらすじ

デビュー作にして5冠達成!
待望の文庫化!!
21世紀最高の大型新人による前代未聞のクローズド・サークル

豪華キャストによる映画化!
監督:木村ひさし 脚本:蒔田光治
出演:神木隆之介 浜辺美波 中村倫也ほか
2019年全国東宝系にて公開

神紅大学ミステリ愛好会会長であり『名探偵』の明智恭介とその助手、葉村譲は、同じ大学に通うもう一人の名探偵、剣崎比留子と共に曰くつきの映研の夏合宿に参加するため、ペンション紫湛荘を訪れる。初日の夜、彼らは想像だになかった事態に見舞われ荘内に籠城を余儀なくされるが、それは連続殺人の幕開けに過ぎなかった。たった一時間半で世界は一変した。数々のミステリランキングで1位に輝いた第27回鮎川哲也賞受賞作!

感想・レビュー・書評

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  • 面白かったですねー。

    序盤、ちとしんどいかもなんて思ってしまったけど中盤からは一気読みでした!

    キャラも設定も良かったです!

  • 今村昌弘さん初読みの『屍人荘の殺人』の概要と感想になります。

    謎の組織、斑目機関の手により多くの人々が一夜にして変貌し、彼らの行き先にそびえ立つ「紫湛荘」でサークル活動の合宿に訪れていた学生たちをも恐怖に陥れる。異常な事態に「紫湛荘」へ立て籠もる学生たちの中で不可解な殺人事件が起き、剣崎比留子が全てに立ち向かう。

    本作は浜辺美波さん主演の実写映画を先に観てしまっていたため、長らく積読にしていました。ですが続編にあたる『魔眼の匣の殺人』を読みたくて、記憶が薄まってきた今日この頃にようやく読んだのですが、原作だと映画で表現しきれなかった部分や微妙に異なる場面があり、早く読めば良かったとプチ反省。

    で少し不快にさせるかも知れませんが、本作に登場する剣崎比留子の人物像を知ると、どうしても浜辺美波さんはアンマッチに思えてしまったのですが、映画と小説は別物と考えた方が良いと思います。(女優としての浜辺美波さんは素晴らしいと思っているマメムです♪)

    これでようやく『魔眼の匣の殺人』が読めますわ。

    • マメムさん
      ゆきみだいふくさん、コメントありがとうございます。
      今村昌弘さんは『でぃすぺる』出されたばかりですからねえ(^_^;)
      最新刊まで詠み終えた...
      ゆきみだいふくさん、コメントありがとうございます。
      今村昌弘さんは『でぃすぺる』出されたばかりですからねえ(^_^;)
      最新刊まで詠み終えた方にとっては待ち遠しいですよね。
      2023/11/04
    • ミケねこねこさん
      マメムさん こんばんはです♪
      私はこの作品が初めての特殊設定ミステリーだったので結構衝撃的な作品でした。
      映画の方はまだだったので興味が湧き...
      マメムさん こんばんはです♪
      私はこの作品が初めての特殊設定ミステリーだったので結構衝撃的な作品でした。
      映画の方はまだだったので興味が湧きました( ͡° ͜ʖ ͡°)
      映画の方も拝見したいと思います(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪
      2023/11/04
    • マメムさん
      ミケねこねこさん、コメントありがとうございます。こんばんわ♪

      初めての特殊設定ミステリだと印象に残りますね。映画は映画で浜辺美波さんの可愛...
      ミケねこねこさん、コメントありがとうございます。こんばんわ♪

      初めての特殊設定ミステリだと印象に残りますね。映画は映画で浜辺美波さんの可愛らしさが滲み出ているので、その辺を堪能されて下さい(笑)
      2023/11/04
  • 本当に久しぶりのミステリ。
    私が思い描いていた犯人とは結局違って悔しい思いをしたけれど、面白かった。(他の人を犯人だと9割方決めつけていた 汗)
    映画版のキャスティングで役者さんに脳内演技をしてもらいながら読み進めていたら、序盤でショッキングなことが、、、!
    映画や音楽も伏線になっていて、回収におおっとなった。
    青春ミステリに必須(?)の苦さと甘さも存分に盛り込まれていて、そこもちゃんと楽しめた。

    続編はどうしようかな、読もうかな。
    主人公と同じ喪失感を抱きながら読むのも、新しい読書体験かもしれない。

    • 5552さん
      まことさん♪
      文庫の帯に主演3人が載っていました。
      あらためて映画の公式サイトを覗いたら、他のキャラが意外なキャスティングで驚きました。...
      まことさん♪
      文庫の帯に主演3人が載っていました。
      あらためて映画の公式サイトを覗いたら、他のキャラが意外なキャスティングで驚きました。
      どんな感じの映画になるのだろう、、、。
      2019/11/15
    • hiroさん
      5552さん、初めまして♪
      私の拙いレビューにいいね!をいつも有り難うございます。
      5552さん、初めまして♪
      私の拙いレビューにいいね!をいつも有り難うございます。
      2019/12/21
    • 5552さん
      smaphiroさん、はじめまして♪
      こちらこそ、いいね!ありがとうございます。
      コメントまでいただきとても嬉しいです。
      これからもレ...
      smaphiroさん、はじめまして♪
      こちらこそ、いいね!ありがとうございます。
      コメントまでいただきとても嬉しいです。
      これからもレビュー楽しく拝読させていただきますね。
      2019/12/22
  • 本屋大賞の関係なのか本のタイトルが有名だったので購入。表紙には映画で出演した俳優達が載っているので、謎解きの探偵少女を浜辺美波で見てしまう。
    最初に出てくるのが舞台となるペンションの図面。密室殺人とすぐ考えてしまうが、読み進めて行くうちに何度も図面を確認するので便利。プロローグらしきものに謎の研究機関の記述。不穏な研究機関が唐突に現れ、あり得ない状況が起きてホラー小説かと思うと、次々と本格ミステリが展開される。外敵に襲われながら、次々起きる殺人事件。幾つもの密室殺人事件の謎解きと想像外の犯人。外敵から逃れられるか、とこちらもハラハラドキドキの展開。あっという間に読み終わってしまった。

  • 野外ライブ会場の感染テロ、ゾンビ化を背景に殺人事件が起こる…犯人は人なのか、ゾンビなのか。このストーリーで展開されるのは唯一無二の物と感じた。

    ゾンビの迫ってくる描写が細かくて、情景を想像できる。そこにゾンビマスター重元の解説が随所にあるので、ゾンビ慣れしてない人も無理なく世界観に入り込める。ホラーではないので恐怖というよりはゾンビの侵攻は時間表現の一つになっている。

    本に付いていた映画広告のカバーが明智さんで、明智、葉村、剣崎の3人のやり取りが中心で展開されると思いきや早々にゾンビにやられたのでえぇ〜っと驚いた。憎めないキャラで、最後の「うまくいかないもんだな」はカッコ良さも感じた。

    ミスリードを誘う表現と伏線回収がしっかりされていて面白かった。犯人は自殺した女性の恋人?友達?家族?誰でも犯人になり得る状況でスッカリ騙されました。

    まさかまさか「俺」も共犯とは笑。

    • アンシロさん
      コメント頂けて嬉しいです!ありがとうございます。

      ゾンビが同じ動作を繰り返してドアにドンドン当たる様子、板に躓いて一人が転び次々と転んでい...
      コメント頂けて嬉しいです!ありがとうございます。

      ゾンビが同じ動作を繰り返してドアにドンドン当たる様子、板に躓いて一人が転び次々と転んでいく…などなど、映像でなく文章で巧みに表現出来るものなんだなと感動しました。

      続編は未読ですが、面白く流れを狂わす明智さんがいて欲しいなと思いました。
      2023/10/03
    • あやたろさん
      続編、2つとも読了してます。
      どちらもそれなりに楽しめましたが、明智さん的なポジションがないのでシリアス要素高めです。わたしの中ではやはり一...
      続編、2つとも読了してます。
      どちらもそれなりに楽しめましたが、明智さん的なポジションがないのでシリアス要素高めです。わたしの中ではやはり一作目が1番です。
      でも、きっとまた最新作が出たら読むと思うので安定した面白さなんだと思います
      2023/10/03
    • アンシロさん
      シリアス要素高めなのですね!私も続編2作品を読んでみます。
      剣崎や葉村の生き生きとした二人に会いたくなりました。
      シリアス要素高めなのですね!私も続編2作品を読んでみます。
      剣崎や葉村の生き生きとした二人に会いたくなりました。
      2023/10/04
  • ミステリーを最近読んでいないなと思い注目の本格ミステリー、「屍人荘の殺人」を読んでみる。
    デビュー作とは思えないプロットの構築と世界観に驚かされた。
    本格は内容が即ネタバレに触れやすいので書かないが、島田荘司や有栖川有栖を初めて読んだ時のような感覚があり、これからの筆者の作品を注視したい。

  • 第27回鮎川哲也賞受賞作。
    「このミス」その他で1位になっていたので、読んでみたかったのですが、図書館ではずっと予約待ちで、文庫化されたせいか、予約待ちなしで、やっと借りられたので読みました。

    大学の映画研究会、その他数名の学生たちが、夏の合宿で、事件に遭うという、クローズドサークル物。
    探偵役は、ミステリー愛好会の明智恭介、葉村譲、そして美少女探偵、剣崎比留子と思いきや、×××××××××。
    いきなり合宿所付近に〇〇〇が大量に発生して、彼らは外界との接触ができなくなります。
    まずは〇〇〇による犠牲者。
    そして、合宿所内で第一の殺人。第二、第三の殺人が起こります。
    殺人は〇〇〇によるものか、それとも人間によるものなのか。
    色々な登場人物の過去や、推理が出てきて○○○も登場するし、まるおもちゃ箱をひっくり返したようなにぎやかなミステリーでした。

    犯人は、動機から考えると大体途中でわかりました。
    犯人や、葉村の過去もありましたが、第一の殺人の犠牲者の亡くなる前の行動は、人に恨まれる人間ではあったけれど、究極だったと思い、心打たれました。

    • まことさん
      やまさん♪おはようございます。
      私の本棚の本で、お役にたてれば幸いです。
      こちらこそ、よろしくお願いいたします!
      やまさん♪おはようございます。
      私の本棚の本で、お役にたてれば幸いです。
      こちらこそ、よろしくお願いいたします!
      2019/11/04
    • 5552さん
      まことさん、こんにちは♪
      やっと読み終わりました。
      他の本と併読しつつだったので、結構混乱しましたけど、面白かったです。
      まことさんが...
      まことさん、こんにちは♪
      やっと読み終わりました。
      他の本と併読しつつだったので、結構混乱しましたけど、面白かったです。
      まことさんがレビューとコメントで書かれていた第一の犠牲者の行動は、人間というものの多面性を感じさせてなるほどな、そういうこともあるかもな、と思いました。


      2019/11/15
    • まことさん
      5552さん♪こんばんは!
      コメントありがとうございます(*^^*)
      私は、実は、読み終わった晩はちょっと興奮しすぎて眠れなくなりました...
      5552さん♪こんばんは!
      コメントありがとうございます(*^^*)
      私は、実は、読み終わった晩はちょっと興奮しすぎて眠れなくなりました。
      ○○○は物語だから、なんかちょっと笑えましたけど、実際起こったら怖すぎですよね。
      2019/11/15
  • 今村昌弘『屍人荘の殺人』創元推理文庫。

    デビュー作にして、各種ミステリーランキングで上位にランクインしたミステリー作品の文庫化。

    まさかアレが出てくるとは思わなんだ。奇抜さとミステリーとしての完成度を考えれば高い評価を受けたことにも頷ける。

    神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と明智恭介は、同じ大学の探偵少女・剣崎比留子と共に映研の夏合宿に参加するため、ペンション紫湛荘を訪れるのだが、そこで予想外の事件に巻き込まれるというのが前半のストーリー。

    大学生が主な登場人物となると、軽めの青春ミステリーになりがちなのだが、明智恭介と剣崎比留子らの大人びた硬い会話が全体を引き締めている。予想外の事件は本当に予想外であり、はるか昔に何の予備知識も無しで観賞して驚愕した、タランティーノ脚本の映画『フロム・ダスク・ティル・ドーン』を彷彿とさせる。

    本体価格740円
    ★★★★★

  • ★3.5

    ミステリー小説オタクの大学生・葉村譲は、先輩でミステリー愛好会会長の明智恭介に振り回され、ホームズとワトソン気取りで学内の瑣末な事件に首を突っ込んでいた。同じ大学に通い、私立探偵の顔も持つ剣崎比留子は、2人に音楽フェス研究会の夏合宿への参加を持ちかける。実は比留子のもとには「今年の夏合宿で何かが起こる」との犯行予告が届いていたのだ。夏合宿がおこなわれる山奥のペンション紫湛荘へと向かい、3人は研究会のメンバーと合流する。そしてその夜、密室状態となった紫湛荘で惨殺死体が発見され……。


    クローズド.サークル久しぶりに読みました
    デビュー作なんですね
    完成度が凄いって感じました。

    読み始めは少し読み進めるのがしんどいなって思っていたのですが、とても驚く展開で引き込まれていきました。
    私には謎も犯人も全く分からなかったですが
    楽しめました。
    続編読みたいです

  • クローズドサークルものが好きなので楽しめました。ハラハラドキドキの展開。怖いもの見たさで読み進めたくなる感じです。シリーズの続きも読んでみたいです。

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著者プロフィール

1985年長崎県生まれ。岡山大学卒。2017年『屍人荘の殺人』で第27回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。同作は『このミステリーがすごい!』、〈週刊文春〉ミステリーベスト10、『本格ミステリ・ベスト10』で第1位を獲得し、第18回本格ミステリ大賞[小説部門]を受賞、第15回本屋大賞第3位に選出。映画化、コミカライズもされた。シリーズ第2弾『魔眼の匣の殺人』も各ミステリランキングベスト3に連続ランクイン。2021年、テレビドラマ『ネメシス』に脚本協力として参加。いま最も注目される期待の俊英。

「2021年 『兇人邸の殺人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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