魔都 (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 154
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488471118

作品紹介・あらすじ

日比谷公園の鶴の噴水が歌を唄うということですが一体それは真実でしょうか――昭和九年の大晦日、バーの片隅で交わされる噂話を端緒に、帝都・東京を震撼せしめる一大事件の幕が開く。安南国皇帝の失踪と愛人の墜死に巻き込まれた新聞記者・古市加十と捜査に臨む眞名古明警視、二人を待つ運命や如何に。「小説の魔術師」久生十蘭の代表長編にして、探偵小説史に燦然と屹立する金字塔的作品。新改訂版で、創元推理文庫に遂に登場。

感想・レビュー・書評

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  • 初十蘭。ミステリィではなく探偵、小説。内容云々ではなく(昭和の)雰囲気を楽しむ作品のようだ —— 私はあまり楽しめなかったが… (^^;; 星二つ半。

  • 2017-5-2

  • 津原奏水『玻璃玉の耳輪』のようなミステリ仕立ての冒険小説
    のようなが逆でこちらが先だろうけれど
    ミステリとしても警察ものとしても中途半端だが
    昭和9年の時代ものとして充分な筆力
    登場人物たちにも十二分の説得力があり良い意味で辟易させてくれる佳品

  • 2018.07.01

  • Dr. Strangeloveみたいなかんじ。
    きな臭い雰囲気のなかの、コメディ。

    作者の眞名古警視への同情と愛情が溢れてて、小説は自由なんだなあと。あと、それぞれの章の始まりの枕がいい。リズムの美しい日本語。

  • 戦前戦後あたりの東京ってもう、何でもありな感じで結構好き。雰囲気を楽しむという点では大満足。しかしまあ癖のある人物が多すぎて結局のところ何がどうなったのやら。日比谷公園の鶴の像はちょっと前の寒波到来時に何度もTVで観たので容易にイメージができたけどね。

  • 思ったよりも面白かったです。にぎやかなお話でした。

  • 昔の作家の文章力には敬意を表するが・・

  • もちろん私も実際に体験したわけでがないが、昭和初期のある種退廃的でそれでいて活力に溢れた濃密な雰囲気が、講談師の小気味いい調子が聞こえてくるような独特の文体で綴られている。
    肝心の筋は、登場人物が多く冗長で少しとっ散らかっている感もあり、あくまで空気を味わう類の作品か。

  • 幻想的な昭和の東京の大晦日から元旦にかけての短時間に起きた出来事を多方向から。
    「作者」目線で物語が進められていくのはかえって新鮮?
    結局はやくざ崩れの抗争でしかなかったというのが肩透かし感なのだけど。
    悪役か、という風貌の真名古が結構、人間味のある人で、重要な役どころであった加十の呆気ない死に様にちょっと残念。

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著者プロフィール

1902-1957。作家。雑誌『新青年』などで活躍。「鈴木主水」で直木賞受賞、「母子像」で国際短編小説コンクール第一席。

「2015年 『内地へよろしく』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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