理由(わけ)あって冬に出る (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
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レビュー : 209
  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488473013

作品紹介・あらすじ

芸術棟に、フルートを吹く幽霊が出るらしい-吹奏楽部は来る送別演奏会のため練習を行わなくてはならないのだが、幽霊の噂に怯えた部員が練習に来なくなってしまった。幽霊を否定する必要に迫られた部長に協力を求められ、葉山君は夜の芸術棟へと足を運ぶが、予想に反して幽霊は本当に現れた!にわか高校生探偵団が解明した幽霊騒ぎの真相とは?コミカル学園ミステリ。第16回鮎川哲也賞佳作入選、期待の新鋭のデビュー作。

感想・レビュー・書評

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  • 以前、アンソロジーで初めて読んだ似鳥鶏さん。このシリーズの表紙のイラストに惹かれ、既存のシリーズ6冊を一気に大人買いしてしまった。
    新刊で大人買いしたのに面白くなかったらどうしよう…いや、面白い予感がする!と読み始めてすぐ杞憂だったことに気付く。面白かった。雰囲気は米澤穂信さんの古典部シリーズのような感じ。高校が舞台で、登場人物は個性的。壮大なトリックという訳ではないが、真実のそのまた向こうに真実があって、更に真実が…と最後の最後まで飽きない展開だった。
    あとがきもまた面白く、あとがきの一番最後に一番爆笑してしまいました。

  • キャラクターは好感が持てるものの、ストーリーと謎等々が雑で、もったいない。
    文章がとりとめもなく長く、妙な擬音が多いので更に読み辛い。

  • 第16回鮎川哲也賞佳作入選作。

    市立高校の文化系部活が活動する芸術棟を舞台にした学園ミステリー。そこでは幽霊が出るとうわさに。主人公を含めた数人でその正体を解明するお話し。

    率直にいって面白かったです。ミステリー好きな人にとっては、トリックにもう一ひねりしてもらいたいところかも。

    しかしトリックとは関係ない伏線が、全て拾われていたのは好印象。

    あと、エピローグのどんでん返しに「マジか」と驚愕させられました。ただ、別にそこはなくても……。

    主人公が助手、主人公の先輩が探偵、というミステリーではありがちな構図だが、さらりと読める一品でした。

    二巻もとっくに発売しているようなので、そちらも読んでいきたいと思います。

  • 騙された!
    高校にフルートを吹く幽霊が出るとの噂が広まり、その謎を高校生たちが解いていく話。
    謎を解くのは幽霊を見た当事者たちではなく、ちょっと高校生らしくない頭のいい子だが、やはり探偵役はぴしっとしている方が好みだなあ。
    面白くて、いい話だと思ったけど、最後はちょっと切なかった。

  • 第16回鮎川哲也賞佳作入選したデビュー作。
    自らの母校がモデルだそうです。

    高校の文化部が集まっている古い建物・芸術棟を舞台のミステリ。
    意外に改行が少なくて、説明が多い文章。
    葉山君の一人称で、難しい内容というわけではないけど。
    建物内部の図面はややこしいけど~謎解きに挑戦するも由、しなくてもかまわない?

    美術部の葉山は、今日も一人でカンヴァスに向かう。
    部員は5名いるのだが、毎日来るのは一人なのだ。
    他のクラブの面々がよく顔を出すので、べつに孤独ではない。
    吹奏楽部の練習を廊下でやられると、ちょっとうるさいが。

    幽霊が出ると評判になり、吹奏楽部のメンバーが怖がって練習に来なくなってしまったという。
    その幽霊は、行方不明の立花先輩だという噂なのだ。
    噂が嘘だと証明するため、吹奏楽部の高島部長と秋本麻衣が、夜も芸術棟の中に留まるというので、証人として葉山が駆り出される。
    秋本に気のある演劇部の三野も、いさんで参加することに。
    ところが、本当に幽霊が現れた!
    なぜ…?
    葉山君も調べ回るうちに、文芸部の伊神先輩がトリックを解き明かします。

    「まもなく電車が出現します」から先に読んだため、柳瀬さんや伊神先輩についての説明があってわかりやすいだろうと思ったら、あまり無かった…
    柳瀬さんは演劇部で、いつも美術部に顔を出しては勧誘し、演劇部へ用事があって行けばまた勧誘という明るい女の子だってことはわかったけど。
    外見の描写はないような…
    表紙の彼女としか思えないけどね。
    どうやらお互いに何も口にしてはいないけど~何となく通じ合っている仲らしくて。
    葉山君のテレがあって~描写出来ない?みたいな。

    日常の謎というには、事件はやや重いかな?
    いつも顔を合わせている仲間達の掛け合いが楽しく、すいすい読めます。
    著者は1981年、千葉県生まれ。
    2006年、この作品でデビュー。

  • 高校が舞台の小説に出てくる演劇部員は大体面白い人が多い(笑)ただ、主人公のキャラが弱いか・・・。本当に先輩の助手のまんま終わってしまった感じ。もう少しそれぞれのキャラが立ってくれたら、より面白くなりそう。続編に期待。

  • 学校内でちょっとオカルトな事件が起こり、主人公の男子生徒が巻き込まれる形で探偵役になって解決。
    関係者の誰かの悪戯というのは比較的すぐ分かる。
    動機(家出人をかくまう)という理由だった。

  • 鮎川哲也賞に佳作入選した、似鳥鶏さんのデビュー作です。

    タイトルの響きが良いですね。
    上手く表現出来ないけれど、惹かれるものがありました。

    高校を舞台にした、日常の謎系のミステリなので、コミカルな作風が合っています。
    もちろん、ただ楽しいだけではなく、真相には苦さや切なさもあるのですが、全体的には穏やかでほのぼのとした雰囲気が感じられました。

    登場人物も数が多いながら、それぞれ魅力的なのが良いですね。続編への期待が高まります。
    楽しみなシリーズが、また一つ増えました。

  • 前にこの作者の事をオススメしてもらった事があって、どれ読もうかと思ってた時に自分が一番好きな学園ミステリから選んで読んでみたんだが、なかなかに面白かった!トリックはわりとわかったのだけれどそれが他とどう繋がっていくのかまでの細部はわからなかったなぁ。人物の描写とかも魅力的だったしこの作者の他の作品も読もうと思う。

  • 学園ミステリの佳作。自分の学生時代を思いだして、にやりとしながら読了。
    学校の怪談的な怪異の正体が、二つとも似通っていたのは残念だった。特に二つ目の怪異については、別の系統の答えを期待していたのだが…。
    それでも物語の雰囲気がよかったので楽しく読むことが出来た。

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著者プロフィール

似鳥 鶏(にたどり けい)
1981年生まれ、千葉県出身の小説家・推理作家。男性。千葉大学教育学部卒業。北海道大学法科大学院在学中の2006年、『理由(わけ)あって冬に出る』で第16回鮎川哲也賞に佳作入選し、2007年に同作品で小説家デビュー。
2012年の『戦力外捜査官』が代表作。本作はシリーズ化し、武井咲主演でドラマ化された。

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