さよならの次にくる <卒業式編> (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
3.59
  • (37)
  • (113)
  • (139)
  • (11)
  • (0)
本棚登録 : 812
レビュー : 107
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488473020

作品紹介・あらすじ

「東雅彦は嘘つきで女たらしです」愛心学園吹奏学部の部室に貼られた怪文書。部員たちが中傷の犯人は誰だと騒ぐ中、オーボエ首席奏者の渡会千尋が「私がやりました」と名乗り出た。初恋の人の無実を証明すべく、葉山君が懸命に犯人捜しに取り組む「中村コンプレックス」など、「卒業式編」は四編を収録。デビュー作『理由あって冬に出る』に続くコミカルな学園ミステリ、前編。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • シリーズ2冊目。4つの話が収録されている。
    葉山くんの小学生の時の話、女子校の絡んだ話、庭園とお姉さんと猫の話、そして伊神さんの卒業の話。今回もこれといって驚く大きなトリックはないが、葉山くんと伊神さんのコンビもいい感じで謎解きの部分も楽しめた。ある一話は「え!まさかあの子がそんな事するなんて!」と一瞬失望するが、その後の展開に思わず失笑してしまった。まんまと騙された私。
    葉山くんの必死さと、伊神さんの家庭での雰囲気が垣間見れる最終話が一番気に入りました。その最終話は謎が残る部分があり次回作に続いているようなので、次を読むのが楽しみだ。

  • 別の著者の本も読もうと思っていたが・・できなかった。まだまだ忙しくて、肩のこる本は読めない。そして、やはり期待通りの面白さだった。
    今回は短編が4つ含まれている。前作の物語より時系列が前のものもあるが、卒業編とあるように、最後は卒業式の日の物語だった。「市立高校シリーズ」はたくさんあるのに、2冊目でメンバーが卒業したり進級したりするのは意外だと感じた。まだ先を読んでいないのでわからないが、卒業した伊神さんはこれからもちゃんと探偵をやってほしい・・お願いします・・
    4つの短編のうち、最初のものは、正直なところこれを実際にできるものなのかな?と感じてしまった。2作目の「中村コンプレックス」が一番面白かったし、著者の力の入れようも特に感じた。
    前作でも感じたが、自分は葉山くんに性格が似ているような気もする。苦労性で、面倒ごとに巻き込まれやすく、伊神さん的な人の助手的ポジションの立ち回りが多いことなど。だから本シリーズを好きになったのかもしれない。でも、自分には残念ながらミノのような親友はいない。それにしても前作の序盤と比べるとミノはとても頼りになる感じである。

  • 4話ともにそれぞれ異なるテイストで楽しめる。いったんきれいに終わったかに見える第四話はこのまま終わりでよいのか? 後編で伊神さんの活躍はあるのか?2009年に出版された本なのでストリートビューが目新しいものとして紹介されている。10年以上たった今では逆にストリートビューで見れない道路の方が少なくて「見れなくて残念」なんて思うけれど、その当時は自分の見慣れた風景が(リアルタイムではないながらも)ネットで見れるなんて、と興奮した感覚を思い出した。

  • 3+

  • 前作の「理由あって冬に出る」に続く前後編のうちの前編。今のところ後編にどんな話が待ち受けているのかさっぱりわからないが不穏な空気はびしびしと感じられた。前編に収録されている話はどれもあまり繋がりはないように感じられるが果たして後編でどうなるか、楽しみである。

  • 昔の表紙の方が好きなので古本屋で探して購入。
    わたしは脚注芸がないほうがすき。

  • どうやら次の「新学期編」と対で前後編らしく、
    この一冊では完結していない(^ ^;

    連作短編集なので、一つひとつの「ネタ」は
    謎解き(ネタばらし?)まで到達している。
    が、所々に挟まれる「断章」が、
    どうやらサイドストーリーを語っているようで、
    それがもの凄く中途半端なまま終わっている。

    一冊通して言えることは、探偵役の伊神さんが
    どんどん「正体不明」な印象になっていく(^ ^;
    段々「人間離れ」していくような...?(^ ^;

    反対に、主人公であるはずの葉山君が
    どんどん頼りない存在になっていくような...(^ ^;

    先に読んだ「家庭用事件」が、時間軸的には
    本作の後にあたるはずなので...
    順番通りに読むと「葉山君の汚名返上」的な
    大きな流れになっているのかも?(^ ^

  • 市立高校シリーズ第2作
    『第一話 あの日の蜘蛛男』
    『断章1』
    『第二話 中村コンプレックス』
    『断章2』
    『第三話 猫に与えるべからず』
    『断章3』
    『第四話 卒業したらもういない』

  • 2019/3/21~3/22

    「東雅彦は嘘つきで女たらしです」愛心学園吹奏楽部の部室に貼られた怪文書。部員たちが中傷の犯人は誰だと騒ぐ中、オーボエ首席奏者の渡会千尋が「私がやりました」と名乗り出た。初恋の人の無実を証明すべく、葉山君が懸命に犯人捜しに取り組む「中村コンプレックス」など、<卒業式編>は四編を収録。デビュー作『理由あって冬に出る』に続くコミカルな学園ミステリ、前編。

  • 伊神さん、どんな人なのかイマイチわからないまま卒業。優秀な探偵が卒業した後にどう展開していくのか、今後も気になるし、今回謎が全部持ち越しになったので、まずは続きをさっさと読みたい。ところで、こういった類ののもは、大体特定の友人がいつもいて、協力したりして謎を解き明かすものと思うけど、この作品は主人公のひとり感が強いなぁ。

全107件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1981年千葉県生まれ。2006年『理由あって冬に出る』で第16回鮎川哲也賞に佳作入選しデビュー。デビュー作に連なる「市立高校」シリーズ、「戦力外捜査官」シリーズ、「楓ヶ丘動物園」シリーズなどの人気シリーズの他に『パティシエの秘密推理 お召し上がりは容疑者から』『迫りくる自分』『シャーロック・ホームズの不均衡』『レジまでの推理~本屋さんの名探偵~』『101教室』『シャーロック・ホームズの十字架』『彼女の色に届くまで』『100億人のヨリコさん』『名探偵誕生』『叙述トリック短編集』『そこにいるのに』がある。

「2020年 『彼女の色に届くまで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

似鳥鶏の作品

さよならの次にくる <卒業式編> (創元推理文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする