さよならの次にくる<新学期編> (創元推理文庫) (創元推理文庫 M に 1-3)

著者 :
  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488473037

作品紹介・あらすじ

名探偵の伊神さんは卒業、葉山君は進級、そして迎えた新学期。曲がり角が衝突したことがきっかけで、可愛い一年女子の佐藤さんと知り合った。入学以来、怪しい男に後をつけられているという佐藤さんのために、葉山君はストーカー撃退に奔走することになる。苦労性の高校生・葉山君の、山あり谷ありの学園探偵ライフ。爽快なフィナーレまで一気呵成に突き進む学園ミステリ、後編。

感想・レビュー・書評

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  • 「市立高校シリーズ」学園ミステリ・シリーズ第二弾、後編。なぜ”後編”があるのか、続くのか、前編の段階ではよくわかっていなかった(汗)

    伊神さんが卒業時にもなぞの消失事件を起こしたものの、無事に解決して。それぞれに進学、進級してそれでよいのかと思っていた。まさか後編の第九話につながってくるとは。
    後編も八話でなんとなく完了って感じだったけど、葉山くんのもやもやは正しかったな。そして伊神家、翠ちゃんにとってもいい結果になったようで、よかった。

  • '23年4月16日、Amazon audibleで、聴き終えました。〈卒業式編〉と合わせて一冊、と考えると…似鳥鶏さんの作品、確か三冊目。

    正直、「訳あって冬に出る」は、イマイチと感じましたが…本作は、とても面白かったです。ちゃんとミステリー的な味付けもしっかりされていて、ラストに不覚(?)にも、ジーンときました(⁠。⁠ŏ⁠﹏⁠ŏ⁠)

    続けて、シリーズを聴いてみようかな…。

  • 卒業式編の続き。葉山くんは進級し、新入生の佐藤さんと知り合い、ストーカーに狙われている佐藤さんを助ける事になる。
    普通の日常の謎解きと思いきや、だんだんと凄い展開に。卒業式編で中途半端だった謎も全て理由が分かり、かなりすっきりした。一見、繋がりがなく思えて「?」だった話と話の間にある“断章”も、全部繋がっていて目から鱗だった。卒業式編に一つだけ異色な感じで入っていた話(庭園と猫とお姉さんの話)も繋がっていたのだ!その繋がり方が素晴らしかった。
    このシリーズ、根から悪い人というものが出てこなくて良いな~。

  • 前作の続きとして完結。探偵役の彼が卒業した後、どのような展開になるのかと思っていたが、基本的には探偵は出てくるんだな。もともと達観したキャラだったが、磨きがかかった。

    それにしても伏線回収しまくった。前巻で感じたむずむずが今回もなくはなかったが、卒業式での物悲しさとは違ってちょっと春らしい雰囲気のせいか、ちょっと元気がでる。そしてそれ以上に伏線を回収していくさまに感動を覚えた。これぞ連作短編の良さ。

    無理な設定もあるにはあるが、それが吹っ飛ぶくらいの読み応え。個人的にはここ数年で一番かもしれない。ちょっと過大評価だろうか。でも2巻にわけて、雰囲気を少し変えるなどもおそらく狙いだろうし、年末にいい作品を読めた。幸せ。

  • 個人的に、大傑作です。これはシリーズを読み通そう、と思った。
    ここまでの作品の描写で読み逃していたのかもしれませんが、私は伊神さんのビジュアルを美青年だとの認識がなかったので、途中でイメージがややバグってしまいましたが。

    この後編で、謎解きのパターンが生まれたようで、学校などで事件が発生→葉山くんや柳瀬さんが捜査→伊神さんに相談→現場に探偵登場!これがとても楽しい。

    で、オチもとても良い。最終巻かよ。

  • 後編にして新しいキャラクターが登場するので、これでちゃんと解決するのか?と心配になるが、全てがパタパタと収まるところに収まる最終盤は読んでいて気持ちよかった。
    難を云うと、シリーズ後半はすっかり伊神さんが主人公になってしまったが、最初はそんな感じの登場でもなかったので、脳内でのビジュアルがかなりもっさり系男子高校生で設定されてしまっていて補正が大変だった。可憐な美少女?という感じで想像していた渡会千尋ちゃんはストーカー化しちゃうし。
    このシリーズはこの先も続くのかー、どうしようかなあ、読むならかって読む?と迷う程度には面白かった。買うかな。

  • 葉山&伊神シリーズ第2弾の後編。伊神さん卒業しちゃってどうなるのかと思ったけど、普通に出てきてた。葉山くん、そんなにダメなこじゃないのに、完全に当て馬みたいな役割でちょっとかわいそう。あ、でも今回はけっこう活躍したかー。謎解きも満足で、この巻はとても面白かった。

  • 後編。

    卒業しても伊神さんは伊神さんですね!!!
    デビュー作からめきめき面白くなってる気がする。
    今回も連作と見せかけて(いや連作だけど)長編。すごかった。

    なんちゅう中学生だ。

  • あれ?3巻の感想を前巻書いちゃった?

    以上、現場は混乱しています
    スタジオにお返しします

  • そんなにこみいってなくていいのかもと思うけれど、キャラクターのからみだけで十分面白い。

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著者プロフィール

1981年千葉県生まれ。2006年『理由あって冬に出る』で第16回鮎川哲也賞に佳作入選しデビュー。「市立高校」シリーズ、「戦力外捜査官」シリーズ、「楓ヶ丘動物園」シリーズなどの人気シリーズの他に『難事件カフェ』『迫りくる自分』『きみのために青く光る』『シャーロック・ホームズの不均衡』『レジまでの推理~本屋さんの名探偵~』『101教室』『彼女の色に届くまで』『100億人のヨリコさん』『名探偵誕生』『叙述トリック短編集』『そこにいるのに』『目を見て話せない』『生まれつきの花 警視庁花人犯罪対策班』などがある。

「2023年 『育休刑事 (諸事情により育休延長中)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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