家庭用事件 (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 312
レビュー : 40
  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488473075

作品紹介・あらすじ

市立高校に入学したばかりの頃は、こんなにも不可思議な事件に巻き込まれて、波瀾万丈な学園生活を送るとは、僕は想像だにしていなかった――。『理由あって冬に出る』の出来事以前に映画研究会とパソコン研究会との間に起こった、柳瀬さん取り合い騒動を描く「不正指令電磁的なんとか」。葉山君の自宅マンションで起こった怪事件「家庭用事件」。葉山君の妹・亜理紗の学校の友人が遭遇したひったくりから、葉山家の秘密が垣間見られる「優しくないし健気でもない」など、5つの謎を描いたシリーズ第2短編集。

感想・レビュー・書評

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  • あーっ、そうだったのか!普通の短篇連作で終わらないのではと、何となく思ってはいたけど、最後の一篇はその期待を上回る意外さであった。やられたわ~とおでこを叩きながら二度読みする、ミステリファンとして無上の喜びを味わいました。唯一の不満は、柳瀬さんの出番がちょっと少ないことかな。

  • そろそろこのシリーズからは卒業しようかと思っていたところで衝撃の事実が判明。まだまだ卒業させてもらえそうにない。

  • (-)市立高校シリーズ第6作
    『不正司令電磁なんとか』
    『的を外れる矢のごとく』
    『家庭用事件』
    『お届け先には不思議を添えて』
    『優しくないし健気でもない』

  • やられた(^ ^ これは見事な叙述トリック(^ ^
    このままのストーリーは、絶対に映像化不能だ(^ ^
    いや〜まいった(^ ^;

    「理由(わけ)あって冬に出る」に続く
    「市立高校シリーズ」の一冊で、
    お馴染み葉山君目線でストーリーが進む連作短編集。
    これまたお馴染みのメンバーが、それぞれにいい味を出し
    ふざけた(失礼!)注釈の多い「似鳥節」の文章も健在。

    が、本作の最終話でネタばらしされる
    「驚愕の設定」は、全く想像の範囲外だった(^ ^;
    いろいろ、わざと「おや?」と思わせる仕掛けは
    そこここにちりばめられてはおりましたが....
    いや、これは「してやられた」感満点(^ ^;

    この設定を念頭に置いて、改めて本シリーズを
    最初から読み返したくなること請け合いです(^ ^;

  • 葉山くんの家庭事情。なるほどー。という感じ。家が停電したときの妹とのやり取りとか、足達と話している章のフォントのこととか違和感はあったけど、そうかー。あと、父親が居なさそうだなと思っていたけど、これも何かありそうですね。こうなると、葉山の下の名前も気になってきました。それと、前巻、前々巻を読んでいるときに、VHSって何?そんなのあったっけ?と思っていたので、今回読めてスッキリでした。真菜の補聴器の件は、『不正司令電磁的〜』のハルチカの注訳に騙された感がある。

  • 映研とパソ研に出演権をめぐって取り合われる柳瀬さん。その契約に不正が?(『不正指令電磁的なんとか』)弓道部の先輩のお手伝いをしたら弓道場の道具が行方不明に?(『的を外れる矢のごとく』)停電になるはずのないタイミングで停電になった葉山宅。一体なぜ?(『家庭用事件』)放送部のOBに古いビデオをBDに移すことを依頼したものの、そのビデオがたくさん故障していて……(『お届け先には不思議をそえて』)
    妹の友達のお姉さんが不可思議な引ったくりにあい、その真相を探ることになった葉山は……(『優しくもないし健気でもない』)

    伊神さん最初の事件?から葉山くんと妹について。「不正指令〜」のネタがあったので「やさしくないし〜」でフォントが変わった時点で怪しんでいたけどまさか妹にそんな設定があったとは思いもしなかった。葉山くんがお兄ちゃんしててとても良い。柳瀬さんの振り回しっぷりもほどほどで伊神さんの活躍もしっかりあって良かった。相変わらずトリックのための謎、感があったけどそこまで鼻につくほどではなく。それしきのことにやりすぎでは?とは思うけど。彼がやらかしまくってる今回。

  • 葉山君の妹ちゃんがてできました!イラストは前の方が好みだけど、まあこういうほうが流行だからなあ……しかたないか。ネタばれてまうので感想はあまり書けませんが、ラストの話は痛かった……。シリーズ最初はあまり好みではないかなあと思っていたのですが、おすすめな学園ミステリです。「氷菓」がお好きな方に特におすすめです。

  • 映研とパソ研の契約書の怪、弓道部の的枠紛失、葉山家の不可解な停電、昔のライブ映像紛失、聴覚障害を抱える友人の姉がひったくりに返される話。葉山や伊神以外の、柳瀬やミノのことは記憶が薄れがちだけれど、この巻のみの情報でも充分に楽しめる。葉山の妹の亜理紗の秘密は全く気付かなかった。元気でよく食べて可愛い。

  • 2018年14冊目。時系列が飛び飛びなので、葉山くんの確かな成長が窺える。最初は伊神さんにお任せなのに、途中から普通にアリバイ調べたりしてるし、最後にはとうとう自らの力で事件の謎を解いちゃったり。⌈優しくないし健気でもない⌋タイトルがじわじわ効いてくる。最後はほっこり。

  • 市立高校シリーズ、ようやく最新刊まで読了。今はなき●◇の福家書店にてtoi8氏の挿絵が気になり購入して、はや数年。第2作目から積読状態だったのをようやく解消。今作は短編集。前作でも予告されていたように、葉山くんらが年を重ねているところが妙味かも。動機が難点といえば難点か。とにかく胸糞悪い。とある人物の設定には驚かされた。収録作品のひとつについて、叙述トリックにしてやられたり。巻を重ねるごとに葉山くんシリーズらしさが強く出てきている感じでした。柳瀬さんとの仲や、葉山くんの父親のことなど、次作が楽しみ!

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著者プロフィール

似鳥 鶏(にたどり けい)
1981年生まれ、千葉県出身の小説家・推理作家。男性。千葉大学教育学部卒業。北海道大学法科大学院在学中の2006年、『理由(わけ)あって冬に出る』で第16回鮎川哲也賞に佳作入選し、2007年に同作品で小説家デビュー。
2012年の『戦力外捜査官』が代表作。本作はシリーズ化し、武井咲主演でドラマ化された。

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