背表紙は歌う (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社
3.65
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本棚登録 : 720
レビュー : 63
  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488487058

作品紹介・あらすじ

明林書房の新人営業マン・井辻智紀は今日も注文書を抱え書店を飛び回っているけれど、行く先々でトラブルの種が?! 本と書店を愛する全ての人に捧げるハートフル・ミステリ全5編。

感想・レビュー・書評

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  • 井辻くんことヒツジ君シリーズ2作目です。中堅出版社の営業マンとして書店を巡る彼は書店ならではのトラブル、出版社ならではのトラブルに遭遇しますがいわゆる人の死なないお仕事ミステリーです。やはり本関係の物語は好きのだなあ、本屋さんの内幕を覗き込むみたいで。
    こんなに本読んでいるけど本屋さんの友人1人もいないことにはたと気づきました。どうやったら書店員さんと友達になれるんだろうか。

  • 主人公は中堅出版社の営業、井辻くん。お仕事しながら色々な謎解きに奔走する。
    同業他社の営業、書店員、取次、作家、などなど…五つの短編の中で出版業界の住人が次々と登場し、それぞれがいいキャラクターを持っているので読んでいて飽きない。

    一編一編の終わり方が、バシっと解決!最後まで説明済み!というものではなく、ふんわ~り終わる。(事件自体もふんわり気味。そこがいいんだけど。)
    最初は「え?これ・・・で終わり?あれ?」と思ったけど、これはこれで読み手に物語のその後を想像させてくれるので、読了後に妄想を膨らませ余韻に浸るのもなかなか楽しい。

    この本の面白さはなんといっても業界話(個人的には)。
    憧れの書店員さんはこんな仕事もしてるのか、とか
    文学賞の裏側ってこんな感じなのか、とか
    出版社の人や取次の人はこういう風に書店に関わってるのか、とか。
    読んでるだけでなんとなく自分も業界の人間になったような気分になれる、本好き・書店好きにはたまらないシリーズかも。

  • 出版社営業という仕事。一読書家である我々に密着した市場で働きながらも、その業務は判らない。そんな人たちが本とその近辺の人達のためにかけずりまわるミステリ連作の第二段。
    書店員出身の作者だけに描写の根底に本好きがゆったり表現され心地良い。

    今回は出版という仕事1つずつを洗いだしそこで起きる小さな謎を楽しませてもらえた。取次会社とのやりとり、サイン会、地方書店と弱小出版社、文学賞、帯。根底に優しさがある作品群です。安心してお奨めできる。前巻からでなくとも十分楽しめる。
    しかし、前シリーズ書店員シリーズも読むとご褒美があります。って前巻もか。

  • 出版社営業井辻君の奮闘が楽しい小説。今回も作家の書店回りや賞レースにまつわる話などなかなか一般人の知りえないエピソードが多くて面白かった。最終章には「成風堂書店シリーズ」との絡みも少し。影山先生は成風の3作目に登場していたし、佐伯の真柴さんは親しいお店のようですが、真柴さんあちらのシリーズには出ていたかな?真柴さんラテン系の調子のいい営業マンと言われつつ、井辻君をいつも助けてくれて好きなキャラです。

  • ◇五篇
    「ビターな挑戦者」
    「新刊ナイト」
    「背表紙は歌う」
    「君とぼくの待機会」
    「プロモーション・クイズ」

    解説:古幡瑞穂「取次にも愛を!」

  • 「成風堂」とコラボしていてよかった♪もっと読みたいです!

  •  各話の終わり方がふんわりしているので、たまに物足りなくなることも。
     それにしても、デビルさまの「売れない本、ちまちま作ってんじゃねーよ」には、版元の人間には本当に「いたたたたっ」ですね。

  • 「ビターな挑戦者」が一番好きな話だった。取次のデビル大越は確かに性格悪いけど、本と書店に対する愛情を誰よりも感じるから。

    毎日行っても飽きないくらい大好きな場所、本屋さん。どんなにインターネット書店や電子書籍が普及しても、私は書店で実物を手に取り、「あ、このシリーズ新刊が出たんだ」とか「この作家さん、全然知らなかったけど面白そう」とかいう驚きに出会いたい。
    いつも仕事帰りに立ち寄る書店は、どういう人たちとどういうやり取りがあってあの品揃えになったんだろう。
    本屋さんは大好きだけど、いつまでも私の「夢の場所」であってほしいから、書店員にはなりたくないな…

  • 「平台がおまちかね」に続く第二弾。
    今回も書店を舞台にした謎を解いていく連作短編集です。

    中堅出版社の新人営業マン・井辻君は、
    職場のデキる先輩や同業他社の個性溢れる営業マンたちに囲まれ、
    毎日奮闘の営業活動。
    その中で出会ってしまった小さな謎を解くのに全力を尽くします。
    時には上手くいかないこともあって、落ち込んだりすることもありますが、
    その場面ですらほのぼのしてしまいます。
    なにより井辻君を通して出版業界や書店の裏側を垣間見ることができ、
    読んでいて楽しい小説です。

    最後、別シリーズのキャラクターが登場します。
    発刊順に読んでいれば“あの人だ”とすぐに分かって、
    くすっとくる場面がありますので、
    できることなら発刊順に読むことをおすすめします。
    私はそのシリーズば未読ですので、
    残念ながらクスッとすることは無かったのですが、
    それでも十分に楽しめました。

  • おもしろかった!
    吉野さんが相変わらずいいキャラだし、大越氏もいい笑
    新刊ナイトもよかったなー
    余談ですが、プロモーションクイズの謎々が自力で解けたのが個人的に嬉しかったです。こういうの苦手なのに!笑

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著者プロフィール

大崎 梢(おおさき こずえ) 
東京都生まれ、神奈川県在住。10年以上の書店員経験がある。2006年、書店で起こる小さな謎を描いた連作短編集『配達あかずきん』でデビューし、以降「成風堂書店事件メモ」としてシリーズ化、代表作となる。ほか、「出版社営業・井辻智紀の業務日誌」、「天才探偵Sen」のシリーズがある。
原宿を舞台にエリート出版社員が原宿系ファッション誌担当となるコメディお仕事小説、『プリティが多すぎる』が2018年10月ドラマ化される。カンヌでワールドプレミア開催&アジア各国で同時期放送が決まり、新たな代表作となった。

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