BG、あるいは死せるカイニス (創元推理文庫) (創元推理文庫 M い 6-1)
- 東京創元社 (2009年10月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488493011
感想・レビュー・書評
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女しか生まれなくなった世界で、男は子供を産んだ女が突然変異で変わる。という世界観。
そんな世界観でただひとつ、BGと言われる超天才は、子供を産んでいない女が突然なるものだという。
といった、BGを廻る殺人事件に巻き込まれる女子高生の話詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2015年12月6日読了。
2015年214冊目。 -
全人類が生まれた時は全て「女性」で、その後一部が男性化するという設定の学園ミステリー。その奇抜な設定自体にも興味深く、予想以上に面白くて一気読みでした。感情的にならず論理的に進む主人公の思考も良かった。それが男性っぽいww?今まで女性で女言葉を使っていた人が、男性化したら男言葉になる違和感ってないのかなと思ってみたり。
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ファンタジーな設定のうえにある生々しさがいい。
話に翻弄されて、何も推理することなく謎解きを読んで衝撃を受けた。 -
全人類がすべて女性で,後に一部が男性に(自動的に)性転換するという世界で,学内1の優等生で男性化候補の筆頭と言われていた主人公の姉が殺される。
まもなく姉の後継者と目されていた優秀な女生徒も殺され,主人公が謎解きに挑む。
不思議設定の学園もの青春SFミステリといったノリではあるが,倫理で攻める展開と終盤の締め方は石持浅海らしさにあふれる。 -
石持浅海さんの本だったので迷わず手に。
なんですが・・・。
読み始めると・・・、
ん?なんだ??なんか違うよ???
間違って違う作家さんの本買ったちゃった??
と思って、ブックカバーから出して表紙確認しちゃいました(笑)
それほどに意表を衝かれました。
内容はというと…
新しく生まれてくるのは女性のみ。その後、出産を経て一部の有能な女性のみが男性に転換する。という特異な世界。
その、男性化への筆頭候補者である”優子” の殺害を皮切りに起こる連続殺人事件。探偵役は 普通の女子高生である”優子” の妹。
キーワードは「BG」という言葉。
と、あらすじを書いてみたものの、書いてる自分でもよく分かりませんね(笑)
なんですが、読み進めていくうちにどっぷりはまって気が付いたら一気読み。
ラストの衝撃もなかなかでした。
そこはやっぱり石持浅海さん。
面白かったです。 -
要所要所でこれまでの経緯みたいなものを振り返るので、非常に読みやすいです。
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石持浅海、独特の世界観にもとづいた学園での殺人事件。登場人物すべてに役割を持たしていて配置が見事だった