- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488493028
感想・レビュー・書評
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設定は面白く興味深い。一つ一つ物語は短く軽い気持ちで読める連作ミステリー。最後の最後に「暖かな手」の意味に気付かされ、グッと来る。
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人外と人間との関係が、切ない。
「種が違う」にしても、やはり別れはお互いにつらいのではないか。
ミステリー部分よりも、そのことばかり考えてしまった。
妥当な結末かも知れない。だけど、感想を素直に言えばそれぞれのパートナーと一緒にいて欲しかったと思う。 -
人間のエネルギーを糧とする謎の生命体の兄妹が探偵役、というなんとも不可思議な設定の連作短編集。
最初「この設定いる?」と思ったけれど、結果的にアリでした。
単純にストーリーと推理が自分好みで面白かったし、表題作の結末にも納得できたから満足。
謎の生命体であるギンちゃんとムーちゃんのキャラも良い。 -
料理上手なサラリーマンのギンちゃん、いつも
元気な女子大生のムーちゃん。それぞれの
パートナーとのんびり暮らしているのに、なぜか
次々事件に巻き込まれる兄妹の正体とは…? -
石持さんが一気に2冊文庫新刊を出すなんて…(喜)
今回は解説にもあったけど、『BG』や『人柱』と同じタイプのストーリー。主人公らと暮らす、人間に擬態している兄妹は、実のところ人間のエネルギーを主食とする謎の生き物。その兄妹が名探偵ぶりを発揮するミステリ短編。
やっぱり全体的に優しい感じなのが石持さんらしい。けどなんか…全体的に印象が弱い感じ?ギンちゃんと畑さんの出会いを描いたものが一番好き。アホっぽいけど、一所懸命なカップルが。笑 -
人間からエネルギーを吸いとって栄養とする謎の生命体。人間の姿をした彼らが様々な時間を解決していくのだが、その不思議な能力を使うことなく、論理的な思考のみで謎解きしていくのがポイント。
あとがきで作者が書いている通り、あの特殊能力は殺人現場に遭遇しても普通の人間が冷静でいることへの言い訳でしかない。その潔さが面白い。ある意味石持さんらしい作品かもしれない。 -
ほっこりしながらも違和感を覚え、二度目で気持ち悪さを感じた作品。全体的に読みやすくすらすらと進んでいったのだが、その読みやすさと設定から説明されているだけという印象はぬぐえなかった。とはいえ温かな手が示す意味やラストは非常にうまい。
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2016年1月8日読了。
2016年15冊目。 -
謎の生命体が探偵役の連作ミステリ。
謎の生命体の二人がとてもいい味を出しています。
淡々としている様なのだけれど、どこかキュート。
終わり方がとても好きだったなぁ。
読み終わってタイトルを改めて見ると
じんわりと切なくなりました。