死と砂時計 (創元推理文庫)

著者 : 鳥飼否宇
  • 東京創元社 (2017年5月11日発売)
3.67
  • (5)
  • (15)
  • (10)
  • (3)
  • (0)
  • 本棚登録 :113
  • レビュー :15
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488497026

作品紹介・あらすじ

死刑執行前夜、密室状態にあった別々の独房で、二人の囚人はなぜ斬殺されたのか――。世界各国から集められた死刑囚を収容する特殊な監獄に収監された青年アランは、そこでシュルツ老人と出合う。明晰な頭脳を持つシュルツの助手となって、アランは監獄内で起きる不可思議な事件の数々に係わっていく。終末監獄を舞台に奇想と逆説が横溢する、渾身の本格ミステリ連作集。第16回本格ミステリ大賞受賞作。

死と砂時計 (創元推理文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 本格ミステリ大賞受賞作にしては冴えない。閉鎖的な舞台ならではの謎を用意したのはいいが、真相は透け透けなものか、面白味に欠けるものばかり。一番良かったのが、第1話のワトソンのダミー推理というのが悲しい。

  • 探偵とその助手が、日々舞い込んでくる日常の謎を軽妙に解決していく連作集、と言ってしまえばそれまでだが、この作品では、その舞台は中東にある架空の首長国に造られた死刑囚専用の監獄で、探偵役すらも死刑囚である、という設えがまず読者の興味を惹くから上手い。
    実際、各小話のレヴェルは決して粒揃いとは言えないと思うが、限りなくヘヴィでシリアスな状況に置かれた登場人物たちが、いささかバカバカしくもあるライトな謎に取り組んでいくミスマッチぶりがなかなか面白い。
    最終話、比較的早めに真相の骨子は予見可能で、ややダークな結末もまあ没個性的と言えるのかもしれないが、あの後味の悪い締めは嫌いじゃなかったりする。

  • 手堅い。そして読み終わって反芻しているうち、タイトルに持たせた意味がジワジワくる。
    連作短編集と銘打ってあるので、鍛えられた我々ミステリ読者は「だいぶ連作ミステリにも飽きてきた。で、これにはラストに向けてどんな芯が通されているのかな?」と用心しながら読み進めますが、……あああ。あぁ。あぁ。(あまり細かく書くとこれから読む人の興醒めになるのでココまで!)

  • 終末監獄という特殊な状況下だからこそ生まれる特殊なwhy 。興味を惹かれる謎に加えて、持ち上げて落とすエピローグの演出も心憎い。

  • 最後、怖っっっ!
    こうじゃない方が好きと言うか、すごく後味が怖いんだけど、でも、物語としてこの方が素晴らしいというか…。
    一つ一つの話が囚人だけに変人だらけで面白かった。

  • どの話もすごいなぁ、面白いなぁと思うのだけれど、表紙とかタイトルでイメージした雰囲気と違ってなんとなく読むのに時間がかかってしまった。
    そしてこの話の最後がこれかぁ、とちょっとしょんぼりしたけど、最後の最後にやられてしまった。面白かった…。

    最後はとても好き。

  • 読み終わった瞬間、震えた。これはネタバレせずにこの本のすごさ、というか怖さを説明できない。が、すごい。(語彙力が…)
    世界各国の死刑囚を収容した特殊な監獄に入れられた青年アランと、監獄の牢名主シュルツ老人と共に、監獄で起こる謎を解明していくというミステリ。設定が独特で、惹かれる。
    6編から成るけど、最後の特別な1編を除くと、私は「墓守ラクパ・ギャルポの誉れ」が一番好き。ギャルポの理解されないけれど、尊い行動…切ない。
    いやー、しかしラスト1編ですべて持ってかれた感がある。あわわわわわ。

  • 架空の国の監獄内で起こる様々な事件が描かれた短編集。それぞれの短編集の出来も良くテンポよく読める。ハズレがほぼないと言っていい短編集。

  • 設定や序盤の引き込み方、雰囲気などは好きなのだけど、推理パートが弱い印象…

    最後の最後、終わり方は好きだった!

  • 終末監獄で起こる様々な謎を師匠のシュルツと共に解き明かす日本人の血を引くアラン青年。彼らもこの監獄に収監されていて、行動も自由とはいかないなかなで、推理を巡らせる。
    そして、衝撃のラストへ。

全15件中 1 - 10件を表示

死と砂時計 (創元推理文庫)のその他の作品

鳥飼否宇の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ピエール ルメー...
今村 昌弘
米澤 穂信
有効な右矢印 無効な右矢印

死と砂時計 (創元推理文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする