- Amazon.co.jp ・本 (704ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488498115
作品紹介・あらすじ
大胆な仕掛けと叙情あふれる筆致を融合させ、ふたつとない作家性を確立した連城三紀彦。三十年以上に亘る作家人生のなかで紡がれた作品群を選り抜いて全二巻に纏める。第一巻は、デビューから『恋文』の第91回直木賞受賞前後まで、伏線の妙やどんでん返しが冴え渡る名品・佳品を中心に収める。著者の知られざる一面を垣間見せるエッセイも併録して、近年再評価の進む巨匠の全貌が把握できる充実の傑作集。
感想・レビュー・書評
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すごく良い本読んだなぁと久しぶりに大満足。初期の短編15作品が収録。昔、連城三紀彦の小説が好きでかなり読んだので再読作品ばかりかと思ったが未読作品もたくさんあった。ミステリーはあっと驚くトリックがあって一味違うしミステリーじゃない夫婦ものも人情味がありじわじわと心に染み入る感じ。ミステリーは明治、大正、昭和初期を舞台にしたものが多くその頃の日本人の文化、生き方が作品の軸になっている。ミステリーじゃない「恋文」と「紅き唇」は切なくて泣きそうになった。2巻目が楽しみ。
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連城三紀彦の短編を厳選して集めた一冊。エッセイも。
個人的には『桔梗の宿』『能師の妻』『花虐の賦』『紅き唇』辺りが特に好きですが、どの作品も読みごたえ充分の素晴らしいものでした。第二弾もあるとのことで楽しみです。 -
連城三紀彦は若い頃に読んでいて、いつの間にか離れてしまっていた。最近ちょくちょく復刊されていたのは知っていたが、何故か手を出していなかったんだよなぁ。
年を取って読んでみると、久世光彦と赤江瀑を思い出した。なんか共通点を感じたのは私だけ??