のすたるじあ (創元推理文庫)

  • 東京創元社 (2024年10月18日発売)
3.40
  • (3)
  • (2)
  • (8)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 128
感想 : 6
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784488499136

作品紹介・あらすじ

【生誕120周年記念刊行】
異様なミステリアスな宇宙へと
さそいこまれてしまう(『のるたるじあ』跋より)星新一

ショートショートの先駆者、珠玉の傑作選

星新一が「異様なミステリアスな宇宙へとさそいこまれてしまう」と讃した、詩人にして探偵作家・城昌幸の掌篇傑作選全二巻。本巻では、錬金術師の甦りの秘薬をめぐる奇譚「復活の霊液」、 見知らぬ港町で名も知れぬ誰かに成り代わって暮らす「郷愁」など、逝去直前の選集『のすたるじあ』全篇に、酒場の主人が語る数奇な運命譚「面白い話」など、書籍初収録を含む掌篇を多数増補。解説=星新一、夕木春央/初出一覧・編集後記=藤原編集室

■目次
Ⅰ のすたるじあ
大いなる者の戯れ
ユラリゥム
ラビリンス
まぼろし
A Fable
光彩ある絶望
燭涙
エルドラドオ
美しい復讐
復活の霊液
斬るということ
蒸発
哀れ
郷愁
 解説 星新一

Ⅱ その他の短篇
今様百物語
シャンプオオル氏事件の顚末
東方見聞
神ぞ知食す
死人に口なし
吸血鬼
書狂
他の一人
面白い話
三行広告
間接殺人
うら表
憂愁の人
夢見る
怪談京土産
白夢
2 + 2 = 0
はかなさ
解説
初出一覧・編集後記

みんなの感想まとめ

独特の世界観と古風な文章が魅力の掌編傑作選は、読者を心地よく酔わせる作品群です。特に、墓場からの電話が印象的な「死人に口なし」や、作者の実体験をもとにした「怪談京土産」は、深い味わいを感じさせます。シ...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「若さま侍捕物手帖」の作者による掌編傑作選。古風な文章がいい。

  • 「みすてりい」同様、少し読みにくいものもあるけれど総じて面白かった。ショートショートの魅力満載で今の時代でも充分楽しめる作品が残っているのはさすが、の一言に尽きます。

  • ショートショート。
    面白かったが、すぐ感想書かなかったので内容忘れてしまった。

  • 探偵小説・大衆小説作家にして詩人であった
    城昌幸の怪奇幻想掌編集、その2。

    特に面白かったのは――

    ■郷愁(初出不明)
     瀬戸内海を訪れた〈私〉は、ふと気が向いて
     予定外の島で船を降り、タバコを買うと、
     隣にいたらしい三十代ほどの女性に
     「おかえんなさい」と声をかけられた。
     知り合いでもなし……と面食らったものの、
     まるで仕事から帰った彼女の夫であるかのように
     食事をし、眠った。
     朝は弁当を持たせてくれた。
     一日観光して彼女のところへ戻り、
     その夜も明けてから、〈私〉はプロポーズを決意。
     だが……。

    ■吸血鬼(1930年)
     〈私〉は銀座の喫茶店で
     七年ぶりにフランスから戻った画家・中西氏の話を聞いた。
     中西氏は友人の佐分利氏と共にエジプトを旅し、
     ナイル川を小舟で巡業する門付の一座に出くわし、
     アラブ系美女の歌い手に魅せられて舟に乗り、
     しばし遊覧を楽しんだのだが、
     ホテルに戻った佐分利氏の様子が
     おかしくなったという――。

    ■怪談京土産(1949年)
     16歳の舞妓・一栄(いちえい)に惹かれた
     語り手だったが、
     彼女が金銭的な援助を求めて来た際、
     戦争と金欠で応じられなかった。
     終戦後、ようやく祇園を再訪したときは
     もう彼女は引退した後だった。
     ガッカリして深酒をした語り手は
     建仁寺の土塀沿いの道で一栄に遭遇した。
     お茶屋へ戻ろうと誘う語り手に、
     相手は「今夜はもう大変に遅いから明日会ってくれ」。
     しかし、翌日、宿に電報が届いて
     急ぎ帰京せねばならなくなり、
     年明けまで京都を訪れることは出来なかった。
     行ってみて、一栄は昨年語り手が祇園を訪問した
     前月に亡くなっていたと聞かされる。
     語り手は一栄が幽霊になって
     会いに来てくれたのかと感激したが……。

    ※後で同時刊行の別作品集『みすてりい』と併せて
     ブログに細かい話を書きます。
     https://fukagawa-natsumi.hatenablog.com/

  • 約百年前〜の作品たち。
    文体に馴染むのに少しかかったけれど、徐々に慣れた。ショートショートとカタカナで呼ぶのは不思議だけれど、まあなんとも不思議な小話たち。

全5件中 1 - 5件を表示

この本が好きな人におすすめの本

城昌幸の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×