- Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488501051
感想・レビュー・書評
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ホラー小説の入門書的なアンソロジー全五巻を漸く読了。
「ロカルノの女乞食」と「妖女」の二作が読みたかった作品だが、前者は短編と云うか掌編で、恐怖を感じる間も無く終わってしまって残念。
後者は、奇怪な話の中にもちょっぴりお気楽な部分があって、語りの上手い人のお話を聞いている感じ。
他にも「イグナーツ・デンナー」や「カリオストロ」等の傑作もあるので楽しめたかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
モダンホラー以前のゴシックホラーを集めたシリーズの第5編。今巻はドイツとロシアの作品を収録。
ホテルの一室で3人の男が続けて首を吊った。決まって金曜日に、窓枠の桟にぶら下がるように。その原因を解き明かそうと泊り込んだ医学生の運命とは【蜘蛛】、心身ともに疲れ果て、田舎に住む恩人の果樹園で療養した青年医師。恩人の娘とも結ばれ幸せな生活を送り始めた矢先、彼が見たものは。チェーホフが書いた異色の作品【黒衣の僧】、死んだ美しい娘の回向を頼まれた神学生が遭遇した身の毛もよだつ妖怪……ゴーゴリ作の【妖女(ヴィイ)】など、9編を収録。
どちらかと言えば古めかしい。モダンホラーではない古典的な怪奇小説を好む人には、イギリス、アメリカのものとはまた違った味わいが楽しめるのではないかとも思うが。
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