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  • Amazon.co.jp ・本 (474ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488501068

作品紹介・あらすじ

英米編1には、3つの願いが叶えられるという猿の手のミイラが老夫婦にもたらす悲劇を描いたW・W・ジェイコブズの「猿の手」をはじめ、全9編を収録した。

感想・レビュー・書評

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  • 最初の方は文章が昔の翻訳小説みたいで読みづらいと思ったが、途中から気にならなくなった。
    何かを得るには代償が必要なのだということだろうか?一番印象に残った「猿の手」。
    彼らは実際に存在するのか、それとも彼女の空想の産物なのだろうか?パンの大神を見たから狂ったのか、狂っていたから見たのか「パンの大神」。
    「恐怖は人間の最も古い、最も強い情感だ」というが、確かにどんどん惹き付けられる。
    現代のいわゆる迫力のある映画のようなホラーもいいが、あっさりとしていて、陰湿でぞっとするようなホラーも魅力的だと思った。

  • 古典怪奇小説アンソロジー。雰囲気がいい。
    読んだことがあるのが「猿の手」だけで、やっぱりこれはわかりやすく気持ち悪くて傑作だなと思った。猿の手っていう意味不明さもいい感じ。

    その他好きだったのが「いも虫」「炎天」
    どっちも短いさっくりした話だけれども物凄く気持ち悪い。
    いも虫はそのものズバリな気持ち悪い造形と、話のオチの気持ち悪さがストレートに来る感じで、炎天は一見すると物凄く短い、奇妙な話って感じなんだけれどもその後のことを考えるとなんとも言えずそわそわしてしまう。

  • 英米の有名怪奇小説を集めたアンソロジー。タイトルや作者は耳にしたことがあるものが多いのだけれど、読んだことがあるのは恥ずかしながら「猿の手」だけでした。まだまだ修行が足りない(苦笑)。
    現代のモダンホラーを読みなれた者からすると、こういう怪奇小説ってやや地味な気がしますが。雰囲気は好きだなあ。わかりやすい恐怖はそれほどないのだけれど、じわじわと迫りくる恐怖はしっかりと潜んでいる気がします。
    お気に入りはW・F・ハーヴィー「炎天」。これ、「ちょっと不思議な物語」で済めばいいのだけれど。この後ってやっぱり……? しかもこの記録的猛暑の中でこれを読んじゃうととんでもなく恐ろしいのですが。ラストの一行があまりにも……!

  • 欧米の怪奇小説を日本で初めて編纂した傑作集。


    ブルワー・リットン「幽霊屋敷」

    ヘンリー・ジェイムズ「エドマンド・オーム卿」

    M・R・ジェイムズ「ポインター氏の日録」

    W・W・ジェイコブズ「猿の手」
    宮部みゆきの怖い話アンソロジーで読んで、2回目。これからホラー物に目覚めた。

    アーサー・マッケン「パンの大神」
    ある医師が少女に対し脳手術を行い、パンの大神と言うものを人為的に見られるようにしようとしたことから始まる、連続自殺や怪奇現象の話。
    文章を理解できず、怖さが感じとれなかった・・・。

    E・F・ベンスンの「いも虫」
    いも虫、ナウシカの王蟲で想像してしまった。

    アルジャーノン・ブラックウッドの「秘書奇譚」
    社長の仕事敵の元を訪れる秘書ジム。ピストルまで渡され、十分に注意しろと念を押されたその家に泊まることとなってしまう…。
    典型的なホラー、これ好き。

    W・F・ハーヴィー「炎天」

    J・S・レ・ファニュ「緑茶」




    この傑作集の初版が1969年で、それぞれの短編がもう少し前に書かれたもの。少し田舎に行くと、怪異が怪異としてあるが、科学の世界ではそれらを解き明かそうとする人物が出てくるものが多いな。

  • アーサー・マッケン「パンの大神」、ヘンリー・ジェイムズ「エドマンド・オーム卿」が良かった。ハーヴィー「炎天」といったところは、出来が良すぎる短編で、もう少し曖昧さが漂う方が好みだ。

  • 読了するまでだいぶかかってしまいましたが、まさに怪奇小説の傑作集でした。
    有名どころが多いので入門には良さそうですね。

    私は特に『猿の手』『秘書奇譚』『炎天』が好きです。
    猿の手や秘書奇譚のヒヤッとする感じや、炎天の最後のあの感じがたまらない。

  • 平井呈一の訳がいい。
    怪奇小説がその味をどれどけ出せるかは、理性の部分をどういう風に配置するかが重要である。これはミステリー一般にも言えることで、怪奇小説やミステリーは全体が闇のような舞台である。そこに理性というろうそくの灯りでどう照らすか。明るすぎてはいけないし、かといって皆目全体がつかめぬ程度のぼんやりした程度でもいけない。

     名作と言われる怪奇小説はひとえにその理性の配置の妙であり、それが同種の怪奇さを扱っても、効が十分に発することが出来なかったり出来たりする違いに繋がる。

  • はずれが無く,読みたかった作品や読みたかった作家が網羅された良書。

    「幽霊屋敷」は前半のポルターガイスト現象がありきたりなものでありながら,主人公たちがそれを気にもとめなかったために却って恐怖を感じた。自分を主人公と置き換えたとしたら絶対堪えられん。恐怖小説なのに最後まで主人公の行動に恐怖を抱かされるとは珍しい。

    「パンの大神」は怖いというよりかは,読んでいて気持ちの良いものではないといった印象。でも科学ないし医学の先端が超自然の扉をあけ,原点回帰なり太古の恐怖が復活なりの展開は大好き。

    でも短編好きの私は「猿の手」と「炎天」が特に気に入ったかな。どちらもあからさまに目に見えた恐怖は無く,偶然と捉えることもできなくはないがそれでも… といったところが好き。

    「猿の手」はxxxHOLiCの影響で持ち主の願いを歪んだ形で叶えるものといった印象があったが,もし曹長の考えが正しいのならどちらにしろ息子はああなる宿命だったのか ぶるぶる

    「炎天」は最後の一時間を残して終わってるところがもういやらしい。一本グラグラも気になって,短いながらもやたら印象に残る作品である。

    最後の「緑茶」では緑茶がある種の麻薬的扱いがされているが,この緑茶とは我々日本人が想像するもので良いのだろうか。私なんかは煎茶をイメージするが,書かれた場所や時代を考慮するとなんだかしっくりこない

  • おおよそ楽しく読めたのだけど、フィットするものとそうじゃないものがあった。墓石の作品が好きだった。

    シリーズで手に入りにくいようだが次も読んでみたい。

  • 神秘的なモノやホラーテイストなど、いろんな怪奇小説が楽しめる一冊。

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著者プロフィール

1869年、英国ケント州に生まれる。20歳からの10年間をカナダとアメリカで、牧場、金鉱山、新聞社などさまざまな職を経験したのち帰国。1906年に小説家としてデビューし、『ウェンディゴ』(アトリエサード)『心霊博士ジョン・サイレンスの事件簿』(東京創元社)『ケンタウルス』(月刊ペン社)『人間和声』(光文社)など数々のホラー、ファンタジーを発表。1951年歿。

「2018年 『いにしえの魔術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

アルジャーノン・ブラックウッドの作品

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