- Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488503109
感想・レビュー・書評
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「ニューヨークの妖精物語」に続く、フェアリーテイル・シリーズ2作目。
妖精界と行き来する姉妹の物語。
妹のエミリーは、ミュージカル女優として売れ始めたところ。
姉のソフィー・ドレイクは妹をニューヨークへ送り出して自分は実家で母と祖母の世話をしつつ、地元のバレエ団で働いていました。
前作で妖精の血を引くとわかり、試練に打ち勝って女王となったソフィー。
ところが、偽物の女王が現れ、妖精界から人間を追放する命令を出しているという‥?
刑事のマイケルは事件現場で妖精を見てそのことを知り、しだいにソフィーと力を合わせていくことになります。
マイケルの行方不明だった妻ジェンは、妖精界にいることがわかったのですが‥
妖精についてのいろいろな伝承を取り入れつつ、かなり詳しい設定が描きこまれていて、読み応えのある世界になっていました。
現代の普通の人たちが未知の現象に迷いつつも、異世界での冒険を華やかに繰り広げていくのです。
芯が強くて世話好きだけど弱音を吐けないところもあるソフィー。力がありすぎたための不自由も実はあったのです。
頼り切ってきた姉を助けたいけれど、姉のような魔法も使えず、勝手が違うエミリー。
それぞれの恋のお相手もちょっと難しく、もどかしく、今のところは微笑ましいぐらいの展開に。
ドラマは終盤、鮮やかに意外な展開となり~我慢しがちな大人の女性に夢を与えるストーリーでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
妖精界の女王になったソフィーだが、彼女の知らないところで、妖精界から人間が追放される事件が頻発する。どうやら女王の名を騙る偽物がいるらしい。さらに、前作で妖精界から連れ帰ることができなかったジェンの説得など、色々、女王というのは大変。人間界側から魔法使い姉妹たちの助けを得て、あたかも真夏の夜の夢のような世界が繰り広げられる。真夏かどうか定かじゃないけれど。欲を言えば物々交換のアイディアが、もう少し膨らんでくれると良かった。