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- Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488505042
作品紹介・あらすじ
今もなお数多くの作家たちから愛される幻想文学の巨星赤江瀑。デビュー50周年を記念して、その多彩な仕事のなかから、名アンソロジストが精選した傑作群を全三巻に集成する。自ら体験した、あるいは夢の中で見いだした海峡の風景を各々に綴り、万華鏡の如き幻想世界を現出せしめた泉鏡花賞受賞作「海峡――この水の無明の真秀ろば」、地獄と極楽のあわいにかかる、絢爛を尽くした人ならざるものの舞台芝居を描く、初文庫化となる円熟の傑作「星踊る綺羅の鳴く川」、この世に存在しない漆黒の城を中空に幻視する女を巡るオカルティックロマン「上空の城」。水底から戯場国を経て天上へと至る破格の三長編が一堂に会する第一巻。隔月刊行開始!
感想・レビュー・書評
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『海峡──この水の無明の眞秀ろば』、『星踊る綺羅の鳴く川』、『上空の城』の三作品とエッセイ、インタビューを収録。
エッセイとインタビューは未読だったのでそれらを読みたくて手に取りました。
編者が『鏡花戯曲風三部作』として択んだ長編三編を収めたとのこと、確かに『天守物語』や『海神別荘』を思わせられる雰囲気はありますが言葉の選び方や美しさはやはり作者ならでは。その世界は唯一無二だと思います。
収録された対談では『天守物語』について語られており、幻想文学の世界で泉鏡花の持つ影響力を再認識しました。
インタビューで作者ご本人の姿勢が見えたことが嬉しかったです。作品以外で『赤江瀑』と言う方を知ることができたことはファンとしてとても幸せでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2020/4/9購入
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