雪の中の三人男 (創元推理文庫 508-2)

  • 東京創元社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488508029

感想・レビュー・書評

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  • 寒い日のカイロのように、歯医者で優しくされたように、ほっこりするお話でした!
    読みながらふふふって笑えて楽しかった。良いなぁ。
    全員ハッピーエンド。ポーターと支配人もよかったね。笑

    自分が生まれるよりも前に異国でできたお話を、今ではもう亡くなっている訳者の方が翻訳してくれた本を読めるって本当にありがたい。

  • 私が今までの人生の中で一番何度も読んでいる本、
    大好きな「ふたりのロッテ」の作者ケストナーさん!

    大人向けのミステリ小説があるとは聞いていたけれど
    読むのは初めて!

    最初に言ってしまうと、誰も死なない、
    騙すと言っても思わず笑ってしまうようなもの。
    「死者のいないユーモラスな犯罪小説」と
    後書きに載っている。

    失業青年とその優しい優しいお母さん、
    (ケストナーさんはお母さん大好きだから
    こう言うエピソードはよく出てくる)

    貧乏人に成りすました百万長者と

    その下男(この人がまたとても魅力的)

    貧乏人に成りすました百万長者と間違えられた
    青年と、ただの貧乏人と思われた百万長者が
    ホテルで…と言うお話だけれど、

    エピソードの一つ一つが洒落ていて
    ユーモアと愛に溢れていて、
    大変に心がほのぼのとして癒された。

    こう言う素晴らしい作品が絶版と言うのが
    なんだかとても寂しい。

  • ケストナーの小説はなにしろ序文がすばらしい。だいたい作者(わたし)がなんだかんだ言い訳しながら、「こんな小説どうでしょう?おもしろいと思いません?わたしはまだちょっとよくわからないんですが、お付き合い願いますか」というような感じ。この出だしだけでも読めればケストナーの小説を手にとった甲斐があるものだと思う。

    劇化されたものは「いつまでも子供」というのらしい。
    まあ本当その通りだなって思う。
    ホテルに身分を取り違えられ、いい歳こいた大人三人が雪だるまを作る場面、あれはやっぱり最高にいい。
    「一杯の珈琲から」でも雪だるま作る場面があって、それが最高によかったように記憶してるけど、本当だろうか?

    まあ、あんまり小難しいことはいい。ビールでも飲みながらぺらぺらめくって、「ほっ」と一息つく感じ。
    ちくしょう、ケストナーほどキュートな作家がいるだろうか。

  • 貧乏人に変装したお金持ちとお金持ちに間違われた失業青年の話。
    おもしろかった!

  • ケストナーのユーモア小説三部作の2。貧乏人と大金持ちが取り違えられるというありがちな設定に、あまり期待せずに読み始めたのだけど……、いやぁこれは愉しいねぇ。全編に満ちた温かいユーモアがなんとも快い。ラスト一行のオチも見事。

  • 書店でいつもどおり創元のコーナーをチェックしていて発見しました。
    とてもいい小説。私もこんなことしてみたい・・・と思ってしまいました。

  • 旧版は真鍋博の表紙が可愛い。

  • 若干ブラックでシュール。そいでもすきです。

  • エーリヒ・ケストナーのユーモア3部作といわれるうちのひとつ。
    懸賞の“高級ホテル10日間滞在”の旅を射止めた二人は、
    大金持ちと、かたや失業青年。
    この二人が取り違えられて、珍騒動が繰り広げられる。
    彼らをめぐる人々の姿やら、とにかく可笑しく、面白い。
    ケストナーの風刺や描写はもちろん、愉しく、絶妙に
    まとまっていてさすが…お勧めです。

  • こんなんあったんだ!
    とちょっと感激してみつけた本。
    ケストナーらしく大変ユーモアあり、笑いあり、の面白い話だった。

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