- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488514112
感想・レビュー・書評
-
再読。
相互に関係してないのであっさり読める短編集。
とはいえ、しっかりした設定があるのには驚いた。
「指輪物語」のように習俗描写が濃いわけではないので設定生きていないような…
コナンといえば21世紀版よりシュワちゃん版。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
スペースインドぞうのいろいろが、そこそこ面白い。あと、東アジアをモデルにしたところが何となく蔑視はされてない感じ。
キンメリアのコナンさんは、実はハーフだったらしい。なかなかかっこいい。 -
2006年に出された新訂版で、ハワードの原典に忠実な作品を収めた上にエッセイや創作メモや書簡等まであるという、文庫なのに大変な労作という素晴らしい全集。
コナンを読むのは全くの初めてだったが、巻末に収録された「ハイボリア時代」で壮大かつ綿密なシリーズ構想があったことが分かる。読んでいて感じたのは、様々な要素を盛り込もうというハワードの意図。例えば、舞台にしても雪原から不気味な塔から海・ジャングルと多岐に渡り、話もホラーにミステリにSF的といってもいい宇宙的なイメージまで広がる。密室殺人的な話(「石棺の中の神」)まであるのには感心した。結構理知的に話を組み立てた人なのではないかなあ。
それにしても楽しいのはコナンのキャラクター。蛮族といわれ、密談が行われていても参加せず、「細けえことはいいんだよ」と言わんばかりに敵をバッタバッタとなぎ倒す。その割に飄々としてて、意外と女には優しいところもあったり。そして事件が終わると流れ流れていく。血腥さが魅力でありながらど重苦しくないのはそのせいだろう。 -
これがヒロイック・ファンタジーの原点なのか。ふむふむ。
第三者の感想など挿入していないところが、まるで遠い昔から言い伝えられてきた神話や物語のような冷淡・残酷・不可思議がつまっているように感じました。
付録にあたるのか、後半のハイボリア時代については理解できるような
できないような別世界で実感がいかなかったのですが
BBCで制作されたメソポタミア黎明期からラムセス2世・3世あたりの
ドキュメンタリーを見て、はじめて得心がいきました。
猿まで退化したり、大陸の形が変わるほどの天変地異は
ないですが、ずーっと日本は日本だった国の者には想像もつかない
国々、民族の移り変わりが実際にあったのだなと。
歴史としては習ってはいたものの、西洋視点で解説されてようやく納得した次第。
まあそんな知識なくても純粋に楽しめる作品だけど、知ってるともっとおもしろいよということで。 -
小難しいと言うか、考えて読まなければならないファンタジーが
続いた反動で、何も考えずに心底楽しめる本が読みたくなった。
で、選んだのがコナンである。コナンと言っても名探偵でも未来
少年でもないのでお間違いの無きよう(笑)。ヒロイックファンタジー
orソード&ソーサラーの元祖とでも言える作品であり、シュワル
ツェネッガー主演で映画化もされたので知っている人も多いだろう
ファンタジー作品である。
他者を圧倒する巨躯に野生の獣のような俊敏さ。そして何物にも
屈服しない本能と意志を併せ持つ野蛮人。妖魔の存在を信じている
が、それと同時に倒せない妖魔などいないとも信じている男。
そのコナンが当たるを幸いとばかりに敵をなぎ倒し、あらゆる怪異
をものともせずに生き残り、麗しの美女をその手の内にする。本当
に痛悔無比な物語なのだ。
そして今回は模作や補作の多いコナンシリーズの中でもハワード
自身の筆によるものだけを選んでまとめた新訂版を読んでみた。
全6巻予定でまだ5巻までしか刊行されてないが(当時)、それでも
久しぶりにコナンの暴れっぷりを堪能することができて幸せで
ある。
しかし読めば読むほどシュワちゃんとはイメージが違うな(苦笑)。 -
面白いです。コナンかっこよいです。
-
260、初、並、カバスレ、傷み、帯なし。
2011.4/2.松阪BF -
ハヤカワ文庫の方が絵も文もかっこよくて好きなんですが絶版ですって?!でも、こちらはオリジナルに忠実というから買います。剣と魔法の英雄ファンタジー物の原点。
ムアコック作品といい、復刻が相次いでいるせいで10代に堪能した話を読み直す機会が多く、いいものは何歳になって読んでもいいと思う次第。