海底二万里 (創元SF文庫) (創元推理文庫 517-4)

  • 東京創元社
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本棚登録 : 651
感想 : 50
  • Amazon.co.jp ・本 (549ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488517045

感想・レビュー・書評

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  • 面白かったがけっこう辛かった。延々と海底世界を旅行するだけで、筋立てがあまりないんですよね。これで500ページ越えはなかなか大変。

  • お魚中心で自然の描写、コンセイュの分類のユーモラス
    ネッドの分かりやすい苛立ちは彩りとしてよいが
    ネモ船長の暗い部分や登場人物の心理描写は
    もう少しあったほうが、冒険モノとして
    物語の厚み・哀しみや静と動のコントラストが
    出てくるような気がする。
    つまらないわけではないが、『物凄く』面白いわけではなかった。
    子供時代に見た映画は面白かったような記憶があるのだが。

  • 昔、ジュブナイル版で読んだことがあります。海の中で出会う生き物の名前がずらずらずらーっと語られるのを楽しめたのは、大人になったからでしょう。あと、日テレの「鉄腕DASH‼︎」のDASH海岸のコーナーで、いろんな海の生き物を見ていたこともあるのかも。
    ネモ船長の悲しみ、それを上回る恐ろしさ。うまく表せません。

  • ネモ船長は概念


     J・ヴェルヌ描く冒険に詰まっているもの、それは言葉にしてしまうと陳腐になるけれど、夢です★ 大空へ。月世界へ。大海原へ。一転して地底へ。どきどきわくわくで鼓動が早くなるような夢の力が、ヴェルヌ作品にはみなぎっているのです。
     なかでも、憧れさせる力が特殊に強い『海底二万里』。ヴェルヌ初期のシンプルな冒険譚とはやや異なる航路をたどるので、読み甲斐が違います。

     正体不明の巨大海獣が目撃され、政府から依頼を受けた(と言うのがカッコイイ!)アロナックス教授は調査捕獲にのりだします、が、教授の船が沈没。命を救ってくれた潜水艦のなかで、アロナックス教授はあの男と出会います。ついに現れた、ネモ船長★

     このネモ船長、真意を語らぬひたすら謎めいた男であり、潜水艦「ノーチラス号」の目的もはっきりせず。わけもわからず連れていかれるアロナックス氏が、そのわりに初めは素直に(?)冒険に手に汗握る、すこしズレた展開ですが……。
     まずは大きな船に乗って海洋の神秘に目を瞠り、理系好奇心をとくと満たすというのが『海底二万里』の楽しみの一つです。

     その後、ネモ船長の行動は危険なまでに謎を深め、アロナックス氏との関係も不穏に。「もっと説明してくれないと分からないよ……」と読者からも要望を出したくなる箇所が目立ち出した辺りで、なんと謎は謎のまま彼らは解散決定します。
     海中でネモとアロナックスの冒険譚がドッキングし、そしてセパレートしていった成り行きに、何か構造美のような魅力を感じなくもなかったです。
     主人公が冒険を思いつき実行に移すというパターンを片足脱し、より複雑な構造の小説へ。ヴェルヌもまた作家としての冒険に出たのか?!

     そして、カリスマ性たっぷりながら、意外にちゃんと書かれていなかったネモ船長。読む人のなかにひそむ憧れが投影された、ミステリアスな残像。ネモは人物ではなく、概念でした。

  • 昔の作品とは思えないほど
    読み惚れてしまう作品です。
    ただし、生物系の分類はそれが好きでないと
    ものすごく冗長に感じてしまう感は
    否めませんのでそこのところは注意ね!!

    壮大なSFとともに、最後のネル船長が
    なぜ陸を憎むようになったかのヒントが
    少しだけ見えるように思いました。

    決して本文中では解明されませんが
    恐らく、家族もろともを
    何らかの悲しい手段で奪われてしまったのだと
    私は思っているのです。

    もしもそうでなければ
    富めるものを憎みはしません。
    なんかあったんだろうなぁ。

    未知の化け物の描写が巧み。
    巨大なタコとかの先頭の場面は
    イラストも付いていたなかなか
    壮観でしたぞ。

  • 「ノーチラス号の冒険シリーズ」を読もうと思ったが、本家の『海底二万里』も
    子供の頃に子供用のものを読んだ記憶があるけど、完訳版は読んでいなかったので購入。

  • 言わずと知れたSFの祖、ジュール・ヴェルヌの海洋冒険小説。
    私の「枕元書籍」になる率が高い本なのです。


    ――――1866年、その怪物は大海原に姿をみせた。長い紡錘形の、ときどきリン光を発する、クジラより大きくまた速い怪物だった――――


    この小説が書かれたのはもう140年も前。
    科学が急速に発達しつつあったこの時代の人々にとって、かなり魅力的・画期的な物語だったんじゃないかな。

    学術的な記述が多くて読み辛い箇所もあるけど、この世界観にはもうドップリ。

    電気仕掛けの潜水艦、珊瑚礁の中の墓地、海底に沈む古代都市、不思議な生き物たち、次第に明らかになっていくネモの思惑・・・

    夜寝る前に、休日に、電車での暇つぶしに、あなたもアロナックス教授と一緒に海底へ出かけてみませんか!?

  • 日本近海から始まって、ぐるりと世界を駆け巡る!
    冒険もいいけれど、海洋生物の描写に心惹かれて図鑑片手に読みたくなります。
    タコブネの群れは実際に見てみたい光景ですわ~。
    広間はまさに驚異の部屋。あぁ、見たい見たい!(笑。
    謎が謎のままなのも、それはそれで浪漫かな?
    ネモ船長達のその後がすごく気になりますけどねぇ。

  • ネモ船長と一緒に旅し、海の神秘を体験していくのはとても心が踊った。

  • ネモ船長の過去きになる。もっと悠々と潜水艦で旅していく話かと思ってたら、そうでもなく結構暗い。1870年ごろの世相を反映してそうな部分もいくつかあって面白かった。奴隷に関する記述とか。

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著者プロフィール

1828年、フランス北西部の都市ナントに生まれる。二十歳でパリ上京後、代訴人だった父の跡を継ぐことを拒否し、オペレッタの台本やシャンソンを執筆する。1862年、出版者ピエール=ジュール・エッツェルと出会い、その示唆を得て書いた『気球に乗って五週間』で小説家デビューを果たす。以後、地理学をベースにした冒険小説を次々に発表。作者が1905年に没するまでに六十篇を超えたそれらの小説は、いずれもエッツェル社から刊行され、1866年以降、その挿絵版が〈驚異の旅〉という総タイトルの下にシリーズ化された。代表作は、『地球の中心への旅』『海底二万里』『八十日間世界一周』『神秘の島』『ミシェル・ストロゴフ』等。多くの科学者や探検家が子供の頃に読んで強い影響を受けただけではなく、コナン・ドイル以降のジャンル小説の書き手はもちろん、レーモン・ルーセル、ミシェル・ビュトール、ジュリアン・グラック、ジョルジュ・ペレック、ル・クレジオ等々、ヴェルヌとの文学的血縁関係を自認する作家は少なくない。

「2021年 『ハテラス船長の航海と冒険』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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