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Amazon.co.jp ・本 (330ページ) / ISBN・EAN: 9784488520182
みんなの感想まとめ
魅力的な森の描写や、詩的な迷路を通じて展開される物語が印象的です。登場する森の女王は、ズルさを持ちながらも人間的な側面があり、彼女の存在が物語に深みを与えています。美しい自然の描写や、岩山、竈の熱気が...
感想・レビュー・書評
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待ってました!のマキリップ新刊。
魅力あふれるファンタジーです。
20年前、カルデスとペルシールの国の間で戦争が起きていた。
白い狼の姿をして暮らしていた稀代の魔術師アトリックス・ウルフは、カルデス王の依頼と脅迫を受ける。
戦争を止めるためにとアトリックスが作り出した魔物<闇の乗り手>は、広野を荒れ狂って、ペルシールの王を殺してしまい、カルデス軍も逃走した。
戦いは収まったものの、何が起きたのか誰にもわからないまま。
アトリックスは以来姿を消し、山奥の村に隠れ住んでいた。
王が死んだその日に生まれた王子タリスは、成長した後、魔法を学ぶためにショームナルドの魔法学院で暮らしていた。
ペルシールでは魔法はほとんど顧みられていなかったので、謎を解くために少しでも学ぼうとしていたのだ。
兄王バーンには子が生まれず、唯一の跡継ぎとして、呼び戻されることに。
読みかけの呪文書が初心者向けのようだったので、借りていく。
ところがこれは、アトリックス・ウルフが書いた物で、表面的な言葉と内容が違う代物。
タリスは、過去の戦争の記憶が刻まれた塔の上で、魔法を練習しようとする。
そのたびに、とんでもない現象が巻き起こってしまう。
城の台所では、王や王弟をはじめ、城に住むすべての人のための食事を作るためにいつも大騒動になっている。
近くに捨てられていた孤児の娘サローは、台所で育ち、つぎつぎに鍋を洗う毎日。
王弟がいる塔の部屋に誰も行きたがらなかったため、食事を届けることに。
タリスは馬に乗っていたとき、森の女王の幻を見て、恋に落ちる。
森の女王は、タリスを異世界に連れ去ってしまった。
兄王バーンは毎日森へ狩りに行って、タリスを探し回るが…
女王が探し求めているのはアトリックス・ウルフ。
そして、アトリックスが奪った女王の夫と娘…
アトリックスが意図したことではないのだが、強力な呪文によって、女王の伴侶イリオスが魔物に変えられたために、アトリックスの力を越える存在になったのだ。
そのときに、ただ一人の子どもサローも、人間の世界に運ばれてしまった。
互いに求め合いながら、なかなか出会うことが出来ない存在。
それぞれに力を尽くすうちに、異世界のどこかで道が通じるのか…?
甘さ華やかさもありながら、甘すぎず、波乱の展開。
強力な魔法に捕らわれた女王の夫の悲劇、娘のゆがめられた人生。
それがどのように救われるのか。
孤児でみすぼらしいサローの働きぶりは、シンデレラのよう。
取るに足りない者という扱いを受けながらも、時には誰かが助けてくれる。
言葉も話せないサローが呪文の本を解読しようとしているのに気づいたとき、台所で働くにぎやかな面々もあたたかく協力してくれるのです。
ラストが素敵☆
美しい文章といかにもファンタジックなイメージを堪能しました。
面白かったですよ!
1995年の作品。2012年5月発行。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
森の女王はたいへんズルイオンナですが、人間基準なのでしょうがないです。女王だもん。
森の描写、岩山、そして竈の熱気が美しいです。 -
マキリップが仕掛けた詩的な迷路を堪能しました。
これってラブストーリーだったのかしらん。
パトリシア・A.マキリップの作品
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