ポオ小説全集 1 (創元推理文庫 522-1)

制作 : 阿部 知二 
  • 東京創元社
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レビュー : 31
  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488522018

感想・レビュー・書評

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  • 「ベレニス」「モレラ」「アッシャー家の崩壊」が好き。

  • 怪奇・幻想・SF・ユーモア、といろんなテイストの短編集が集められた第一巻。意外と「アッシャー家の崩壊」も「ウィリアム・ウィルソン」も初読でした。
    やはり「アッシャー家の崩壊」は凄いなあ。タイトルでラストがどうなるかは分かっているのに、それでもあのシーンのインパクトは凄絶でした。
    「モレラ」も好きだなあ。王道的な怪奇幻想小説。

  • 『壜のなかの手記』
    壜の中に残された手記。嵐の夜に漂流した船。船員たちが見つけた難破船。難破船の乾板に浮かぶ光る人影。

    『ベニレス』
    病気にかかった従姉妹であるベニレスと結婚した男。彼女の死後に彼女の歯を奪うが・・・・。

    『モレラ』
    同じ学問に興味を持つモレラと結婚した男。モレラの知識に恐れを抱く男。モレラの死。モレラが転生した娘の死。

    『ハンス・プファルの無類の冒険』
    3人の債権者を爆殺し気球にのって消えたハンシ・プファル氏。5年後町の上空にあらわれ気球から落とされた彼の手記。月で出会った小人たち。

    『約束ごと』
    メントーニ公爵の息子を助けた「見知らぬ男」。彼をのせたゴンドラの舵を取る男。「見知らぬ男」の死と公爵夫人の末路。

    『ボンボン』
    哲学者にして料理店経営者のボンボン氏。哲学者としては個性的で評価も高いボンボン氏。彼の前にあらわれた悪魔。ボンボン氏と契約を結ぼうとする悪魔との哲学論争。

    『影』
    プトレマイオスという小さな町でゾライオスという男の死体と共に一夜を過ごす7人の男たちにせまる影。

    『ペスト王』
    エドワード三世の治世。港町に上陸したレッグスとターポリンの二人の船乗り。酒場での食い逃げ葬儀屋の地下室に逃げ込んだはずが見知らぬ男女が。「ペスト王」と名乗る男とそれぞれ病気の名前を持つ男女。

    『息の喪失』
    妻を罵ろうとしたとき息を失ってしまった男。乗り合い馬車に乗るが息をしていないことから死体として捨てられる。病院での解剖、処刑上での絞首刑、埋葬された墓地での復活

    『名士の群れ』
    鼻理学を納める男。見事な花に1000ポンドの値段をつけられ町の名士から人気者になるが・・。

    『オムレット公爵』
    女王から贈られた小鳥を料理されたショックで死んだオムレット公爵。死後の悪魔とのカード勝負。

    『四獣一体』
    過去のシリアの都アンティオキアにやってきた主人公たちがみた光景。

    『エルサレムの物語』
    エルサレムの供物徴収係の3人の男たち。ローマの政治家ポンペイウスから配られる供物の肉の秘密。

    『メッツェルの将棋指し』
    不思議なからくり人形メッツェルの将棋指しの構造についての研究。

    『メッツェンガーシュタイン』
    メッツェンガーシュタイン家とベルリフッツリング家の対立。メッツェンガーシュタイン家の若き党首フレデリックがみたタペストリーの馬の動き。ベルリフッツリング家の馬小屋が火事にあった日に捕まったタペストリーの馬にそっくりな謎の馬。

    『リジイア』
    美しい妻リジーア。死の前に「死を克服する」と言い残す。再婚した妻ロウィーナ。彼女の死の瞬間に垣間見たリジーアの姿。

    『鐘楼の悪魔』
    時間に正確な生活を送るオランダの村ナンジカシラ。すべての時計の源になる村の中心の鐘楼に突然住み着いた悪魔。気ままに鐘を打ち鳴らし村人の生活を乱す。

    『使いきった男』
    戦争の英雄ジョンA・B・C・スミス将軍。誰に聞いてもいい評判しか聞こえてこない彼の体に隠された秘密。

    『アッシャー家の崩壊』
    沼地に立つアッシャー家。友人であるロデリック・アッシャーを訪ねた男。ロデリックの変貌に驚く男。ロデリックの妹マデリン姫の病。死んだマデリン姫。生きかえったマデリン姫と沼地に沈むアッシャー家。

    『ウィリアム・ウィルソン』
    自分とそっくりな同姓同名の男ウィリアム・ウィルソンに悩まされる男。学校時代の対立から社会人になってからも彼の影に付きまとわれついにウィリアム・ウィルソンを殺害してしまう。

    『実業家』
    幼いころに乳母に頭を叩きつけられ額に瘤を作った男。自分の才能を信じ次々と事業を起こしていく。

    『』

  • 推理小説の始祖として有名なポーの全集です。
    本書では主としてポーの書いた怪奇、不条理小説を扱っています。
    怪奇で幻想的な中に狂気も見える、そんな話が集められています。

  • ポオ氏の全集第1巻。

    冒険あり、ミステリーあり、ホラーあり、さすがだなと大変感心しました。

    描写の仕方が説明調が長ったらしいようにも思えたが、
    (訳のせいかもしれないけれど)
    それがポオさんのスタイルなのかなと考えると、
    読んでいくうちにさほど気にならなくなった。

    「ハンス・プファアルの無頼の冒険」「使いきった男」が特におもしろかった。

  • ちょっと好き嫌いが明確に
    分かれてしまう本でしょう。
    なぜならば文章が推理小説のそれとは
    がらりと変わってしまうからです。

    それでも面白い作品は
    きちんとあったりします。
    中には恐怖小説も。
    「ウィリアム・ウィルソン」なんかは
    結構怖いかと思いますよ。

    と、言うかこういう人、身近にいませんか?
    なので余計怖いんですよね。

    有名なカラクリをとく作品も
    ありますし、悪くはないのですが…
    癖が強いです。

  • ポオの全小説作品を四分冊で――その1。
    意外にもクスッと笑える小咄が多いことに驚き。
    でも「アッシャー家の崩壊」に先立つゴシック小説、
    「ベレニス」「モレラ」が不気味でナイス。

  • この本に収められている『ベレニス』を読んで、
    久しぶりに本を読んで悪寒走った。

    江戸川乱歩の『芋虫』の、ねっとり、じっとりした気持ち悪さと違い、
    ぞくっとする気持ち悪さを持った作品だと感じた。

    他の作品にも独特の雰囲気を感じた。
    ただ終わり方がよく似ている、というか
    ある程度読めてしまったのが少し残念だった。

  •  短編小説とはいうものの随分と読み終えるのに時間がかかった。全体として受けた印象は、やはり悪趣味だなぁと言うところだろうか。「ハンス・プファアルの無類の冒険」「メルツェルの将棋差し」といった科学的というか、何かを解き明かすような感じの作品は、あまり悪趣味でなく非常に読みやすかった。この小説集の中にはいろいろな作品があったけれど、なんだか終わり方がパターン化しているようにも感じた。これが、解説にある「完璧すぎる点」という物から来るものなのだろうか。江戸川乱歩は、このポオにちなんでそのペンネームを付けているのだろうが、作風として似ている点は悪趣味な所ぐらいじゃないのかな、とも感じた。

  • 表紙の装丁は好きだけど、文字が詰まっていてちょっと読みにくい。

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