ラヴクラフト全集 (2) (創元推理文庫 (523‐2))

制作 : 宇野 利泰 
  • 東京創元社
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本棚登録 : 887
レビュー : 53
  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488523022

作品紹介・あらすじ

宇宙的恐怖にみちた暗黒世界への鍵ともいうべき作品「クトゥルフの呼び声」「エーリッヒ・ツァンの音楽」魔神の秘密を知った青年を襲う恐るべき出来事を描いた傑作長編「チャールズ・ウォードの奇怪な事件」を収録。

収録作品
「クトゥルフの呼び声」 「エーリッヒ・ツァンの音楽」 「チャールズ・ウォードの奇怪な事件」

感想・レビュー・書評

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  • 独特な世界観を持つ怪奇小説家、ラヴクラフト全集の第2巻です。
    短編が多い中、長編「チャールズ・ウォードの奇怪な事件」を収録しています。
    じっくりと狂気が語られ、読者を暗い深淵へ導きます。
    ラヴクラフトを楽しむためには、逞しい想像・妄想力が欲しいものです。
    第3巻にも期待します。

  • ン十年ぶりの再読。

    やはり「クトゥルフの呼び声」は圧巻。
    クトゥルフ登場シーンは何度読んでも興奮してしまう。
    好きなラブクラフト作品は?の質問に常に答えていた「エーリッヒ・ツァンの音楽」は記憶していた物語とは全く違っていたことに驚く。
    悩める音楽家が禁断の音楽に手を出し、とんでもないことが巻き起こる的な話だと思い込んでいたのだが、誰の何の作品と勘違いしていたんだろう??

  •  ふんぐるいふんぐるい。

     「クトゥルフの呼び声」「エーリッヒ・ツァンの音楽」「チャールズ・ウォードの奇怪な事件」の三本。チャールズのはそこそこ長め。クトゥルフ関係は呼び声だけ。でもチャールズ~のなかにヨグ・ソトトって神様は出てくるんだよな。ヨグ=ソトースと同一なのかしらね。
     呼び声も奇怪な事件もどっちも、手に入れた資料をもとに研究を進めていく、みたいなそんな展開。真実に近づくほど狂っていくパターン。奇怪な事件のほうさ、お医者様、ウィレット医師、そこそこご高齢だとは思うんだけど、めちゃくちゃ行動力と勇気あるな。最後、普通の精神力をもったひとだったら、あの地下の地下を探索するなんてできないと思うよ。じーさん、すげーわ。最終的に病院に閉じ込められてたはずのチャールズ(と思われていたもの)は失踪したんじゃなくて、じーさんに祓われた、ってことだよね。チャールズも、秘術のほうまで手を出さなくて、普通に歴史的事実だけ追いかけて研究しとけばよかったのにね。なんで自分でも実践しようと思っちゃうかなぁ。
     抜粋、「クトゥルフの呼び声」より。


    要するにぼくは、宇宙が恐怖を楯に守りぬこうとする秘密を知ってしまったのだ。


     宇宙の意思を感じる……

  • ラブクラフトが安定したホラー風味ファンタジーの書き手だというのは納得したが
    なぜクトゥルフ神話になり得たのは理解できないのは
    やはりホラーがさっぱりわからないからか文化の違いか
    本当に日本人というか英語とその文化圏にないひとが
    ラブクラフトのそうぞうするホラーというのを理解しているのだろうか
    ホラーに理解はいらないのかもしれないが

  •  1に引き続き、正体不明のものを正体不明のままで恐ろしさをかき立てる描写を楽しむコズミック・ホラー。TRPGでおなじみの神話異性物や展開により、あれの元ネタはこれなのかという風に眺められた。秋の夜のお供に良い一冊。

  • 古風で回りくどい文体に辟易しながらも、
    読了。

  • 元となった「ラヴクラフト傑作集2」は、
    ボロボロになるまで読み込んでいました。
    なのでこの本は再読の再読。
    ・クトゥルフの呼び声
    大伯父の残したものを調べることで、
    知ってしまった宇宙からきた恐怖の神々の存在。
    未知なる名状しがたきものから追われる恐怖!
    ・エーリッヒ・ツァンの音楽
    禁断の曲を奏でたことの悲劇か?
    それとも、その演奏を未知なるものに愛でられたのか?
    ・チャールズ・ウォードの奇怪な事件
    不可思議なる先祖を調べることにより、
    後戻りできない運命となる青年と、救おうとする医師。
    クライマックスの対決は息をのむ!

    作者の創造力が毒々しく花開く作品集です。
    風景や人物の描写の素晴らしさの中に潜む、恐怖。
    じわじわと忍び寄ってくるけど、読むのがやめられない!

  • ・クトゥルフの呼び声
     これに出てくるクトゥルフという単語から、クトゥルフ神話と呼ばれるようになったらしい。地球規模で複数の人間に似たような恐怖の夢を見させることができる存在。それが海底のル・リエーの家で眠っていると。なかなか壮大なスケールの恐怖感がよい。

    ・エーリッヒ・ツァンの音楽
     呪いの旋律とでもいうべき音楽を奏でるエーリッヒ。実はその旋律で魔物と闘っていたのだろうか。短いながらも印象深い話。

    ・チャールズ・ウォードの奇怪な事件
     ネクロマンサーが一般社会に暮らしていたらどうなるか、という話。長い割にはインパクトがなかった。魔術師対決が見られるとは思っていなかった。そこだけが目が覚める思いがした。

  • 総じて1巻より読みやすくインパクトも強い。
    長さ的にもタイトル的にも、重要な巻なのだろう。

  • TRPGで有名らしい「クトゥルーの呼び声」を筆頭に収録。

    他の巻に比べ、怪異に直接対峙している(というか、対峙している描写が比較的正気のまま書かれている?)作品が多いのが特徴。幻想的な雰囲気を楽しめる「エーリッヒ・ツアンの音楽」がこの間の中ではお勧めか。

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