ラヴクラフト全集7 (創元推理文庫)

制作 : 大瀧 啓裕 
  • 東京創元社
3.47
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本棚登録 : 386
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488523077

作品紹介・あらすじ

栄華をきわめた都市の誕生から滅亡までを描く「サルナスの滅亡」、過去を探し求める男の遍歴「イラノンの探求」など13編、さらに巻末には初期作品5編、またラヴクラフトが書簡に書きとめた夢を抜粋した「夢書簡」を収録。

収録作品
「サルナスの滅亡」 「イラノンの探求」 「木」 「北極星」 「月の湿原」 「緑の草原」 「眠りの神」 「あの男」 「忌み嫌われる家」 「霊廟」 「ファラオとともに幽閉されて」 「恐ろしい老人」 「霧の高みの不思議な家」

感想・レビュー・書評

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  • 文庫版全集の完結巻。ここまで到達するのにずいぶんと
    かかったが、とりあえず完結してもらえたことに多謝。訳者
    あとがきにもあるように、職業翻訳家の仕事環境がどんどん
    悪くなってきていることに不安がよぎる。活字中毒患者と
    しては寂しい限りだ。出版社には頑張っていただきたい。
     さて肝心の本の内容だが、ラヴクラフトという作家に
    ついてこの7巻を読んで思ったことがある。前にも書いた
    ことだが、ラヴクラフトという作家は決して文章を書く
    才能にあふれていたわけではないだろう。原文を読んだ
    こともないし、英語の文章の善し悪しがわかるわけでは
    ないのだが、翻訳家の苦労を読むにつれ、そんな気がする。
    それでもなお彼の作品に魅力があるのは、彼の見ていた夢の
    力に負う物が多いのではないだろうか。見た夢の内容を
    描いた書簡などを見るとどうしてもそんな気がしてしまう。
    小説として形を整えた文章よりも、単に夢の素描である文章
    の方が生々しく輝いている、そんな気がするのだ。そこには
    夢を見ることの多い私の、そうであって欲しいという願望も
    含まれてはいるのだが。

  •  最終巻。

     六巻までに入れられなかった短編集と短い初期作品集と、夢の内容をつづった書簡と途中で終わってる断片。どれも短いのでちまちまと。一番クトゥルフ感は薄かったかなぁ。「恐ろしい老人」と「霧の高みの不思議な家」はクトゥルフ。
     「霊廟」と初期作品集のなかの「洞窟の獣」「通り」が面白かったです。

  • サルナスの滅亡★3
     奢れるものも久しからず…サルナスという都市が、例の海洋人種を滅ぼし発展したが、仕返しされた。

    イラノンの探求★3
     イラノンだけ時間の流れが違ってたんだね。理想都市アイラ…姶良を想起しちゃう。

    木★3
     芸術家とその作品を失わせた嵐は、宇宙的な何かが引き起こしたものなのだろうか?

    北極星★2
     見張りの役目を睡魔に負けて疎かにし、故郷が滅びた夢を見たようだ。

    月の湿原★3
     何かが湿地の古代都市を封印しているのだとしたら、干拓計画を立てただけで実行を未然に防ぐとはすごい知覚力。

    緑の草原★2
     話の流れはあまり頭に入ってこず、ただただ、孤独感や疎外感を感じた。

    眠りの神★2
     精神病の男の話。彫像を友人だと思い込んでいる。

    あの男★2
     ニューヨークすら魔の都市に。

    忌み嫌われる家★3
     fallout4で出て来る「光りし者」はこれが元ネタだろうか?そう考えたら面白く読めた。

    霊廟★3
     ただの狂人なのか、本当に霊的な出来事があったのか。

    ファラオとともに幽閉されて★1
     くよくよした主人公だ。結局生きてて何もされてないのに。

    恐ろしい老人★2
     魔法使いの爺さんだったのね。

    霧の高みの不思議な家★2
     やっぱり、あんまり大したことは起きないね。

  • 短編小説や夢書簡、作品の断片なども収められた一冊。
    お気に入りは「夢書簡」。文字通り書簡に書き留められた夢の話。しかしこの夢……嫌だなあ。こんなん見たくない。けれどもこれらが作品のもとになってるんだなあ、と思えば……いや、でもやっぱりこんな夢を見たらうなされそうです。

  • ギリシャとかが舞台の話はとっつきづらかった
    近代の話のやつは面白い
    「あの男」は雰囲気が良かった
    「忌み嫌われる家」で硫酸ぶちこんで始末するのがウケた。
    伯父さんが取り込まれるあたりは怖かった。
    初期作品は拙いと解説されているが、個人的にはむしろ読みやすくてよかった

  • 第7巻。
    短篇の他にラヴクラフトの書簡から、夢について書かれた部分と、資料として断片を収録。
    『断片』は資料というより、小説のあらすじやワンシーンのメモに近いので、寧ろ書簡を資料とした方が良かったような……。
    ただ、この書簡も、シュールな小説作品みたいで面白いんだよなぁ。

  • ■ サルナスの滅亡
    ■ イラノンの探求
    ■ 木
    ■ 北極星
    ■ 月の湿原
    ■ 緑の草原
    ■ 眠りの神
    ■ あの男
    ■ 忌み嫌われる家
    ■ 霊廟
    ■ ファラオとともに幽閉されて
    ■ 恐ろしい老人
    ■ 霧の高みの不思議な家
    ■ 初期作品 … 洞窟の獣/錬金術師/ファン・ロメロの変容/通り/詩と神々

    【夢書簡】
    【資料:断片】  アザトース/末裔/ 本

  • 短編でかつ全体的に小粒な感じのものが多く、お話としては他の同系統の傑作が多々あるだけに資料的な価値はあるかもしれないけど物足りない…そんな感じでした。

  • インスマンス面 たまに見るね。(笑)

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