ラヴクラフト全集〈別巻 下〉 (創元推理文庫) (創元推理文庫 F ラ 1-9)
- 東京創元社 (2007年12月12日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (396ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488523091
作品紹介・あらすじ
ラヴクラフトが添削や共作を手がけた作品を、執筆年代順に別巻2冊に収録。
感想・レビュー・書評
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上巻に引き続きラヴクラフトによる添削、代作、共作が収録されている。作品は執筆年代順に収録されており時間が経過するにつれてラヴクラフト色が薄くなっていくような気がした。ラヴクラフトにしては珍しくディストピアSFも収録されておりそこそこ楽しめた。
ラヴクラフトの文章は読みにくいとの批判をよく耳にするが、これは我々が小説を読むやり方にも原因があると思われる。現代はあらゆる行為が昭和時代の1.2倍速で進むため、小説も必然的に読み飛ばし、流し読みにならざるを得ない。不気味な雰囲気を醸し出すためには時間をかけて読む必要がある。映画も小説もゆっくり鑑賞しなければ楽しめないものはがあることを肝に銘ずるべきだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
別巻の下。
上と同じく、ラヴクラフトがリライトした作品を収録。また、各作品と著者についての解説も下巻に纏められている。
好みもあるので一概には言えないが、全体的に下巻収録の短編の方が面白かったように思う。 -
別巻下の読みどころ
神話色の強い『永劫より』
『ラヴクラフト全集』の読みどころ
1930年代のパルプフィクション・ホラーの中から生まれ、みじかい活動期間でありながら、多数のフォロワーを今なお生み出しつづけている。
ラヴクラフトの面白さを、ぜひ知ってもらいたく選びました。
今すぐにでも彼の小説のガジェットを使って彼のフォロワーとなることができるのも、ハマリこめる理由の一つ。
初心者には特に、短編かつラヴクラフトらしい『ダゴン』がオススメ。 -
これで、ラヴクラフト全集は、終了です。
途中から(たしか2巻から)、編集方針が変わったりして、若干、全体を見まわしたときに、まとまりが悪いところもあるのですが。まあ、いいか、マニアではないので(笑)
えーと、この別巻は、上下巻ということで、2巻続けて読んでいたのですが、ちょっとつらかったです。
ホラーって、ちょこちょこと短編を読む分には嫌いではないのですが、こう同じトーンの話が連続で続くとねぇ。ということで、下巻は、かなりいい加減なとばし読みでした。