M・R・ジェイムズ怪談全集 2 (創元推理文庫 F シ 2-3)

M.R.ジェイムズ 紀田順一郎

• 東京創元社 (2001年11月1日発売)

感想・レビュー・書評

[るねさんの感想 · 2020年10月10日]

近代英国怪奇小説の三巨匠の一人、ジェイムズの怪談全集（分冊の第2巻）。
創元版の2冊が、著者存命中（1931）に出版された1冊版全集を新たに訳したもので、第2巻は後期の短編集『痩せこけた幽霊』『猟奇への戒め』の2冊に、拾遺編、そして原本に未収録のもの、後に遺稿が発見されたもの等6編らが収録されている。

〈1〉に収録された作品と比較すると、後年の作品であること、さらに未定稿だったもの等が混じっているためかやや散漫だったり、あるいはわかり難かったり辻褄が合わないような印象の作品もある。その一方で、〈1〉の作品群とは違った作家ジェイムズの顔が垣間見えるような作品もあって、その点は興味深い。

詳しくはこちらに。
https://rene-tennis.blog.ss-blog.jp/2020-10-10

[tocaさんの感想 · 2014年1月9日]

M.R.ジェイムズ怪談全集の第2巻。
1巻の作風を踏襲し、収録されているのはどれも正統派の英国怪奇小説。
『呪われた人形の家』『丘からの眺め』が面白かった。
1巻、2巻共に収録されているしょうさいな解説は必読。

[tukattyanさんの感想 · 2011年9月15日]

眠れぬ夜には恐怖を心ゆくまでお愉しみあれ。