アーカム計画 (創元推理文庫)

制作 : 大瀧 啓裕 
  • 東京創元社
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本棚登録 : 95
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488531027

感想・レビュー・書評

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  • ロバート・ブロックによる世界滅亡ストーリーで、ラヴクラフトの小説は創作ではなく、実際に起きたこと、会ったことを書き記し、人類に警告するためのものであった…というもの。ラヴクラフト原作の小説全てを底本とし、様々なオマージュが散りばめられている。従って、原典を読んでいないと面白さが半減してしまうだろう。

  • タイトル通りのH.P.ラブクラフト物。二次創作だからと期待しなかったが、面白い。

    ラブクラフト狂の登場人物の周りで起こる様々な事件は、実は海底に眠るクトゥルーの復活と関与していたという、ラブクラフトの世界どっぷりなのだけど、兎にも角にも、ラブクラフト作品にまつわる薀蓄が散りばめられているので、少しでも作品を読んでいる人は、そこでがっちり掴まれてしまう事まちがいなし。

    その薀蓄も、深すぎずなので、多少鼻につくところはあれ、ハリウッド映画のごとくの展開で、気にならずに読み切ることが出来る。

    ただし、本家ラブクラフトやクライヴ・バーカーのように、不思議な情景を描かせるようなところはなく、理解しやすいもののちょっと物足りなかったかな。異形も出てこないし。

    あとがきによると、ラブクラフトとの文通から作家を目指した作者だそうで、様々な作品を楽しみながら解釈しているところが感じさせられ、さらにオリジナルストーリーも力強くて非常に面白かった。

    でもまあ、これを読む人はまず創元の「ラブクラフト全集1」「同2」の2冊は先に読んでおく必要がある。

  • これほど評価がはっきりしてる作品は珍しい。一部は傑作だけど、二・三部はつまらんすぎる。一部は主人公の恐怖が伝わってくる怪奇譚やクトゥルフ入門としても秀逸だが、二・三部は全く感情移入できず状況の説明が続く旅行ガイドみたいに退屈だった。

  • ある程度クトゥルーに馴染んでから読んだ方がより深く戦慄できて楽しめるだろう。少なくとも元ネタの小説は読んでおくことをおすすめする。
    HPLへの愛が一杯の一冊だが、3.11後に読み返した時に受けた衝撃はそれまでとは桁が違った。SAN値チェックでファンブルを出したような感触を味わった。
    金環日食・金星の太陽面通過と、星辰が正しい位置に着きつつある・・・(この一文はジョークです)

  • キースとウェイヴァリーが好きだったんですが、まさかの一部であっけなく退場…。
    すごーく絶望的なラストでした…。

  • 現行のクトゥルフ神話体系はオーガスト・ダーレスによって作られたものであるというのが一般的な考えです。
    例えば、旧神が旧支配者を封印しれていたり、旧支配者たちに四大元素の属性が付与されたり。そういった昨今のクトゥルフ神話の設定の多くはダーレスによって作られています。
    なので、現在巷に溢れているクトゥルフ神話の多くはラブグラフトを起源してダーレスによって拡大されたものであると言えます。

    それに対し本著はラブクラフトの著作をベースに作られています。
    ラブクラフトの様々な物語の断片を集約し、それらの内に蒙昧に仄めかされた設定を駆使し、最終的に一つにまとめあげています。
    なので本著を一言で形容するならば、クトゥルフの集大成というよりはラブクラフトの集大成というのが正しいでしょう。

    世に溢れるダーレス的クトゥルフ神話とは趣きの異なる、ラブクラフト然としたクトゥルフでした。

    結末的にはクトゥルフエンド。ハッピーエンドとかバッドエンドじゃなくて、クトゥルフエンド。こういうとこもラブクラフトっぽいです。

  • 題名でわかる通りクトゥルー神話。
    ロバート・ブロックというとその中心人物ということになるでしょうか。

  • もっとHPLの小説を読んでからこれを読めば面白いと思う。

  • お互いの作品内で殺しあうほど仲がいいラブやんの盟友、ロバート・ブロックによるクトゥルフ神話の集大成。

    3部構成でそれぞれ
    ・骨董屋から「ピックマンの絵」を買ったことがきっかけで次々人が死ぬ
    ・邪神教団の暗躍と、人類側の対抗組織の戦い
    ・邪神が消滅した近未来
    といった感じ。

    各章に小ネタが散りばめられてるので、それっぽい単語を見るだけで喜べちゃうクトゥルフ脳患者も大満足の出来。文体が読みやすいのでクトゥルフ初見の人でも楽しめるんじゃないかと・・多分。

  • ブロック自身のラヴクラフトへの愛が詰まった一冊。
    小説としては、少々強引な展開がありはするもののラヴクラフトファンなら必ずニヤリとしてしまう。
    クトゥルフ神話好きさんは是非一度読んでおくのをオススメします!損はしませんから!

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