木でできた海 (創元推理文庫)

制作 : 市田 泉 
  • 東京創元社
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本棚登録 : 109
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488547134

感想・レビュー・書評

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  • SF? ダークファンタジー? ジャンル分けができない小説。最初はホラーかと思いましたが、とてもドラマティックな展開で、主人公のお話は完結しているのかもしれませんが、神の計画はまだ完成していない、という感じの締め方でした。壮大な話で、これを1冊でまとめるには倍くらいのエピソードが必要なのかもしれませんが、しかし、すごく絶望的な状況の中で、人生讃歌と言うか、人生を肯定できる清々しくてほろりとくる場面やウィットに飛んだ言い回しがたくさん出てきて、その魅力を損なわない翻訳も素晴らしいと思いました。勢いで一気読みできる魅力を持った作品。なんとなく、スティーブ・エリクソンが好きな人も好きそうだと思いました。

  • ありふれた田舎町。
    いかにもアメリカ的にぼやく中年男。
    なにも起こりそうにないのに、当然のようにありえないことが起こります。
    時間軸が交錯し、神の御業と宇宙人の陰謀、死者が蘇り、人生は廻り巡る。
    過去の自分と対峙して、その時々の自分を許し懐かしむ『老い』をファンタジックに描いた小説です。

  • 楽しむポイントがいまいち理解できなかった。

    つまらない訳ではないケド、おもしろい訳でもない。
    SFって、多くは推理小説だよね。

  • 読み終わっても、結局なんだかよく分からなかったんだけど(・・・)、若い自分との会話とか、すでに亡くなった父親とのシーンは良いなあ。

  • いやぁ、参った。
    面白いものを書く作家さんだなぁ。
    すべり出し、設定はミステリーだと思ったが、
    それは大きな間違い。
    まるでディックの様な世界が待ち受けている。
    主人公フラニー・マケイブもイイ感じのキャラ。
    タイムパラドックスが破錠しているような気がするのもご愛嬌?

  • 『蜂の巣にキス』『薪の結婚』と、最近の作品にはちょっとがっかりしてたけど、これで久々にキャロル熱復活。

  •  警察署長であるフラニーの目の前で死んだ三本脚の犬。
     その犬を埋葬したあとから不可解なことが起こり始める。埋めたはずの犬は戻ってきて、謎の男が使命を携えて彼の前に現れる。

     ファンタジーだけど、SF的な要素も大きい。が、キャロルは既存のルールをいともたやすく飛び越えてしまう。
     フラニーは、問題解決のために時空を超えて走り続けるのだが、彼を突き動かしているのは家族への愛で、そのシンプルさはとても心地よいものだった。
     そう、物語は複雑だけど、このフラニーの率直さが物語世界の芯となっていることで読み手をしっかりと導いている。
     
     フラニーの選択には、思わず落涙してしまった。
     よもや、キャロル作品で泣く日がやってこようとは…。

     裏に「鬼才の新たな傑作」とあるが、決して大げさでなく、その通りだと思う。

  • 久しぶりに読んだジョナサン・キャロル。相変わらずのシュールな展開に、楽しみながらも振り回された。クレインズ・ビュー三部作の中では「蜂の巣にキス」よりもこっちに魅かれる。犬の名前をはじめ、ユーモアが秀逸なこともあるが、話が明快に終わらないところが、あとを引く読後感を味あわせてくれる。「薪の結婚」も読むとしよう。

  • なんかわけわかんなかった

  • 「蜂の巣にキス」「薪の結婚」に続く同じ町クレインズ・ビューの警察署長フラニー・マケイブ。
    もとは札付きの不良だったが、今は再婚した妻マグダと連れ子の娘と幸せに暮らしていたがある日…
    目の前で死んだ三本脚の犬オールド・ヴァーチューを森に埋めた後、なぜか舞い戻ってくる。
    いつもケンカしていた夫婦が忽然と消える。
    変死した女子学生…
    極彩色の美しい羽根が、不思議なことの起こる現場には残されていた。
    何が起きているのか?
    時空を越える?思いがけない展開に。
    木でできた海とは?
    スケールが大きいが、ええと…こんなの、あり?
    この作者に馴染んでからでないと、この作品からはちょっと。
    著者は1980年デビュー。2001年の作品、2008年4月翻訳発行。

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