魔法使いの王国 (創元推理文庫)

  • 東京創元社
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本棚登録 : 131
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488568047

作品紹介・あらすじ

ホヤ・ド・アレナ国は、有力貴族の反乱、異種族であるインビエルノの脅威と、内憂外患をかかえていた。インビエルノの狙いは、女王エリサ自らが彼らの都に赴くこと。そのための人質として愛する近衛司令官のヘクトールが連れ去られてしまった。エリサは信頼する仲間とともに後を追う。神に選ばれしものエリサは、愛する人を取り戻すことができるのか? ゴッドストーンを帯びた若き女王の運命を描く、異世界ファンタジー三部作完結。訳者あとがき=杉田七重

感想・レビュー・書評

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  • 主要キャラクタの二人以外殆ど設定を忘れ去っていたけれど、あまり問題なく読めた。
    ロマンスと主人公の成長、苦悩、友情、別れ…とお約束てんこ盛り。その分色々と散漫だったり駆け足だったりした感も。
    それほど小難しい設定ではないので、この手の小説はちょっとって思っている女性に入門編としてオススメしたい。
    個人的にはシリーズ1作目が一番好き。

  • 三部作、完結。
    なんと苦しく辛い過酷な長い旅路だったこと。
    だけど。
    ハッピーエンドを向かえてもまだ続く長い人生に、まだまだ待ち構えている様々なことに、凛として立ち向かうエリサが目に浮かぶようで、これはこれでなんだかうれしい。

  • 三部作の完結編。
    最後の最後までハラハラしたけど、ハッピーエンドで何よりだ。
    ファンタジー物には良くある言い方だが、主人公エリサの成長物語でもあるわけで、ゴッドストーンが役割を終えた後こそが正念場。そういう意味では、もっとその後にページを割いても良かったかな、と贅沢なことも考える。
    何にせよ、何度も読み返したくなる爽快な物語として完結してくれたことが嬉しい。楽しく、娯楽に満ちた、良質なファンタジーだ。

  • 長い3部作だったけれど、主人公のエリサ女王は3作通して比喩じゃなく文字通り苛烈な旅をずっとし続けた印象です。ゴッドストーンが取れたことに寂しさや心配もありましたが、ゴッド・ストーンに振り回された運命を乗り越えられたエリサの力強さを感じました。そして政略結婚でもストームは幸せになれそうな予感ひしひし。エリサも人が大きく変わりましたが、ストームも相当変わったのではないでしょうか。

  • 結末が知りたくて最初に結末読んじゃいました。

    じっくり読み返したいと思います!

    ヘクトール目線の語りがあるのが新鮮だったかな。インビエルノとの戦いの決着もちゃんとつきます。

    またまた苛酷な状況下、歯を食い縛り前進し続けるエリサ、
    前作と比べるとそんなにドキドキハラハラはしないものの、この世界観にどっぷりはまれて幸せです。

    最後まで読んだら、また一冊目から
    読み返したいシリーズです。

  • ホヤ人とインビエルノのハーフである少女が登場し、宿敵との和解とホヤ国の内戦終結がメインとなる三巻。再会したエリサとヘクトールが、ずっとイチャイチャしているのが楽しい。神の石を帯びる者としての使命を果たし、同時に今までエリサが成し遂げてきたことが、エリサ自身の力であったことが判明する。ただ、オアシスを救うことが使命なら、神の石や予言がエリサをザフィラの源へ導いたことに説明がつかないのが消化不良。

    エリサの冒険とインビエルノとの戦いを描いたシリーズだが、二国の仲立ちをするストームのキャラが魅力的で、エリサとストームが恋人になれば良かったのにと少なからず思った。とはいえ、無事に内戦を鎮め、ヘクトールと結婚して大団円で終わるラストはディズニーの映画のようでとても良かった。

    「あらすじ覚え書き」
    連れ去られたヘクトールを取り戻すべく、インビエルノの都ウンブラ・デウスを目指して旅するエリサ達一行。インビエルノの王族であるデシレガスと交渉したエリサは、彼らが神の石を帯びる者を生け贄にザフィラの力を吸い上げていることを知る。敵の罠に落ち、生け贄にされかけたエリサは、神の石を使って都にある火山を爆発させる。

    ウンブラ・デウスの力の源は枯れかけていた。デシレガスと対等に交渉するため、コスメとアロディアを説得したエリサはホヤ帝国の女帝となり、自分の知る力の源の場所を教えることを餌にインビエルノと平和条約を結ぶ。ホヤ国へ帰る途中、エリサは取り憑かれたように砂地を掘り返す。埋もれていたオアシスを発見したエリサのヘソから神の石が外れたことで、それがエリサの使命であったことが判明する。

  • へそに埋まっているゴッドストーンが力の源。国王になった国を救うために主人公が奮闘する話。賢くて優しい主人公なのでイライラするということはないのでサクッと楽しめました。
    (へそっていうポジションが真剣な場面でもちょっと笑えてしまった。。)

  • 三部作の完結編。エリサとヘクトール、マーラとベレンがうまくいくところが読みたくて頑張って読みました。最後までハラハラさせられましたが、最後の幸せな二人を見れてほっとしました。後日譚も読みたいのですが、書く予定はないのでしょうか。
    イレーナシリーズもなかなか読み応えがありましたが、こちらもかなりボリュームがありました。終わってしまうのがさみしいです。

  • 三部作の第三部

    ティーンズこじらせてたエリサが女王になった
    内戦はぱっぱと片付けちゃった印象

  • 三部作通して面白かったです。王道でありつつもスピード感があって、キャラも個性に溢れていて魅力的でした。エリサの成長が著しくて素晴らしい。あまりに激動の人生過ぎて、燃え尽き症候群にでもならないかなと心配しましたが、問題を自ら見つけ、走り出す力に溢れていて安心しました。

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