ダークホルムの闇の君 (創元推理文庫 F シ 4-3)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488572037

感想・レビュー・書評

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  • 読んでいて、ダークの苦労が自分に重なってとても辛い(笑)。
    新しい生物を作り出す事を想像することで、現実をこなしていくところなんて、涙なしでは読めません。
    文学としては面白いけど、ファンタジーとしてはどうよ・・って思ってしまいます。

  • きみはむせび泣きながら庭をうろついてくれればいい
    どういう意味だ?生まれてこのかた、むせび泣いたことなんかないわい!
    金貨四十枚もらえるよ
    そうか

  • 物語の初めから沢山の個性的な登場人物が交錯するし、珍奇な動物たちもいっぱい出てきて、その姿を想像するのに忙しく、どのくらい読み進んだら慣れるのかと。主人公は誰?いずこの地?何事件?
    ま、魔法の国であることは間違いないけど。

    さて、
    魔法の国のある大学で開かれた「緊急事態委員会」高齢のケリーダ魔術師大学総長が議長。別の世界の資本家に観光業で搾取や浸食されているこの国を何とかしなければ滅びてしまうかもしれないという危機が描かれ「そこから救うのは誰か?」が議論され、その元凶の資本家チェズニー氏の事業、今年の観光行事の中心に働く「闇の君」をダークという魔術師に決めるのである。決めたのはお告げなるものによってなのであった。

    音やら色彩やら目まぐるしいのを透かせば何のことはない、「ある家族の物語」と言ってしまえばよい。そんな家族の世帯主(おとうさん)に難しい公の仕事が回ってきた。おかあさんが助けると思いきや、なにやら夫婦仲がおかしい。おとうさんんもその仕事中に怪我をしてしまう。さあ、たくさんいるきょうだいが協力するしかない。

    現実の世界も家族は個性と個性のぶつかりあい。愛しあい、もたれあい、ケンカし、事件事故が起これば助けあい、誤解して・・・。

    ストーリーがわかればおもしろい。音響効果満点の魔術的な情景と、想像を超える生き物の出現と、色彩の効果、流動の氾濫で進んでいく物語。冒険あり、格闘あり、謎解きもありで大団円を迎える。

    慣れていなかったので混とんとした思いで読んだが、途中から面白くなり、読み終わってまた、プロローグを読み直してみてやっと飲み込めた。そこに物語のヒントが沢山隠されていたこともわかる。

    本格的なファンタジーを読んだのはこれが初めてじゃないかと思う。わたしはファンタジーに向いてないのかと思っていたが、ちょっとはまりそうな気もして・・・。魔術的な物語の展開は好きなのである。

    *****​

    ​​なぜこのファンタジーを読んだかというと、昔読んだこの作者ダイアナ・ウィン・ジョーンズ『九年目の魔法』や『わたしが幽霊だった時』が面白くて忘れられなかったから。
    ​​

  • 魔法のある世界 地球からの旅行ツアーがその世界を破壊していくのを止めようとダークとその家族が力を合わせる。龍やグリフィンが出てきます。息子のブレイドの体験も面白い。児童書ですが大人も楽しめるジョーンならでは世界です。「グリフィンの年」はダークの妹のグリフィンが大学で学ぶ様子です こちらもひと騒動あり^^

  • べつの世界からの来訪者によって、リアルRPGの舞台と化した異世界で、契約に縛られながらも現状を打開しようとあがく異世界人と魔物とドラゴンの話。
    異邦人は現世界の人っぽいし、主人公は少年だけど、ライトノベルではない。
    とにかくグリフィンが可愛い。そして武器のモーニングスターを明けの明星と訳してあって笑った。

  • 前に図書館で借りた本
    面白かったので購入

    ファンタジーの世界に、現実世界からツアー客がやってきて、
    よくあるファンタジーの王道冒険を体験する、
    その裏側の話

    とある契約により現実世界の富豪が企画する
    ファンタジー冒険ツアーを体験させてやらねばならない
    ファンタジー世界の住人たち

    冒険のヒントを設置したり、山賊やモンスターを配置したり、
    魔王を倒す鍵となるアイテムを守護のドラゴンに配布したりと
    準備は大わらわ
    ツアーの企画によっては自分たちの住居を廃村に変え、自らもゾンビ役を演じたりと
    住人たちも大迷惑のこのツアーだが、成功させないことには契約違反で罰金がとられてしまう

    今年も渋々準備を進めるのだが、
    次々とハプニングが続出していき……

    冒険のラスボス、闇の君は無事にツアー冒険者に倒されることができるのだろうか

  • 最後のオチに,現代社会に対する強いアイロニーを感じる.それまでは,世界の構築につきあうことになるので,少々冗長に感じる.

  • 内容は好き
    この和訳苦手かもしれない...一息に情報詰め込まれすぎてて読みづらかった。

  • 設定がRPGだと聞いていたけれど、ちょっと違うかな・・・。でも面白かった。

    読み始めはいつものDWJと違う感想を持ちそうになったけど、
    読み進めるうちに最初から最後までDWJ節が満載だと気づいた。

    中盤のジャンブルな展開にやや付いていけず何度か迷子にもなったし、
    あれ?なんだかんだ長いけど気づけばあんまり話が展開してないじゃないか!
    と思うこともあったけど、怒涛の追い込み(“み○ず学苑”じゃないよ)で
    散らかっていた話が収束される独特の展開はクセになりそう。

    最後に明かされる登場人物の素性なんかもご都合主義と思うけど、
    結局そういうのもの全部ひっくるめてDWJなんだねー。
    そう思うとなんか許せる(笑)。

    ということで(どういうことだ)、もう一度トライ!

  • リアルでファンタジーRPGゲームごっこできるように、
    現地の人を何十年も無理矢理協力させてた悪い人に仕返し?する話。

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著者プロフィール

ダイアナ・ウィン・ジョーンズ(Diana Wynne Jones)
1934年8月16日 - 2011年3月26日
イギリスのファンタジー作家で、子ども向けの独創的なファンタジー小説を記す。代表作に『ハウルの動く城』『大魔法使いクレストマンシー』のシリーズがある。
2004年に『魔法使いハウルと火の悪魔』が宮崎駿監督・スタジオジブリ作品「ハウルの動く城」として映画化され、日本でも広く知られるに至る。

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