グリフィンの年 (創元推理文庫 F シ 4-4)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488572044

感想・レビュー・書評

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  • 『ダークホルムの闇の君』8年後「悪辣観光協会」退治してからの魔法の国、今度は大学学園の物語。

    『ダークホルムの闇の君』でおなじみになりましたグリフィンとは「胴は獅子で頭は鷲、翼と鉤爪のある前肢を持つ」西洋の紋章にみられる幻獣ということで、そもそもそこが意表をついてますね。大きさもライオンより大きそうな・・・。

    どうしてグリフィンがいるのかというと、魔法使いダークが趣味で実験研究、いくつかの卵からふ化させてグリフィンを生まれさせ、自分の子たちと兄弟姉妹にして育てました。そのグリフィン女の子エルダが主人公です。

    エルダが18歳になり魔術大学に入学、そこで新入生6人の仲間と出会う、学園騒動のドタバタ劇なのです。エルダたちは新入生6人は入学するのにまわりから反対されながら来たみたいだし、どうも大学経営も危ないらしい、先生たちもなんだか意地悪っぽく変なのです。

    魔法の国ですからとんでもない展開が待ってます。シュールっぽい破天荒な場面がいっぱい、しかし根本は人間世界に似たような皮肉が効いていて、それがなんとも素敵です。ファンタジーも慣れるとおもしろい、それともダイアナ・ウィン・ジョーンズのたぐいまれなる筆力のおかげなのかもしれません。

  • ダークホルムの闇の君の続編で、前編の8年後、思春期を迎えた少年少女の学園生活の話。
    学園ものだけあって前編と違い、物凄く狭い世界の話に感じられる。
    ストーリーは前編で一度完結してて、同じ世界とキャラクターのべつの話と言えなくもないけど、これだけ読むとちょっと薄っぺらいかな。文字数の割に。

  • 再読。定期的に読み返したくなる一冊。

  • 『ダークホルムの闇の君』続編。
    前作読んだのが2年ちょっと前かなぁ。
    相変わらず騒々しいグリフィンの末っ子エルダ(その下にまた妹と弟ができたのかな?)と、個性豊かなお仲間達の魔法大学ライフ。
    ブレイドや他のグリフィン兄姉は出てきたのだけど、人間の方のお姉さんはどうしてるんだろうと気になったり。
    それにしてもどこもかしこも一目惚ればかりだな!とつっこんだり。
    最終的に収拾がついて大団円になるのだけど、彼等のその後が更に気になります。もう新たに書かれることがないのはとても残念。
    ケリーダの庭仕事(笑)と3匹の猫の仕事っぷりはよかったなあ。

  • 長男次男(?)が成長してて密かに嬉しい。

  • ダークホルム二部作は、どちらも甲乙つけがたく素晴らしい。紛れもなく一級のファンタジーでありながら、同時に素敵な青春物語でもあるこの楽しさ!あり得ないのに懐かしいキャンパスライフは何度読んでも夢中になる。

  • 前作の『ダークホルムの闇の君』より、ずっとジョーンズらしい。
    主人公達の成長ぶりが垣間見れるのも、うれしい。
    続編がよみたかったなぁ。
    イギリスでも、出てないのかなぁ。

  • ダークホルムの闇の君の続編。舞台は前作から8年後の魔術師学校。魔術師学校に通い始めたダークの娘エルダとその友達の活躍を描いた物語。前作と主な登場人物は異なるけどキャラクターの個性豊かさと面白さは変わらず。また前作の登場人物のその後も伺えて面白さが更に引き立ちます。笑いとファンタジーがほしいときには最適な作品。

  • 2010/06/12読了。

  • ダークホルムの闇の君の続編です。ダークの娘エルダ(グリフィン)が魔法世界でキャンパスライフを楽しみます。友達も出来、さまざまなことに興味を示すエルダは勉強が楽しくてしょうがないよう。
    しかし、大学の経営は悪化の一途…
    あまりにも魔法やグリフィンが普通〜な空気が自然で面白かった。
    大人向けファンタジー

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著者プロフィール

ダイアナ・ウィン・ジョーンズ(Diana Wynne Jones)
1934年8月16日 - 2011年3月26日
イギリスのファンタジー作家で、子ども向けの独創的なファンタジー小説を記す。代表作に『ハウルの動く城』『大魔法使いクレストマンシー』のシリーズがある。
2004年に『魔法使いハウルと火の悪魔』が宮崎駿監督・スタジオジブリ作品「ハウルの動く城」として映画化され、日本でも広く知られるに至る。

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