伝説の森 上 (創元推理文庫 F ラ 3-10 ヴァルデマールの風 第 3部)

  • 東京創元社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488577100

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ完結の上下巻。相変わらずみっしり詰まった文章と設定だが、読者をぐいぐい引きずり込む筆力はさすが。欠点と言えば、お気に入りのケスリーが出てこないくらい(笑)
    今回の見所はなんと言ってもアンカーと隼殺しの心理戦。秀才のアンカーさん、面白いくらいに手玉に取られてます。アンカーは人間性は最悪だけど、めちゃくちゃ勤勉なのでちょっとお気に入り。
    方向性が良ければすごい王様になれたかもしれないのになぁ。
    あと毎回「ヘルタシが一人でいいから欲しい」って思う。金払っても良いから。

  • 表紙は鷲獅子グリフォンの子供二匹と <暗き歌>?とエルスペス?
    グリフォンの子供にも名前がある。ちなみに双子

    炎の歌がク・トレヴァへの門をつくる
    到着したところは知らないところ。ヴァニエルが現れる。ここは悲しみの森だと判明。
    エルスペスが魔法使者になったので、ヴァニエルがヴァルデマールにかけた結界と解くことに。
    ヴァルデマールに魔法使いが入ろうとすると、その時点からひどく監視されているようでとんでもなく不愉快になる。使者が魔法を使う分には大丈夫
    ヴァルデマール国内で魔法のことを忘れてしまうようになる

    最後の魔法使者ヴァニエル登場。精霊(幽霊)になっている。相変わらず強い。作中屈指の魔法使い。ヴァニエルの共に歩むものイスファンデスも精霊?として登場。
    大きい山猫みたいな種族キールのリース
    変化の子ナイアラ
    <炎の歌>
    もヴァルデマールの宮殿へ

    エルスペスが皆の前で王位後継者を放棄して続く

  • エルスペスが魔法使者となるお話完結、ですね。アンカーさんとの確執にも一応ケリがついたしまだ不穏な空気は続いてますが一件落着、ほっと一息という感じでしょうか。それにしてもハルダさんはあのまま東の国に帰っちゃうかと思いましたらこちらで決着がついてそこも安心しました。いや、シリーズのラスボスだったので他のシリーズにも飛び火しちゃうのかと思ってましたがココで綺麗に終わって良かった良かった。
    友人に勧められてこのシリーズ前に中央公論のタリアの話を先に読んだのですが本編を読んだ方がわかりやすかったかな?と個人的には思いました。

    正直、この方の本を何シリーズか読んでいたので主人公が暴行されず、主役パーティで死人が出ず、ラスボスがきちんと片付くとは思っていなかったので嬉しい誤算でした。(今まで読んだしりーずだと…)隼殺しさんのラストは結構滑稽で…。結構簡単にあっさりお亡くなりになられアレ?と思いましたよ。そしてアンカーさんも結構自滅組だった。ハルダさんはさすがラスボスの貫禄がありましたが途中でなあ…。個人的にハッピーエンドが好きなのでこのシリーズは大満足でした。私としてはリースもワールのように大活躍してくれるのを期待してたのですが…そこまでは望めませんでしたね。もとめもイイ味出してるし。面白かったです。

  • 刊行から5年も放置してしまい、その間に徳間から出ている「女王の矢」のシリーズと魔法使者ヴァニエルのシリーズを読み終わってしまったので、ある意味、最もスムーズに歴史の流れが理解できたのではないかという不思議(笑)。一番最初に刊行されたタルマとケスリーのシリーズで結ばれたレスウェランとヴァルデマールの絆、最後の魔法使者ヴァニエルが魔法使者が消え去った後のことを考えて作り上げた仕組み、そして女王補佐タリアのシリーズで描かれた王女エルスペスの改心と成長という伏線が、ここで綺麗に回収されたので非常に読みでがあった。
    まー、でも、ここまで来ると一言言いたい。作者が女性だからなのか、主人公が女性ばかりだからなのか、恋する女性は凛として強い(むしろ、けっこう厳しく怖い)姿で描かれるのに、その主人公たる女性に恋する男性は何でいつもステロタイプでダメ男に描かれてしまうのか……。
    『運命の剣』のケロウィンに対するダレン王子、『女王の矢シリーズ』のタリアに対するダーク、そして今回はエルスペスに恋をしたと思い込んだスキッフ……。主人公に心惹かれる気持ちはわかるけど、恋したと思い込んだとたんに言動がトンチンカンになり、なぜか一様に相手を一般的な「女性」の枠に押し込めたがる。ダレン、ダークと続いた時は「まあ、そういうのもありか」と思ったけど、スキッフまでが右に倣えな行動を取るに至っては「恋するがゆえにバカをやる男」の描き方がワンパターンなんじゃないかと思えてしまいます。
    それだけに、暗き風が何とかいろいろ(ギリギリではあるけど)踏みとどまって、エルスペスと「おあいこ」みたいだった展開は一捻りあってほっとしました。
    ストーリーや世界観だけで十分おいしいシリーズなのだから、主人公の恋愛の紆余曲折ぐらいはバリエーションに乏しくてもしょうがないのかも、と頭の隅で分かってはいるんですけど。

  • 再読ー。

  • スキッフも頑張れ!

  • ヴリーかわいい。

    あの男が生きていて、しかもあの男にはこんな秘密が!!
    と、わくわくするのですが、
    いつものことながら、冒頭部分がなかなか読み進められないでいました。

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