- Amazon.co.jp ・本 (462ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488585020
作品紹介・あらすじ
領主の後継ぎ、幼きメカイルを襲う怪異。仇敵殺し、異教の儀式。そして巧妙な罠。幾重にも重なる幻惑と変化。闇の女王タニス・リーの精髄。ダークファンタジーの大作登場。
感想・レビュー・書評
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ファンタジー。上巻。
ダークで不気味な世界観。
はじめは読みにくさを感じたが、読み進めるうちにだんだん慣れていく。
特に「第二の書 アニリア」は、ストーリー的にも読みやすくなった印象。
ここからどう続くのか?総評は下巻で。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最後までハマらなかった感が強い。
なんでですかね? -
ファンタジー世界でもその世界では現実なのだな、と思い知らされた。キ
リスト教が世界に普及するさまみたいだなと。
途中から誰が誰なのかわからなくなってしまった。人間関係が複雑すぎる。
少なくとも王様が悪い奴だってことは分かった。
この現実とファンタジーが混ざったような残酷でグロテスクな感じは好き。 -
読み終えて満足のため息が出ました。美しくて不思議で雰囲気のある深いお話でした。言葉の芸術としてもファンタジーとしても大変癒されました。まだ下巻がありますが読み終えてしまうのがもったいないです。
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今のところ、どのように話が展開していくのか読めなくて面白い。
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吸血蝙蝠とか蝶じゃなくて蛾か…。
でも、想像するとかなり不気味でおぞましい。
そして吸血されたからではなく、高いところから落とされたため不自由な体にされた主人公って新しいかも。そのあとの展開もびっくりした。
主人公がどんどん変わっていって伏線が明かされていくのは面白い。
きちんと筋を作ってから書かれている話のような気がする。
邪道かもしれないが、私がリーで好きなのは、華麗で陰鬱で残酷な世界観の中でときどきある人間臭い描写だ。
今回はほとんど無かったが、粗野な領主(主人公の父親)が愛してくれない正妻を罵りながら片思いしているところがわりと好き。
結末が全く読めないが、下巻を読むのにエネルギーがいりそう -
修辞を凝らした華麗な文体が印象的だった。こういう耽美系の文章を書く作家は最近見かけないから逆に新鮮に感じる。
また、ひとつひとつのエピソードに無駄がなく、次々と絡み合っていく構造も飽きさせない。
下巻の『訳者あとがき』によると、タニス・リーの邦訳は久々なんだとか。言われてみれば……。