夜来たる 長編版 (創元SF文庫 ア 1-9)

  • 東京創元社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (558ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488604097
#SF

感想・レビュー・書評

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  • アシモフ自身が一番といっていいほどお気に入りの作品だと言ってたので読んだ。夜の星を見た後の世界を書いた三章夜明けがアシモフオリジナル。そこに回想として折りたたまれていた話を時系列に整理し、一章薄明、二章夜来たると半分以上追加したのがこの長編版。六つの太陽を持ち、暗闇の経験がない人類が初めて暗闇を見て混乱し、明かりを求めて松明をともし、そして火災が…という本筋はあるあるの予想どおりだが、本当は予想どおりではなく予想外の展開となっていく。普通の人が普通に発狂して素に戻る、精神鑑定の意味はあるのかと感じた。

  • SFって、多分ありそうな恐怖を書くことだと思う

  • ラストが予想外の展開でよかったなー。

  •  6つの太陽が常に地上を照らす惑星を舞台にしたSF小説。

     もともとは短編だったらしく、どれだけページ数を増やしたのかは分かりませんが、長編に無理やり引き延ばした、という感じがしないのはすごいなあ、と思いました。第一部、第二部は、どの要素も話の構成にしっかり関わっているので、冗長に感じたり、不必要に思った要素はほとんどなかったです。

     世界観も良かったと思います。科学者たちの最後まで自分の仕事の責任をつらぬこうとする姿、異なる文明で生きる人たちが見た夜の姿の描き方も印象的でした。

     ただ第三部から、話の雰囲気がいきなり映画の『アイ・アム・レジェンド』のような終末世界のサバイバルものに一変してしまったのがちょっと違和感がありました。第一部、二部のような空気感でこの作品は締められた方がよかったように思います。

  • なかなか読む暇がなかったが、ゆっくり自分のペースで読み読了。

    「太陽(地球で言うところの)が6つあり、夜が約2000年に一度しか来ない」という環境はなかなか想像しがたい。宇宙という概念もこの話の中では小さく設定されている。

    それまで自分たちが信じていたものが違うものであったときのショックは計り知れないだろう。支配を宗教と結びつけるようなところは、現実の世界とも通じていると感じた。

    SFはあまり読まないが、この本を読んでまた興味がわきました。

  • 夜が来て、星が現れる。
    自分の日常を非日常として捉えてみると、こんなにも異常なんだなと思えた。

  • 24/12/08

  • 元のアイディアは、秀逸な架空世界。読んでてわくわくした。ところが第3部になったとたん、ハリウッドぽくなってしまう。でも、面白かった。結構分厚い本だが、すいすい読める。

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著者プロフィール

Isaac Asimov (1920―1992 )。アメリカの作家、生化学者。著書に『われはロボット』『ファウンデーション』『黒後家蜘蛛の会』等のSF,ミステリーのほか、『化学の歴史』『宇宙の測り方』等の科学啓蒙書やエッセイが多数ある。

「2014年 『生物学の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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