10月はたそがれの国【新訳版】 (創元SF文庫)

  • 東京創元社 (2024年11月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (528ページ) / ISBN・EAN: 9784488612085

作品紹介・あらすじ

ここには怪異と幻想と悪魔の世界が
なまなましく息づいている。
ジョゼフ・ムニャイニのカラー口絵1葉と挿絵12葉を収録
新訳で贈る全19編

ポオの衣鉢(いはつ)をつぐ幻想文学の第一人者にしてSFの叙情詩人と謳(うた)われた名匠ブラッドベリ。本書は幻の第1短編集『闇のカーニヴァル』から15編を選び、新たに4つの作品を加えた珠玉の短編集である。その後のSF、ファンタジーを中心とした作品と異なり、ここには怪異と幻想と夢魔の世界がなまなましく息づいている。ジョゼフ・ムニャイニのカラー口絵1葉と挿絵12葉を収めた。序文=レイ・ブラッドベリ/訳者あとがき=中村融

■目次
「序文 どうせ死ぬなら、わが声が絶えたあと」
「こびと」
「つぎの番」
「アンリ・マチスのポーカー・チップの目」
「骨」
「壜(びん)」
「みずうみ」
「使者」
「熱気のうちで」
「小さな暗殺者」
「群集」
「びっくり箱」
「大鎌(おおがま)」
「アイナーおじさん」
「風」
「二階の下宿人」
「ある老女の話」
「下水道」
「集会」
「ダドリー・ストーンのすてきな死」

みんなの感想まとめ

幻想と怪異が交錯する物語の世界が広がり、ページをめくるごとに新たな魅力が発見できる短編集です。特に「大鎌」は、深い絶望感を呼び起こし、初読からの印象を変えずに心に残りますが、他の作品も同様に引き込まれ...

感想・レビュー・書評

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  • 新訳!
    "ジョゼフ・ムニャイニのカラー口絵1葉"昔のカバーに使っていたイラストが収められるのは嬉しい、、、
    先日復刊された「塵よりよみがえり」(河出文庫)も、チャールズ・アダムスのイラストが口絵になっていましたが、流行りかな?

    10月はたそがれの国(レイ・ブラッドベリ) | bluegreenbooksのビンテージブックレビュー(2018-03-05)
    https://ameblo.jp/bluegreenbooks/entry-12357765913.html

    『10月はたそがれの国』 レイ・ブラッドベリ - トーキョーブックガール(2019-10-03)
    https://www.tokyobookgirl.com/entry/the-october-country

    10月はたそがれの国 - レイ・ブラッドベリ/中村融 訳|東京創元社
    https://www.tsogen.co.jp/sp/isbn/9784488612085

  • 読書会の課題書のため、短期間で繰り返し読んだところ、読めば読むほど好きになる。
    一番好きなのは初読から変わらず「大鎌」(思い出すだけでどうしようもない絶望感に胸を掻きむしりたくなる)なのだけど、初読の時は断トツだったのが、他の作品もぐいぐい惹きつけられてほとんど差がないくらいになっている。
    物語の展開が怖いというのもあるのだけど、夫婦、家族や親友という、一番近い関係の人と自分の間に明確な違いがあって理解されない・できない疎外感が根底にある作品が多く、その哀しさも魅力の一つのように思う。
    時折ちょっとおかしみもあるのがまた良い。

  • やっと読み終わった
    だいぶ読むのに時間がかかってしまった。
    短編集はどうしても時間をかけて読んでしまう
    雰囲気とかとても好みでした。
    アイナーおじさんのファンタジーな感じと、群集の無機質な怖さの感じが特に印象に残りました。

  • 【本学OPACへのリンク☟】

    https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/733913

  • びっくり箱、湖、集会、2階の下宿人が味わい深くで良かった〜。しかし読みにくい〜

  • ブラッドベリのSFやホラーや幻想系の色んな短編が読めて大満足!毎日夜寝る前に1話ずつ読む楽しみにしてました。

    特に好きだったお話は『ある老女のはなし』と『集会』の2つ。

    『ある老女のはなし』
    歌って踊るのが大好きで、毎日を楽しく生きてるおばあさんは、「死」を受け入れることはけしてしない。それでも死の世界からお迎えがやってきて、うっかり寝てる間に魂がぬけて体が死体仮置場に持っていかれても諦めなかった。普通は起こり得ないからと諦めず、自分の信念に基づいて、強く逞しく生き返ってしまう元気おばあさんの話は勇気がもらえた。

    『集会』
    吸血鬼やコウモリ男、翼を持つおじさん、他人の意識に潜り込める少女など個性豊かな怪物一族の中に生まれた人間のような少年のお話。吸血鬼の母から生まれたのに血は飲めないし暗闇が怖くて兄妹や一部の親戚から出来損ないだとバカにされる。そんな少年が過ごす万聖節の一夜のお話。自分以外の一族は永遠に命尽きることなく毎年万聖節がくるたびに賑やかに祝い続けるのだろう。

    「おれたちにとって世界は死んでいる。人生はいちばん少なく生きる者にとって最高なんだ」

    「もしあなたが死んだらあなたの骨には指一本触らせない。あなたは永遠に安らかな眠りにつくの。そして万聖節が来るたびにわたしが会いに来て、あなたをもっと安らがせてあげるわ」

    切ないお話だし、少年が皆と同じになりたいという願いは叶うことはないんだろうけど、優しい愛が寄り添ってくれていてよかった。そしてこの「集会」の一族のお話は連作短編で1冊の本になっていることに気づいてさっそく購入。読むのが楽しみ!

  • レイ・ブラッドベリにふたたびめぐりあう。「華氏451度」を途中で挫折した過去が……。おもしろくないのではなく、「本を所持するということが犯罪になり、所持者を見つけ次第逮捕し、本という本はすべて焼き払われる」という世界観がつらく、途中でやめてしまった。「本燃やさないでー!」ということではなく(それもあるが)、とにかくその世界が狂気でこわかった。ジョージ・オーウェルの「1984年」よりも。
    しかし、短編なら読めるのではないか……評判もいいし……とこのたび……。
    おもしろかった!
    不思議畑の人なので、何を……言っているのか……これは……いったい……みたいなのもあるっちゃあるんだけど、それはこの人がいろいろ超越しすぎているからだし、そうでないものは、本当にどこからそんな設定が……と思うほどのストーリーテラーだった。
    「大鎌」がすごい。「びっくり箱」は、服部まゆみの「この光と闇」はこれからインスピレーションを得て書いたのではないかと勝手に思った。「風」のラストがせつない。「ダドリー・ストーンのすてきな死」は最高だった。本当にすてきだった。
    とにかく全体的にいい。あんまりいいので、ほかのブラッドベリ本もまとめてどんと買ってしまった。
    そういえば一編だけ読んだことがあった。「みずうみ」。岩波のホラー短編集に入ってた。そのときはするっと読んでそのままだったんだけど、今回読み始めると(訳はちがう)、あ、これ知ってる!とぴーんと来て記憶が完全によみがえったので、やっぱり印象に残っていたのだと思う。

  • いやー不気味!火星年代記からブラッドベリに入ってしまったので、分かってはいたものの雰囲気の違いにびっくりする。とはいえなんとも幻想的でミステリアスで、なんだかんだ好きだなとは思う。

  • 「塵よりよみがえり」に続きブラッドベリ。新訳なったこの短篇集を読む。どちらかと言うとSFやファンタジーではなく、怪奇や幻想風味の短篇が収められている。それぞれに個性があって秀逸な短篇集だとは思うけれど、ブラッドベリに関してはSFやファンタジーの方が私の好みなので、「塵よりよみがえり」にも収録されている二篇がやはり際だってお気に入りになってしまうな。これ以降蔵書のブラッドベリ本を読みあさる予定です。

  • 最初は「やたらとなにかに取り憑かれた人が出てくるなあ…」という感じであまり物語に入り込めなかったけど、中盤あたりからそれに慣れたのかそれとも話の傾向が変わったのか、その「取り憑かれっぷり」が面白く読めるようになった。
    20編くらい収録されていて、ほぼ9割はバッドエンドなのはすごい。

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著者プロフィール

1920年、アメリカ、イリノイ州生まれ。少年時代から魔術や芝居、コミックの世界に夢中になる。のちに、SFや幻想的手法をつかった短篇を次々に発表し、世界中の読者を魅了する。米国ナショナルブックアウォード(2000年)ほか多くの栄誉ある文芸賞を受賞。2012年他界。主な作品に『火星年代記』『華氏451度』『たんぽぽのお酒』『何かが道をやってくる』など。

「2015年 『たんぽぽのお酒 戯曲版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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