渚にて―人類最後の日 (創元SF文庫)

制作 : 井上 勇 
  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (409ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488616014

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  • 第三次世界大戦が 勃発した。
    ソビエトと北大西洋条約諸国との交戦。
    ソビエトと中国との交戦。
    核戦争へと発展した。
    →この設定が よいと思う。
    ソビエトは 好戦的だ。

    ドワイト、モイラ、ピーター夫妻、ジョンオズボーン
    ドワイトの愛に対する態度。
    モイラのドワイトを愛するがゆえの態度。
    ピーター夫妻の細やか夫婦愛。

  • 読んだのはずっと昔。読了後数日は落ち込む小説。原発事故後、何度かこの小説のことを思い出した。

  • ゆっくりと終末に向かいながら、坦々と日常を暮らすしかない人たち。
    明日世界が終わると知って、それでも庭に球根を植えることについて。
    なんて悲しく、美しいのか。

  • 第三次世界大戦の結果、北半球は核爆弾により死滅した。放射能は南半球へも徐々に侵食し、人類の絶滅が目前に迫る。

    オーストラリアのメルボルンで死を迎える海軍少佐とその家族、最後に一艘だけ残ったアメリカ海軍の潜水艦の艦長、海軍少佐の知り合いで艦長と親しくなるオーストラリア人女性を軸に物語が進む。全人類が絶滅することが確実な世界、しかも、放射能の脅威が徐々に自分たちに近づいてくる。そのような絶望の中でも承知のうえで未来を語る人々。実際にそのような状況になったら混乱、無秩序でどうにもならないと思うが、この物語の中では皆が静かに最後を迎える。未来はなく、助けもなく死がやってくるが、それを受けいれるしかない人類の最後はもの悲しい。

  •  高校の英語のテキストにコレの縮小版が載っていた。
    時は米ソのデ・タントやソ連崩壊やらでこのような「全面核戦争による人類滅亡」が徐々に現実味を失っていた頃である。

     終末が来る事はハッキリしているのにそれを認めたがらず「来年」がまた来るかのように日常を生きる人々。
    子供の頃「世界が明日で終わるとしたら何をする?」などという質問が流行ったが、今の私なら何と答えるだろうか。
    そして現実の人類はこのように理性的な状態を保つ事ができるだろうか。

     いや「理性的」とはちょっと違う。
    破滅を前にみっともなく騒ぐ事をやめた人類は「狂っている」のかもしれない。
    そして地球を何度も破壊できるような核兵器を保持し続けている時点で既に我々は「狂っている」のではないだろうか。

  • 久しぶりにこの本を読んだが、やはり重い気持ちにさせられる内容である。そんな気分にさせられるに関わらず最も好きな本のひとつである。
    戦争により北半球は放射能被害で壊滅し、それだけでは飽き足らず放射能による被害は刻一刻と南半球を蝕んで行く。
    北の街からの連絡は尽く途絶えていき、最後には自分たちも同じ道を辿ると分かっていながらも毎日を過ごしていく様子がとても鮮明に書かれています。
    絶望しかないとわかっていても将来のことを考え、子供のことを考え、徐々に近づいてくる死をいかに受け入れていくか。
    読んでいてとても考えさせられる本である。

  • 核戦争が起こった後らしい世界が、徐々に死んでいく様と、そのまわりの人たちの様子を淡々とつづる話。

    メタルギア3でスネークが、この作品(ゲームの中では映画を)推してた理由がよくわかった。

  •  冒頭 T.S.エリオットの詩が、この物語すべての気分を覆いつくす。
     読了した当時はまだ冷戦の最中。「核の冬」という概念が唱えられていて、核爆発で生じる放射性物質を含んだ塵が大気圏に充満し太陽光を遮断、地球規模で寒冷化するというのだった。「人類最後の日」という副題がまさに現実味を帯びていた時代で、エリオットの詩『 . . . かくて世の終わり来たりぬ . . . 地軸くずれるとどろきもなく ただひそやかに』がまるで予見していたように悲しく驚きを感じたのだった。

  • (1968.04.14読了)(1968.04.12購入)
    内容紹介
    第三次大戦が勃発し、ソ連と北大西洋条約諸国との交戦はソ中戦争へとエスカレートした。水爆とコバルト爆弾の炸裂する戦争はすぐに終結したが、放射能におおわれた北半球の諸国は死滅していった。アメリカ原子力潜水艦スコーピオン号は放射能帯を避けたが、人類の最後は目前に迫っていた……。迫真の感動をもって迫る名編。

  • 終始落ち着いたトーンで、
    善良な人達の「人類最後の日」までの日常が描かれている。
    不可避の死を前にした輝く生に心打たれる。
    死の対極であり、かつ終着である生を、
    人は如何に生きるべきかを問いかける名作である。

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