太陽系七つの秘宝/謎の宇宙船強奪団 <キャプテン・フューチャー全集3> (創元SF文庫)

  • 東京創元社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (499ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488637132

感想・レビュー・書評

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  • これまでの4話は決まったパターンの踏襲で太陽系の各星々の紹介という印象が強かったが、この巻からそのパターンを大きく崩してくる。それがこの巻に収録された2話がシリーズ中でも評価の高い一因かと思う。

  • 本キャプテン・フューチャーシリーズ、もちろんスペース・オペラSFなのだけれども、多分に謎解き探偵小説的な要素も持っている。
    敵の怪人物は必ずその正体が別名の登場人物である数人の候補者の中から絞られていくのである。
    すなわち様々な状況証拠からサイモンとガーファンクル,ぢゃなかったサイモンとカーティスの二人が「うーむうーむ」と推理して問題解決していくのだw。

  • 大まかなプロットが全く一緒だった前巻までに比べ、この巻
    ではそこから大きく外れて物語が展開していく。顔見せが
    終わり、いよいよ本格的な冒険のスタートというところか。
    次から次へと、惜しむということを知らないかのごとく
    ギミックが登場し、まるでおもちゃ箱をひっくり返したかの
    ような楽しさは相変わらず。サクサク読めるあたりも含め
    ヒーローパルプの見本のような作品である(褒め言葉)。

    「太陽系七つの秘宝」では仇敵とも言えるウル・クォルンが
    登場し、巨大化宇宙戦が目玉。「謎の宇宙船強奪団」では
    太陽系を舞台にした宇宙船レースが目玉。あとサイモン教授
    に大きな変化が。

  • 相変わらずの口の悪さ
    そして、安直過ぎる発想(オットー、グラッグを友情増幅装置で仲良くさせる、ってなー。)
    不必要な無茶
    すぐ調子に乗る

    笑ったのは、宇宙でキャプテン・フューチャーの死体を発見、回収、宇宙葬までがあっさりしすぎなのと、仲良し光線

    7つの宝石全て集めなくても、秘密は絶対分かるだろっていう
    加速装置あれば、宇宙船の速度なんて意味なくなるじゃん

    そして、大体は2時間あれば作れる

    孤独なスペースマンの歌

    宇宙船泥棒の犯人は影が薄い

    蛸人もっと詳しく知りたい

    2話とも太陽系史の基づいていて、話に厚みがあった

  • キャプテン・フューチャーシリーズの全集第3弾。

    この「太陽系七つの秘宝」の考え方が、実際に宇宙はそうなっているんじゃないかと思えてならない。

  • 長編を読んだので何か面白くて軽いものを、と思い読み始めました。大分前に古本屋で購入したものの一冊です。
    全集だから全部欲しい気はするのですが…古本屋には1・2・3巻しか置いてないんですよね… 今更本屋に行って売ってるのでしょうか…

    なんと言うのかはずれのない面白さです。
    今回自分的に一番のヒットはオットーのペットの登場ですね!!ものまねモグラ。原始の森の仙人もいいなあ〜と思いましたが。
    子供のころにみたルパン三世みたいだなあ〜とちょっと思いました。(いや、本当はルパン3世の方が時代的にはずっと後なのは承知しておりますが…)

    面白かったです。

  •  キャプテン・フューチャー復刻第三巻。
     ようやくスリムなキャプテンにも慣れてきた気分です(笑)。
     収録されているのは、シリーズの中でも人気の高い「太陽系七つの秘法」。シリーズ最大の悪役にしてライバルであるウル・クォルン博士のご登場!
     古代火星人が残した「それを手にする者は、太陽系を支配できる」という秘法をめぐり、博士とフューチャーメンたちが、太陽系狭しと飛び回る大活劇の展開は相変わらずで、野田節も冴え渡ります。
     古いSFゆえに、火星人やら木星人やらが出てきたり、水星が自転していなかったりと、間違い・つっこみどころは山のようにあります。
     でも、それでも、面白いものは面白い。ただの子供向けの作品だったら、60年もの時間を生き残ることは出来なかったでしょう。
     というわけで、子どもを理科好きに洗脳するためにも本棚にぜひ一冊。「かぐや姫の帰った場所」「アポロ13号が到着した場所」「ドリトル先生がいった場所」……、それに加えて「フューチャーメンたちの家(ホーム)」という名称を、夜空の月に付け加えるためにも。

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