星を継ぐもの (創元SF文庫)

制作 : 池 央耿 
  • 東京創元社
4.12
  • (1412)
  • (990)
  • (748)
  • (88)
  • (35)
本棚登録 : 9493
レビュー : 1160
  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488663018

作品紹介・あらすじ

「星を継ぐもの」は1977年に書かれたジェイムズ・P・ホーガンの有名なSF小説です。
月面で発見された宇宙服を着た5万年前の死体の謎を探っていきます。
「彼」は何者なのか、なぜ月にいたのか、徐々に謎が解き明かされるにつれ読者を壮大な宇宙へ導いてくれます。
昔のSF小説ですが今でも色あせる事はない名作です。

感想・レビュー・書評

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  • 【読みにくいが、こだわり屋なら嵌ってしまうSF超大作】
    *誤表記修正・・・ごめんね!!

    昨夜は年始から仕事で忙しく、お疲れ気味の彼女を慰労する
    目的で楽しみにしてたお洒落な看板を出すBARに行ってきたの
    だけど・・・

    いやぁ~、失敗、失敗っ!!

    ”もう絶対にあの店には行かない”って、会計しながら二人
    とも決心しちゃいました!!

    ”全席ソファー席でくつろぎながら美味しいお酒を・・・”

    って、ソファーじゃないじゃん!!
    あれはね、ソファじゃなくてベンチって言うんですっ(怒)

    しかもテーブルがいくつも空いてるのに私達が通された席は
    壁に向かった狭い圧迫感アリアリのカウンター席で・・・

    ほら、狭いから袖にジョッキを引っかけてビールをこぼしち
    ゃったでしょ!?

    店員は何度も慌てる彼女をチラチラ見てても、こっちからお願
    いするまでおしぼりをくれなかったし・・・ホント、最悪!!

    しょんぼりしながら”看板に偽りあり”をそのまま具現化した
    店を出ながら何の気なしに空を見上げると・・・

    夜空には大好きなオリオン座がキラキラ輝いていて・・・
    ため息が出るほど綺麗な夜空が私達を癒してくれましたっ(笑)

    そういえば最近、オリオン座の左上に位置する恒星が近々爆発
    する可能性がある、って、ニュースで言ってましたよね??

    その星は地球から光の速度で約642年もかかる場所に位置する
    ”ベテルギウス”と呼ばれる恒星で、質量は実に太陽の20倍程、
    もしベテルギウスを太陽に置き換えると木星周回軌道近くまで
    大きさがある超巨大な星なのですっ(驚)

    それだけ大きい恒星で、しかも星の寿命も尽きかけている故に
    赤色超巨星であり、最近の観測では2009年に行われたNASAの
    観測時よりも15%程も収縮しており、その収縮速度も加速し続
    けているのが確認されてるので・・・

    もしかしたら近いうちに本当に超新星爆発を起こすかもしれ
    ませんねっ!!

    そんな事を考えたら嫌な事を忘れてワクワクしちゃうかも??

    ホント、宇宙って、”少し(S)不思議(F)”・・・って、
    藤子不二雄さんじゃないんだから(笑)

    あはは、かなり強引ですけど、そんな流れから・・・

    今回はちっぽけな地球から遠く離れた壮大な宇宙を舞台にした
    ”少し不思議”作品をご紹介しちゃいましょう!!

    1980年に発売され創元SF文庫読者投票第一位を獲得したハード
    SFに分類されるロングセラー『星を継ぐもの』をお勧めします。

    作者は英国ロンドン生まれの故James・Patrick・Hogan氏(1941
    年生~2010年没)で、彼のデビュー作であり原本は1977年に
    発表されました。

    内容といえば・・・
    月表の狭い峡谷内、人工的に掘られた洞窟の中から真紅の
    宇宙服を着た人間の遺体が発見された。

    チャーリーと名付けられ、地球に持ち帰られた遺体を詳しく
    調査した結果、彼は現代の人間と全く同じ容姿をしており、
    人類との相違は見つからなかった。

    だが、彼は五万年前に死んでいた。
    地球で人類が発現した原始時代に同じ人類が月に存在していた。

    その驚くべき事実に各分野から研究者達が集結し、様々な推論
    を交わし、最後に出た結論とは・・・

    と、まるで学会にいるような雰囲気で全体が構成されています。

    その為、”スターウォーズ”や”海底2万マイル”、”ペリー・
    ローダンシリーズ”等、他の古典的メジャーSFとは違い、戦闘
    描写も無ければロボットも出ず、異惑星への旅もありません。

    正直、大まかに言えば”時間封鎖”のような作風だけど・・・
    いやいやいや・・・やっぱり全然、違うなぁ~(笑)

    本作はミステリー的な要素もあるし、ミッシングリンクにまで
    話を広げている部分は専門書的だし、でも宇宙って事で明確な
    SFだし??

    SFってそれこそ星の数ほどもあるけど、著者の作品以外に形容
    できる作風が見つからないような??

    それでハードSFと呼ばれてるんですね!!
    あはは・・・わかんないや、形容するのはあきらめたっ(笑)

    それで本作の凄い点は、1977年に発表されたって事です!!

    1977年といえば、当時絶大な人気を誇ったキャンディーズが
    引退、かたやAPPLE社が法人化した年でもあり、日本の家庭に
    1960年より続くいざなぎ景気の影響で、ようやく三種の神器
    (カラーTV、クーラー、自動車)が普及しだした年なのです。

    そんな発展期の時期に執筆された作品なのに現在、こうして
    読んでみても殆ど破綻していない科学的考察を交えた描写が
    あるのにはホント、驚いちゃいますよねっ??

    また作中に出てくる企業も”英国航空”とか、レンタカー
    企業の”AVIS”とか??

    あはは・・・ホーガンさん、お遊びしすぎっ(笑)

    こんな楽しい小ネタが光る作品なので、ツボにはまればワク
    ワクしながら一気に読んじゃうと思いますよ!!

    ただ、非常に残念な点が三つほど見られて・・・

    一つ目ですが・・・

    本作の原本は英語であり、日本で出版されている本作は勿論
    翻訳されています。

    その影響で少し直訳過ぎやしないかって感じちゃったり??

    例えば会話で、”まずは予想される質問にお答えしましょう。
    第一に・・・・・・答えはノウです。死体の身元は不明です”
    とか、英文風に会話なのに”『』”を閉じていなかったり??

    このようにちょいと意味不明な文章になってる部分が多々ある
    ので結構、読みづらいって感じる方もいたりして??

    このような文章の他にも、単語や状況にちょいちょいおかしな
    表現や前文とは違う状況記述があったりして、読み手の想像力
    と記憶力、適応力と許す心を必要とするので、慣れていない方
    には相当難しい作品と言っても過言でもないような気がしたり
    しています。

    それで二つ目ですが・・・

    この作品はまず結論はこうあるべきとプロットを作成してから
    肉付けしていったと感じるのですがその部分で問題がっ!!

    遺体がどの惑星(ミネルバ)の住人なのか、なんて公転周期=
    惑星が太陽を一周する期間なんだから、それが彼らの暦の解析
    で、○○○○日と解明できた時点で、どの位、太陽から離れて
    いるかが計算でき、住んでいた惑星を簡単に特定できるよね??

    ○○○○日って事は・・・あの○○付近ですって、少し天体に
    詳しい小学生でもわかっちゃうレベルかも??

    それをクライマックスぎりぎりまで○○人だ、いや○○人だと
    登場人物に議論を戦わせているのをみると、結論を先送りにし
    ているような雰囲気に感じちゃったり??

    そして三つ目ですが・・・

    SFだけあって登場する未来の機器類の描写がすごく細かいのは
    良いのだけど、話に関係ない部分でかなり頁数を割いてるので
    少しクドイって感じちゃうかも??

    でも現実に自分が知ってる事って何かと説明がクドクなっちゃう
    モノなので・・・仕方ないよね(笑)

    えっ、長文駄文の上に誤字脱字が日常茶飯事の私が言うなって??
    生意気な事言って、ごめんね~、ごめんね~っ(笑)

    あはは・・・なので正直に言うと上記が気にならない方なら、
    凄く面白いと感じるはずなので、興味があったら是非、読んで
    みて下さいねっ!!

    それで私見ですが・・・

    上述した理由から女性にはあまり向いているとは思えません!!
    彼女も最初の数頁で挫折しちゃったしね(笑)
    なので男性、それも中学生以上なら愉しめるかな??
    それとやはり作風が作風なだけに、短気な方には絶対に向いて
    いませんのでご注意をっ。

    前述した理由から、今回もやはりむう個人の偏見と独断で評価
    しちゃいました!!
    内容だけみれば3.5点なんだけど、1977年って事に敬意を表して
    満点評価・・・って、これじゃあ評価にならないかな??

    一度は翻訳本を諦めて原作も読んでみた・・・むうでした!!

  • 月面で発見された、真紅の宇宙服をまとった死体。綿密な調査の末、この死体はなんと死後5万年が経過していることが発覚する! 

    すんばらしい。こういう本、大好きである。
    壮大にして精緻、知的好奇心と人類のロマンが詰まった、ハードSFにして超大風呂敷ミステリー。いやはや、読んでいる間中わくわくどきどきさせていただきました。

    とにかく著者の頭の良さに感嘆。
    本格的なSFで、物理や化学の専門用語が頻出するのだけれど、それでも登場するさまざまな人間のものの考え方や思考の過程が実にわかりやすく、筋道を立てて説明してあり、その文章だけでもう、私はじーんと来てしまった。

    というか、この本のほとんどはその「いかにして目の前の『謎』を説明するか」で出来ている。その『謎』とはもちろん、月面で発見された死体のことであり、その後木星の衛星であるガニメデという惑星で発見される、現生の地球人よりもはるかに高度な文明世界で作られたと思われる宇宙船のことだ。

    これだけ突飛かつ壮大な謎を、少しずつ少しずつ客観的事実を比較し、検討し、考察し、解き明かしていくことの、なんと面白いことだろう。
    これはもちろん、作者の類稀なる頭の良さと、持ち前の知識の豊富さ、そして冷静な判断力によるところが大きいと思われる。
    しかし、それだけではないのだ。そこには「自分の知らないこと」に対する好奇心と意地と夢がある。ロマンがある。人間のしぶとさと努力がある。そして何より、未来への希望がある。

    文庫にして300ページというコンパクトさながら、余すところが一切ない、素晴らしく中身の詰まった小説だった。
    SFファンだけでなく、「ワンダー」なものを求める全ての人に読んで欲しい、驚きと喜びに満ちた傑作エンターテイメント。
    文句なしの殿堂入りです。

    • cay-svさん
      レビューのまんまですね。SF、ミステリー、オーパーツ。読みたくなる要素満載の垂涎本ですね。
      レビューのまんまですね。SF、ミステリー、オーパーツ。読みたくなる要素満載の垂涎本ですね。
      2011/09/16
    • 抽斗さん
      こんばんは、コメントありがとうございます。

      死後五万年の死体!というつかみもさることながら、それ以上に素晴らしい話の展開と結末に感動い...
      こんばんは、コメントありがとうございます。

      死後五万年の死体!というつかみもさることながら、それ以上に素晴らしい話の展開と結末に感動いたしました。
      「解明」という過程を、よくぞこれだけ読ませる物語にしたなぁ、と。

      この本を読んでいる間、ずっとどきどきわくわくして、私は本当に幸せでした(*^^*)。
      2011/09/16
  • 2014/5/18読了。
    SFの名作中の名作だと知りつつ今まで未読だった。未読だったことを恥じた。
    久しぶりにSFらしいSFを読んだ気がする。巻末の解説で鏡明が書いているように、サイエンスのフィクションとしてのSFという意味で。
    物語を駆動するのは徹頭徹尾「月面で発見された5万年前の現生人類の死体」の謎であり、科学者たちがこの謎を追究する過程のみで1冊が構成される。いや三部作だから3冊か。サイエンスではない何か他のもの(内省的な少年の内省とか、戦闘美少女の無防備なエロスとか)を描くための調味料としてフィクショナルなサイエンスが使われるのではなく、サイエンスでフィクションを構築することがメインディッシュになっている。内省的な少年や戦闘美少女はひとりも出てこない。
    ただ、本職の理系研究者の方が本書を読んでどう受け取るかは聞いてみたい気がする。こちらは文系のくせに宇宙とか超古代文明とかの雑学話が好きで、月は変な天体だとか人類の進化にはミッシングリンクがあるとか半端に聞きかじっていたから本書のクライマックスで「おお!」と思って感じ入ったけど、まともな理系教養を持つ人から見たらどうなのか。内省的な少年とか戦闘美少女の話と同列で、何か他のものを描くための調味料としての科学っぽさだったりするのだろうか。

  • 月探索が進められる近未来。月の洞窟で宇宙服を着てミイラ化した遺体が発見されるが、それはどの国の宇宙飛行士でもなく、炭素を調べると亡くなったのは5万年前だという。一体この人物はどこからきたのか?そもそも地球人と同じヒトなのか??
    というハードSF小説。

    フィクションなら当たり前に語られる主人公の成長、葛藤、恋愛、競争などをほぼ排して、宇宙へのロマンや科学的探求心だけでめちゃおもしろく成り立っているのがすごい。
    タイトルの意味が最後に意味を持ってくる展開もすてきでした。

  • やっと!ここに!レビューが書ける!
    長かった。私にとっての初のSFとなったこの作品、ネットでの評判がとてもよく「SF初心者におすすめ」とのことだったので読んでみました。
    結果自分が普段どんだけ頭を使っていないか思い知らされました。科学も地学も生物学も苦手です。というか理科は苦手です。おまけにバカなので、難しい専門用語の上を私の目は滑らかに通過していきました。
    眠かった。何度本を閉じようとしたか分かりません。
    ですが徐々に様々な仮定、議論、新たな証拠などが出てき、あーでもないこーでもないと登場人物が頭を悩ませているのがとても面白くなってきました。チャーリーは何者なんだ・・?

    と読んでいると、突然「○○は○○の○○だったのです!!」と衝撃の事実が明かされ、学者たちがどよめき出します。が、残念な私は「え、最初からそうだったんじゃないの?」
    ちーん・・・
    ここ絶対見せ場だった。あーあ・・。
    ここで心が折れかけましたが、最初から何度も読み直し、紙に書いて整理し、ついに読みきりました。ラストにはちゃんと私にも衝撃が走ってくれたのが救いです。

    結論と致しまして私には手に余るものでした。が、続編があるとのぶっちゃけ喜びがたい事実。心に余裕が出来たら挑戦したいと思います。

  • ハードSFなるジャンルの代表作であり、同時にミステリとしても成立しているという。創元文庫において普及のベストセラーらしい。予備知識はあり以前から気になっていたものを読了した。

    様々な書物を読み終えて感慨にふけることは、どのような読者にも共通した行為であろう。その意識のベクトルがどこを向くのか?これは千差万別人それぞれである。今作を読了後自分の思いはただ「SF作家なる人は=科学者ではないか?」ということだった。

    さほど遠くない未来、月面で真紅の宇宙服を着た人類の遺骸が発見された。しかしながら各国で行方不明の者など皆無である、どこの誰なのか?調査の結果、遺骸の年代測定は5万年前のものである、ということだった。

    5万年前の遺骸はいったいどこの誰なのか?なるほどSFでありながらいかにもミステリ的謎である。この謎を解明すべく様々な専門スタッフが絡み合い議論をかわしながら真相を探る。多分に専門知識が要される箇所もあったが、訳も丁寧なのだろう、なんとか理解しつつも?読み終えることができた。

    様々な仮説、それを裏づけ実証する証拠がページを飛び交う。それに対する反論があり、さらに裏づけ証拠と…あたかもディベート的流れで話は進む。さらに新しい事実が発見されさらに仮説が立てられる。このような流れが実際の科学(いかなる分野においてもだが)においては当然なのだろうが、ここでの仮説や反論、新事実などは圧倒的に意表をつくものであり、読み進むうちににわかサイエンティストとなった読者を(自分もである)そうなのか?!?本当か?!と絶句させる。

    最終的には人類の起源は?という問題に帰結するようだが、そこにいたる過程において、様々な実際の科学上の問題を、作者ジェイムズ・P・ホーガン氏はSF的に解釈を与えているようである。SF的なる言葉の意味にとどまらず自分には、彼の解釈こそ真実なのでは?と思えた。この創作力なのか?科学的解釈からなる仮説なのか?は実際氏のレベルになればほとんど差はないのじゃないか?SF作家なのか?科学者なのか?これに差はないと感じさせる迫力なのだった。

    とにかく次々と繰り出される真実、仮説、実証と迫力に押し切られて読み進められる。最後にはミステリ的真実の反転も見られ、この分野での評価も正当と思えた。

    自分的にはやや疲れ気味でページを終えようとした時、エピローグでの一文がプロローグに戻って大いなる余韻となり、疲労が暖かなるモノに包まれる気がした。自然とつぶやいていた。

    「やったんだな…コリエル」

    • Chiehimaさん
      この、ディベートの積み重ねで真実を突き止めていく形が、方向性は違うのですが、映画〖12人の怒れる男』を思い出しました。
      この、ディベートの積み重ねで真実を突き止めていく形が、方向性は違うのですが、映画〖12人の怒れる男』を思い出しました。
      2013/02/28
    • しろコシオさん
      Chiehimaさん
      コメントありがとうございます、おっしゃる通り「12人~」に通じるものがありますね。映画も最初これがどうやったらくつ...
      Chiehimaさん
      コメントありがとうございます、おっしゃる通り「12人~」に通じるものがありますね。映画も最初これがどうやったらくつがえるのか?と途方にくれる思いでしたが、そこからが緊張感あって面白かったですね!
      2013/02/28
  • 月で見つかった地球人そっくりの死体の正体は?
    一体どこから来たのか?科学者たちが知恵を絞り研究に研究を重ねその正体を明らかにしていくハードSF小説。

    正直最初の方は読むのが辛かった。プロローグから全く意味がわからなくてつまづきそうだった。だから読了まで結構時間がかかった。
    読み進めるにつれて、え?これ現実じゃないよな?って思うくらい引き込まれていった。
    何と言っても科学者たちが意見をぶつけ合い、違う角度から考えていく過程が本当にかっこいい。人間ドラマのようだった。
    エピローグの最後の行鳥肌が立ちました。

    この作者の知識量には驚きを隠せない。
    星を継ぐものというタイトルがぴったりだと思う。

  • すごく評価が高くて面白そうだったので買ってみた作品。
    だけど、私はこの作品をどれだけ理解できたのだろうか…。すごく難しくて、理解不能。
    地球の月とミネルヴァの月が同じだったのだ!!…なんて言われても、???って感じ。
    全然ダメな私の脳みそ。
    月で生き残った人たちの目の前に地球が現れた時の気持ちはどんなものだったのだろう。
    行くしかないって思ったのかな。行ったからってそこで生きていけるかもわからないのに。
    その勇気がミネルヴァなのだろう。

  • 3大SF小説は?と問われたらこの星を継ぐものを挙げる人が多いとネット検索で知り、図書館で借りてみた。5万年前の人間の遺体が月で発見され、その謎を追求する頭脳明晰な科学者達。タイトルの星を継ぐもの達の壮絶な最期、でも希望を繋ぐ生命力に感動。最後の考古学の教授は糞くらえ‼︎

  • 素敵。
    謎解きの喜びを心ゆくまで味わえるハードSF。
    まさにサイエンスでフィクションな一冊。

    月面で見つかったのは五万年前の死体だった!……というでっかい謎だけでもうわくわくが止まらないのだが、この作品の真髄は謎を解明していくプロセスそのものにあると思う。
    調査により得られた事実から仮説を立て、それを検証し、さらにその結果に基づいて論理的考察を行う。そう、がっつり「科学」してるのだ。各学問分野の研究者たちが力を尽くして少しずつ真実を明らかにしていく、その過程がたまらなく刺激的なのである。かちり、と音を立ててピースが嵌る瞬間の静かなる興奮。

    疑問がひとつ解消するたびに、新たな疑問が現れる。知れば知るほど分からなくなる。そうして積み上がった壮大な「?」がラストに一気に解き明かされる様は、圧巻の一言。著者の発想と構成力には脱帽です。

    知的好奇心。想像力。そしてロマン。
    「知る」ということ。
    SFは人間が描けていないなんて言い方をされることもあるけれど、これほど人間的なものは他にないんじゃないかな。

    センス・オブ・ワンダー。

    • 抽斗さん
      私もこの本、大大大好きです。
      この本の謎解きのプロセス、本当に感動的ですよね・・・!! 人類の夢とロマンと意地、そして未来に対する希望。ただ...
      私もこの本、大大大好きです。
      この本の謎解きのプロセス、本当に感動的ですよね・・・!! 人類の夢とロマンと意地、そして未来に対する希望。ただの謎解きでなく、その謎解きのプロセスにわくわくするようなものがたくさん詰まっていて、繊細さと同時に力強さを感じました。
      2012/03/03
    • ratsさん
      抽斗さん、コメントありがとうございます。
      レビューも拝見しました。そうなんですよね。謎解きというドラマの魅力もさることながら、人間という存在...
      抽斗さん、コメントありがとうございます。
      レビューも拝見しました。そうなんですよね。謎解きというドラマの魅力もさることながら、人間という存在に対する著者のまなざしこそが読む者を惹きつけるのだと思います。月を見上げながら自分もかの「人類」の一員なんだと想像してみると、なんだか胸の奥にじーんとくるものがあります。この感動を共有できて嬉しいです!
      2012/03/04
  • Inherit the Stars(1977年、米)。
    これがハードSFというものか、と唸らせられる本格SF。月で発掘された人間の遺体、推定死亡時期は5万年前…。いくつもの仮説と反論が交錯し、検証の過程で新たな謎が次々と浮上する。物語の大半は議論に費やされ、文章は耳慣れぬテクニカル・タームの洪水である。小説としては、読みにくい部類に属すると言っていいだろう。

    だがSF好きにとっては、そこが逆に魅力なのだ。SFに対して、純文学サイドからは「人間が書けていない」との批判がある。しかし誤解を恐れずに言うなら、宇宙の深遠な謎に迫ってゆく興奮に比べれば、個々の人間の心の機微は小事である。また科学ファンにとっては、気の利いた隠喩など用いずとも、難解な数式やテクニカル・タームそのものが、空想をかき立てる一編の詩なのである。

    「行って我々の正当な遺産を要求しようではないか」というダンチェッカーの高らかな宣言は、あるいは傲慢なのかもしれない。しかし理系寄りの私としては、その不屈の学者魂に、というかその台詞を言わせた作者に、「その意気やよし!」と拍手したくなってしまうのである。後続の作品で、ハントとダンチェッカーがどんな知的冒険を見せてくれるのか、とても楽しみだ。

  • SFって、こんなに面白いんだ!と思わせてくれた一冊。
    生物の進化に、造詣が深いのか、それだけ調べ尽くして執筆したのか。人類は実は、、、という顛末にすっかり傾倒してしまいました。

  • SFの最高傑作!!これが40年以上前に書かれたものだと思うと驚異的。サイエンス・フィクションとミステリーの要素が重なり合う絶妙な面白さ!人間はどこから来たのか、そして地球やこの太陽系の成り立ちまでもフィクションでありながらも圧倒的な科学的、論理的な構成で読者を引きつけ、本当にこうだったのではないかと思ってしまうほどの説得力がある。SFの古典としてSFを語るものは絶対に読むべき小説。

  • 近未来の月面探査で発見された死体。調査の結果、
    五万年を経過したものと判断された!
    こんな壮大な仕掛けのミステリがあったのか!
    と思えるようなSF作品。一気読み確実です。

  • SFも海外文学もほぼ初体験。独特の言い回しや専門用語に何度も諦めかけたけど読み切ってよかった。どんな脳みそを持ってたらこんなストーリーが思いつけるのだろう。

  • これは、面白い。
    ミステリとしての側面もすばらしい。
    多重解決において、一つの情報がこれまでの仮説を否定して新たな仮説を生み出すことは多々ある。
    しかし本作は一つの情報がピースとなり、全ての仮説を正しくするといった新鮮さがあった。また探偵役を変えての最後のもうひとひねりも驚きを与えるものであった。

  • これは面白かった。久しぶりに小説を夢中で読んだ。科学的な議論の場面が非常に多いが退屈させない。徐々に明らかになる事実。それらの事実を矛盾なく説明するための推論。ミステリーのような面白さがあった。荒涼とした宇宙で生き、滅んで行く生命の哀しさも胸に迫る。全てをきれいに説明する理論が打ち立てられたと思ったら、さらに意外な事実が出てくる。それも説明されるが、なお残る謎がある。残された最大の謎は、コリエルとガニメアン。「巨人」と記されるコリエルはガニメアンだと思われるが、ガニメアンはミネルヴァの環境変化に適応できず、太陽系外に去ったのではないのか?ミネルヴァに残ったガニメアンがいたのか?だとしたら、彼らは2500万年もの間、ミネルヴァでどのように生き延びたのか?海棲動物に戻ったのか?また、コリエルが地球に来たことがエピローグで示されるが、地球に来たガニメアンはコリエルだけだったのか?この辺りは、続編の「ガニメデの優しい巨人」で語られるのかもしれない。続編も読みたくなってきた。

  • 読み損ねていたSFを読むシリーズ。未だに高評価なのもよくわかるワクワクさ満載。小型原子炉が万能な動力源として描かれているのは良いとしても、登場人物が皆んなヘビースモーカーであったり、女性が脇役でしかなかったりする点では違和感があって今ひとつのめり込めなかった。書かれた頃の自分を思い出せば、周りのほぼ全員がタバコを咥えてた時代だったので、理解はできるけど。

    • midnightwakeupperさん
      私は、「冷戦が終結して、持てる資源が宇宙開発に投入され…」というのは楽観的すぎ、宇宙開発はむしろ冷戦時代もロケット能力誇示であったのではない...
      私は、「冷戦が終結して、持てる資源が宇宙開発に投入され…」というのは楽観的すぎ、宇宙開発はむしろ冷戦時代もロケット能力誇示であったのではないか、と思いました。
      2018/12/14
  • 面白かった!
    SFって言うと、なんとなくディストピア物を連想していた(多分読んだことある有名なSFが、機械の進化による人間存在の不安みたいなディストピア物だったせい)んだけど、これはそういう話じゃなかった。
    月面でのとある発見から、その謎を地球の科学者達がそれぞれの得意分野から解明しようとする話。
    地球上の国家間は最早争う必要もなくなっていて、持てる科学技術は全て人類の発展のために使われている。
    性格に若干難ありに思える科学者もいるんだけども、皆の目的はただ一つ、「真実を知りたい」。
    現実のドキュメンタリー番組を見ているようなワクワク感がありました。

  • 月の裏側を巡る不思議な世界。人間の祖先は宇宙人⁉︎今迄味わったことのないSFだった。

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